藤吉夏鈴
夢小説設定
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夜。
スマホを握りしめて、何度も文章を打ち直す。
ゆめ(送る?やめる?いやでも…)
画面に映る名前。
かりん先輩
一個上で、クールで、あんまり人に興味なさそうで。
でも、だからこそ気になってしまった。
ゆめ(……いくしかない)
意を決して、送信。
『急にすみません!ずっと前から好きです!』
既読がつくまでが、やけに長い。
数分後——
『ごめん、そういうのは考えてない』
短い返事。
あっさりした拒絶。
ゆめ(あー……終わった)
ベッドに倒れ込む。
でも——
ゆめ(いや、まだ何も始まってなくない?)
そこで、終わらなかった。
次の日。
廊下で、かりん先輩を見つける。
ゆめ「かりんせんぱーい!」
勢いよく駆け寄る。
かりん「……なに」
少しだけ驚いた顔。
ゆめ「昨日のDMのやつです!」
かりん「……」
かりん「普通、そこで来る?」
呆れたような声。
ゆめ「来ます!」
その日からだった。
授業の合間。
放課後。
ちょっとしたタイミングを見つけては
ゆめ「かりんせんぱーい!」
教室のドアからひょこっと顔を出す。
かりん「……また来た」
最初は、完全に面倒そうだった。
でも——
ゆめ「今日もかっこいいですね!」
かりん「うるさい」
ゆめ「無視しないでくださいよ〜」
かりん「してない」
少しずつ、会話が増えていった。
ある日。
かりん「……なんで来るの」
ぽつりと聞かれる。
ゆめ「好きだからです」
即答。
かりん「……」
一瞬、言葉に詰まる。
かりん「一回断ったよね」
ゆめ「はい!」
かりん「はい、じゃないでしょ」
ゆめ「でも、好きやめるって言ってないです」
真っ直ぐな言葉。
かりん「……めんどくさ」
小さく呟く。
でも——
その口元は、少しだけ緩んでいた。
それから、しばらく。
ゆめ「かりんせんぱーい!」
が日常になった頃。
ある日、いつものように教室に顔を出す。
ゆめ「かりんせんぱーい!」
……返事がない。
中を見ると、かりんが他の子と話している。
少しだけ、胸がざわつく。
ゆめ「……」
声をかけようとして、やめた。
ゆめ(邪魔かな)
そのまま、静かに立ち去る。
放課後。
かりん「……なんで今日来なかったの」
後ろから声。
ゆめ「え」
振り向くと、かりんが立っている。
ゆめ「行きましたよ?」
かりん「来てない」
ゆめ「いや、見ました」
かりん「……じゃあなんで帰ったの」
ゆめ「話してたから」
少しだけ、視線を逸らす。
ゆめ「邪魔かなって」
かりん「……バカじゃん」
ゆめ「え」
かりん「来てよ」
少しだけ、強い声。
かりん「いつもみたいに」
ゆめ「……いいんですか」
かりん「いい」
即答。
その言葉で、胸が一気に熱くなる。
少し間があって
かりん「てかさ」
ゆめ「はい?」
かりん「来ないと、なんか調子狂う」
ゆめ「……え」
かりん「うるさいのがいないと、静かすぎる」
それ、ほぼ——
ゆめ「それって、寂しいってことですか?」
かりん「違う」
即否定。
でも——
かりん「……まぁ、近いけど」
小さな声。
ゆめ「じゃあ、これからも行きますね!」
かりん「……好きにすれば」
でも、もう分かる。
完全に、最初とは違う距離。
そして、ある日の帰り道。
ゆめ「かりんせんぱい!」
かりん「なに」
ゆめ「まだ、私のこと恋愛対象じゃないですか?」
かりん「……」
少し考える顔。
かりん「……正直」
ドキッとする。
かりん「分かんない」
ゆめ「え」
かりん「前は、完全に違ったけど」
一歩、近づく。
かりん「今は、ちょっとだけ揺れてる」
心臓がうるさい。
ゆめ「……ほんとですか」
かりん「ほんと」
少しだけ目を逸らして
かりん「だから、もうちょい来てよ」
ゆめ「……はい!」
その笑顔に、かりんは少しだけため息をついて——
かりん「ほんと、厄介」
でも、その目は優しかった。
振られたはずの恋はまだ、終わっていない。
むしろ——
これから、始まる。
スマホを握りしめて、何度も文章を打ち直す。
ゆめ(送る?やめる?いやでも…)
画面に映る名前。
かりん先輩
一個上で、クールで、あんまり人に興味なさそうで。
でも、だからこそ気になってしまった。
ゆめ(……いくしかない)
意を決して、送信。
『急にすみません!ずっと前から好きです!』
既読がつくまでが、やけに長い。
数分後——
『ごめん、そういうのは考えてない』
短い返事。
あっさりした拒絶。
ゆめ(あー……終わった)
ベッドに倒れ込む。
でも——
ゆめ(いや、まだ何も始まってなくない?)
