森田ひかる×田村保乃
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イベント終わりの楽屋。
少し疲れた空気の中で、ひかるはペットボトルを手にぼーっとしていた。
ひかる(……今日も疲れた)
でも、それ以上に。
ひかる(……ほの、かわいかったな)
さっきの姿が、頭から離れない。
少し離れたところで、ほのがスタッフと話している。
笑ってる顔。
その横顔を見るだけで、胸がきゅっとする。
ひかる(……言えない)
好きだなんて。
今の関係が壊れるのが怖くて、
ずっと言えないまま。
――その日の握手会。
ファン「るんちゃんに質問なんだけど!」
ひかる「うん、なに?」
ファン「1番彼女にしたいメンバーって誰?」
一瞬、止まる。
ひかる「……え」
予想外すぎる質問。
でも、頭に浮かぶのは――
ひかる(……ほの)
迷う間もなかった。
ひかる「……ほのちゃん」
小さく、でもはっきり答える。
ファン「やっぱり!?仲いいもんね!」
笑いながら言われる。
ひかるは、少しだけ照れて。
ひかる「まぁ、ね」
それ以上は誤魔化す。
でも、心臓はずっと速いまま。
――同じ頃。
ほののレーンでも。
ファン「ほのちゃんって、メンバーで彼女にするなら誰?」
ほの「えー?笑」
少し困ったように笑う。
でも――
ほの(……ひーちゃん)
自然と浮かぶ名前。
ほの「……ひーちゃんかな」
少しだけ照れながら答える。
ファン「え、まじ!?相思相愛じゃん!」
その言葉に、ぴたりと止まる。
ほの「……え?」
ファン「さっきるんちゃんも、ほのちゃんって言ってたよ!」
時間が止まる。
ほの「……ほんとに?」
思わず聞き返す。
ファン「うん!ガチで言ってた!」
にやにやしながら頷く。
ほのの顔が、一気に赤くなる。
ほの(……ひーちゃんも?)
胸が大きく鳴る。
――握手会が終わって。
楽屋に戻ると、いつも通りの空気。
でも――
ほのの視線は、自然とひかるを探してしまう。
ひかるも、どこか落ち着かない様子。
目が合う。
すぐに逸らす。
ひかる(……聞いたのかな)
さっきのこと。
もし、知られてたら。
ほの「……ひーちゃん」
先に声をかけたのは、ほのだった。
ひかる「……なに」
少しだけ緊張した声。
ほの「ちょっと、いい?」
ひかる「……うん」
ふたりで、少しだけ離れた場所へ。
空気が重い。
ほの「……さっき」
ゆっくり口を開く。
ほの「握手会でさ」
ひかるの心臓が跳ねる。
ほの「聞かれたの」
ひかる「……なにを」
分かってるのに、聞く。
ほの「彼女にしたいメンバー」
その一言で、全部伝わる。
ひかる「……あー」
視線を逸らす。
ほの「……ひーちゃんって答えた」
静かに言う。
空気が止まる。
ひかる「……そっか」
それしか言えない。
ほの「でさ」
少しだけ近づく。
ほの「ひーちゃんも、同じって聞いた」
心臓が、うるさい。
ひかる「……聞いたんだ」
ほの「うん」
小さく頷く。
逃げられない。
ひかる「……冗談じゃないよ」
ぽつりとこぼす。
ひかる「ほんとに思ってる」
顔を上げる。
ひかる「……ほののこと、好き」
はっきり言う。
今まで言えなかった言葉。
全部、吐き出す。
ほの「……うん」
少しだけ、笑う。
ほの「知ってた」
ひかる「え」
ほの「だって、わたしも同じだから」
その言葉に一瞬、呼吸を忘れる。
ひかる「……ほんとに?」
ほの「ほんと」
まっすぐな目。
ほの「ずっと、好きだった」
胸がいっぱいになる。
ひかる「……なんで言わなかったの」
少しだけ笑う。
ほの「そっちこそ」
お互いに、苦笑い。
ひかる「……怖かった」
ほの「わたしも」
同じ気持ち。
だからこそ、ここまで来た。
ほの「でもさ」
少しだけ距離を詰める。
ほの「ファンに背中押されるの、なんか悔しいね」
ひかる「……たしかに」
くすっと笑う。
でも――
ひかる「ありがとうだね」
ほの「うん」
少しだけ近づく距離。
ほの「じゃあさ」
ひかる「うん」
ほの「改めて」
手を差し出す。
ほの「付き合ってください」
ひかるは一瞬驚いて――
すぐに笑う。
ひかる「……はい」
その手を、握る。
ひかる「よろしくお願いします」
