森田村
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遊園地の奥にあるお化け屋敷の前で、森田ひかるは入口の看板をじっと見つめていた。
薄暗い照明に、不気味な効果音。
まだ中に入ってもいないのに、背筋がぞわっとする。
ひかる「……やっぱりやめない?」
隣で田村保乃がくすっと笑う。
ほの「ここまで来てそれ言う?」
ひかる「だって思ってたより怖そうなんだけど」
ほの「さっきまで“余裕”って言ってたの誰やったっけ」
ひかる「それは……雰囲気知らなかったから」
そう言いながら、ひかるはそっと保乃の袖を掴む。保乃はその仕草に気づいて、優しくひかるの手を握った。
ほの「大丈夫やって。怖かったらうちにくっついてていいから」
ひかる「……最初からそのつもり」
少し照れたように言うひかるに、保乃は小さく笑う。
係員に案内され、二人は重い扉の向こうへ入った。
ギィ……と音を立てて扉が閉まる。
中は思っていたよりずっと暗く、湿った空気と低いうめき声のような音が漂っている。
ひかる「……ほの」
ほの「ん?」
ひかる「近くいて」
ほの「もう隣やけど?」
ひかるは答えず、保乃の腕にぎゅっとしがみついた。
ほの「おお、いきなりやな」
ひかる「……怖い」
ほの「まだ何も出てきてないで?」
ひかる「でも出てくるじゃん」
ゆっくりと進む二人。床がきしむ音だけが静かに響く。
その時、壁の影から白い手が突然伸びてきた。
ひかる「ひっ……!」
反射的にひかるが保乃に抱きつく。
ほの「うわ、びっくりした」
ひかる「ほのぉ……無理……」
ひかるの腕がぎゅっと強くなる。
ほとんど抱きついているような距離だ。
ほの「ちょ、そんなに抱きつかれたら歩かれへん」
ひかる「離れたらもっと無理」
震えた声で言うひかるに、保乃は少しだけ困った顔をしてから、優しく背中をぽんぽん叩いた。
ほの「はいはい、大丈夫やから」
ひかる「ほんと……?」
ほの「うん。うちがおるやん」
そのまま、ひかるを腕にくっつけたままゆっくり進む。
すると今度は、奥の扉がバンッと開き、白いお化けが飛び出してきた。
ひかる「ぎゃあああ!!」
ほの「うわっ」
ひかる「ほの!!!むり!!!帰りたい!!!」
ひかるは保乃の肩に顔を埋め、完全にしがみついてしまっている。
ほの「ひーちゃん、目つぶってたら出口行かれへんで」
ひかる「じゃあほのが見て……」
ほの「この状態で?」
ひかる「うん……」
ほのは少し笑った。
ほの「甘えすぎやろ」
ひかる「だって怖いもん」
でもその声はどこか安心しているようだった。
しばらくして、暗い通路の先に出口の光が見えてくる。
ほの「ほら、もうすぐ終わりやで」
ひかる「ほんと?」
ほの「うん」
やっと外に出ると、明るい光にひかるが目を細めた。
それでも、腕はまだ保乃に絡んだままだ。
ほの「……ひーちゃん?」
ひかる「なに」
ほの「もう出たで」
ひかる「……うん」
それでも離れない。
ほの「まだくっついてるやん」
ひかるは少しだけ顔を赤くして、ぼそっと言った。
ひかる「……怖かったから」
ほの「さっきまでずっと抱きついてたけど」
ひかる「いいじゃん、彼女なんだから」
一瞬驚いたあと、保乃は嬉しそうに笑う。
ほの「それ言われたら何も言えへんわ」
ひかる「……守ってくれたし」
ほの「当たり前やろ」
ひかる「じゃあ……」
ひかるは少しだけ保乃の肩に顔を寄せた。
ひかる「また怖いとこ行く時も、ほのと一緒がいい」
保乃はふっと笑って、優しくひかるの手を握り直した。
ほの「ほなまた来る?」