そこで、終わらなかった。
次の日。
廊下で、かりん先輩を見つける。
ゆめ「かりんせんぱーい!」
勢いよく駆け寄る。
かりん「……なに」
少しだけ驚いた顔。
ゆめ「昨日のDMのやつです!」
かりん「……」
かりん「普通、そこで来る?」
呆れたような声。
ゆめ「来ます!」
その日からだった。
授業の合間。
放課後。
ちょっとしたタイミングを見つけては
ゆめ「かりんせんぱーい!」
教室のドアからひょこっと顔を出す。
かりん「……また来た」
最初は、完全に面倒そうだった。
でも——
ゆめ「今日もかっこいいですね!」
かりん「うるさい」
ゆめ「無視しないでくださいよ〜」
かりん「してない」
少しずつ、会話が増えていった。
ある日。
かりん「……なんで来るの」
ぽつりと聞かれる。
ゆめ「好きだからです」
即答。
かりん「……」
一瞬、言葉に詰まる。
かりん「一回断ったよね」
ゆめ「はい!」
かりん「はい、じゃないでしょ」
ゆめ「でも、好きやめるって言ってないです」
真っ直ぐな言葉。
かりん「……めんどくさ」
小さく呟く。
でも——
その口元は、少しだけ緩んでいた。
それから、しばらく。
ゆめ「かりんせんぱーい!」
が日常になった頃。
ある日、いつものように教室に顔を出す。
ゆめ「かりんせんぱーい!」
……返事がない。
中を見ると、かりんが他の子と話している。
少しだけ、胸がざわつく。
ゆめ「……」
声をかけようとして、やめた。
ゆめ(邪魔かな)
そのまま、静かに立ち去る。
放課後。
かりん「……なんで今日来なかったの」
後ろから声。
ゆめ「え」
振り向くと、かりんが立っている。
ゆめ「行きましたよ?」
かりん「来てない」
ゆめ「いや、見ました」
かりん「……じゃあなんで帰ったの」
ゆめ「話してたから」
少しだけ、視線を逸らす。
ゆめ「邪魔かなって」
かりん「……バカじゃん」
ゆめ「え」
かりん「来てよ」
少しだけ、強い声。
かりん「いつもみたいに」
ゆめ「……いいんですか」
かりん「いい」
即答。
その言葉で、胸が一気に熱くなる。
少し間があって
かりん「てかさ」
ゆめ「はい?」
かりん「来ないと、なんか調子狂う」
ゆめ「……え」
かりん「うるさいのがいないと、静かすぎる」
それ、ほぼ——
ゆめ「それって、寂しいってことですか?」
かりん「違う」
即否定。
でも——
かりん「……まぁ、近いけど」
小さな声。
ゆめ「じゃあ、これからも行きますね!」
かりん「……好きにすれば」
でも、もう分かる。
完全に、最初とは違う距離。
そして、ある日の帰り道。
ゆめ「かりんせんぱい!」
かりん「なに」
ゆめ「まだ、私のこと恋愛対象じゃないですか?」
かりん「……」
少し考える顔。
かりん「……正直」
ドキッとする。
かりん「分かんない」
ゆめ「え」
かりん「前は、完全に違ったけど」
一歩、近づく。
かりん「今は、ちょっとだけ揺れてる」
心臓がうるさい。
ゆめ「……ほんとですか」
かりん「ほんと」
少しだけ目を逸らして
かりん「だから、もうちょい来てよ」
ゆめ「……はい!」
その笑顔に、かりんは少しだけため息をついて——
かりん「ほんと、厄介」
でも、その目は優しかった。
振られたはずの恋はまだ、終わっていない。
むしろ——
これから、始まる。