やっと、言えた言葉。
遠回りした分だけ、少しだけ特別な始まりだった。
少し疲れた空気の中で、ひかるはペットボトルを手にぼーっとしていた。
ひかる(……今日も疲れた)
でも、それ以上に。
ひかる(……ほの、かわいかったな)
さっきの姿が、頭から離れない。
少し離れたところで、ほのがスタッフと話している。
笑ってる顔。
その横顔を見るだけで、胸がきゅっとする。
ひかる(……言えない)
好きだなんて。
今の関係が壊れるのが怖くて、
ずっと言えないまま。
――その日の握手会。
ファン「るんちゃんに質問なんだけど!」
ひかる「うん、なに?」
ファン「1番彼女にしたいメンバーって誰?」
一瞬、止まる。
ひかる「……え」
予想外すぎる質問。
でも、頭に浮かぶのは――
ひかる(……ほの)
迷う間もなかった。
ひかる「……ほのちゃん」
小さく、でもはっきり答える。
ファン「やっぱり!?仲いいもんね!」
笑いながら言われる。
ひかるは、少しだけ照れて。
ひかる「まぁ、ね」
それ以上は誤魔化す。
でも、心臓はずっと速いまま。
――同じ頃。
ほののレーンでも。
ファン「ほのちゃんって、メンバーで彼女にするなら誰?」
ほの「えー?笑」
少し困ったように笑う。
でも――
ほの(……ひーちゃん)
自然と浮かぶ名前。
ほの「……ひーちゃんかな」
少しだけ照れながら答える。
ファン「え、まじ!?相思相愛じゃん!」
その言葉に、ぴたりと止まる。
ほの「……え?」
ファン「さっきるんちゃんも、ほのちゃんって言ってたよ!」
時間が止まる。
ほの「……ほんとに?」
思わず聞き返す。
ファン「うん!ガチで言ってた!」
にやにやしながら頷く。
ほのの顔が、一気に赤くなる。
ほの(……ひーちゃんも?)
胸が大きく鳴る。
――握手会が終わって。
楽屋に戻ると、いつも通りの空気。
でも――
ほのの視線は、自然とひかるを探してしまう。
ひかるも、どこか落ち着かない様子。
目が合う。
すぐに逸らす。
ひかる(……聞いたのかな)
さっきのこと。
もし、知られてたら。
ほの「……ひーちゃん」
先に声をかけたのは、ほのだった。
ひかる「……なに」
少しだけ緊張した声。
ほの「ちょっと、いい?」
ひかる「……うん」
ふたりで、少しだけ離れた場所へ。
空気が重い。
ほの「……さっき」
ゆっくり口を開く。
ほの「握手会でさ」
ひかるの心臓が跳ねる。
ほの「聞かれたの」
ひかる「……なにを」
分かってるのに、聞く。
ほの「彼女にしたいメンバー」
その一言で、全部伝わる。
ひかる「……あー」
視線を逸らす。
ほの「……ひーちゃんって答えた」
静かに言う。
空気が止まる。
ひかる「……そっか」
それしか言えない。
ほの「でさ」
少しだけ近づく。
ほの「ひーちゃんも、同じって聞いた」
心臓が、うるさい。
ひかる「……聞いたんだ」
ほの「うん」
小さく頷く。
逃げられない。
ひかる「……冗談じゃないよ」
ぽつりとこぼす。
ひかる「ほんとに思ってる」
顔を上げる。
ひかる「……ほののこと、好き」
はっきり言う。
今まで言えなかった言葉。
全部、吐き出す。
ほの「……うん」
少しだけ、笑う。
ほの「知ってた」
ひかる「え」
ほの「だって、わたしも同じだから」
その言葉に一瞬、呼吸を忘れる。
ひかる「……ほんとに?」
ほの「ほんと」
まっすぐな目。
ほの「ずっと、好きだった」
胸がいっぱいになる。
ひかる「……なんで言わなかったの」
少しだけ笑う。
ほの「そっちこそ」
お互いに、苦笑い。
ひかる「……怖かった」
ほの「わたしも」
同じ気持ち。
だからこそ、ここまで来た。
ほの「でもさ」
少しだけ距離を詰める。
ほの「ファンに背中押されるの、なんか悔しいね」
ひかる「……たしかに」
くすっと笑う。
でも――
ひかる「ありがとうだね」
ほの「うん」
少しだけ近づく距離。
ほの「じゃあさ」
ひかる「うん」
ほの「改めて」
手を差し出す。
ほの「付き合ってください」
ひかるは一瞬驚いて――
すぐに笑う。
ひかる「……はい」
その手を、握る。
ひかる「よろしくお願いします」
やっと、言えた言葉。
遠回りした分だけ、少しだけ特別な始まりだった。