ひかる「それは……ちょっと考える」
そう言いながらも、二人の距離はさっきよりずっと近いままだった。
薄暗い照明に、不気味な効果音。
まだ中に入ってもいないのに、背筋がぞわっとする。
ひかる「……やっぱりやめない?」
隣で田村保乃がくすっと笑う。
ほの「ここまで来てそれ言う?」
ひかる「だって思ってたより怖そうなんだけど」
ほの「さっきまで“余裕”って言ってたの誰やったっけ」
ひかる「それは……雰囲気知らなかったから」
そう言いながら、ひかるはそっと保乃の袖を掴む。保乃はその仕草に気づいて、優しくひかるの手を握った。
ほの「大丈夫やって。怖かったらうちにくっついてていいから」
ひかる「……最初からそのつもり」
少し照れたように言うひかるに、保乃は小さく笑う。
係員に案内され、二人は重い扉の向こうへ入った。
ギィ……と音を立てて扉が閉まる。
中は思っていたよりずっと暗く、湿った空気と低いうめき声のような音が漂っている。
ひかる「……ほの」
ほの「ん?」
ひかる「近くいて」
ほの「もう隣やけど?」
ひかるは答えず、保乃の腕にぎゅっとしがみついた。
ほの「おお、いきなりやな」
ひかる「……怖い」
ほの「まだ何も出てきてないで?」
ひかる「でも出てくるじゃん」
ゆっくりと進む二人。床がきしむ音だけが静かに響く。
その時、壁の影から白い手が突然伸びてきた。
ひかる「ひっ……!」
反射的にひかるが保乃に抱きつく。
ほの「うわ、びっくりした」
ひかる「ほのぉ……無理……」
ひかるの腕がぎゅっと強くなる。
ほとんど抱きついているような距離だ。
ほの「ちょ、そんなに抱きつかれたら歩かれへん」
ひかる「離れたらもっと無理」
震えた声で言うひかるに、保乃は少しだけ困った顔をしてから、優しく背中をぽんぽん叩いた。
ほの「はいはい、大丈夫やから」
ひかる「ほんと……?」
ほの「うん。うちがおるやん」
そのまま、ひかるを腕にくっつけたままゆっくり進む。
すると今度は、奥の扉がバンッと開き、白いお化けが飛び出してきた。
ひかる「ぎゃあああ!!」
ほの「うわっ」
ひかる「ほの!!!むり!!!帰りたい!!!」
ひかるは保乃の肩に顔を埋め、完全にしがみついてしまっている。
ほの「ひーちゃん、目つぶってたら出口行かれへんで」
ひかる「じゃあほのが見て……」
ほの「この状態で?」
ひかる「うん……」
ほのは少し笑った。
ほの「甘えすぎやろ」
ひかる「だって怖いもん」
でもその声はどこか安心しているようだった。
しばらくして、暗い通路の先に出口の光が見えてくる。
ほの「ほら、もうすぐ終わりやで」
ひかる「ほんと?」
ほの「うん」
やっと外に出ると、明るい光にひかるが目を細めた。
それでも、腕はまだ保乃に絡んだままだ。
ほの「……ひーちゃん?」
ひかる「なに」
ほの「もう出たで」
ひかる「……うん」
それでも離れない。
ほの「まだくっついてるやん」
ひかるは少しだけ顔を赤くして、ぼそっと言った。
ひかる「……怖かったから」
ほの「さっきまでずっと抱きついてたけど」
ひかる「いいじゃん、彼女なんだから」
一瞬驚いたあと、保乃は嬉しそうに笑う。
ほの「それ言われたら何も言えへんわ」
ひかる「……守ってくれたし」
ほの「当たり前やろ」
ひかる「じゃあ……」
ひかるは少しだけ保乃の肩に顔を寄せた。
ひかる「また怖いとこ行く時も、ほのと一緒がいい」
保乃はふっと笑って、優しくひかるの手を握り直した。
ほの「ほなまた来る?」
ひかる「それは……ちょっと考える」
そう言いながらも、二人の距離はさっきよりずっと近いままだった。