大園玲
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夜の帰り道。
レッスン終わりの街は、もう人も少なくて静かだった。
イヤホンを片耳ずつ分け合って歩く。
流れているのは、ゆめの好きな曲。
大園玲は、少しだけ首を傾げて音を聞いていた。
れい「この曲さ」
ゆめ「うん?」
れい「なんかゆめっぽい」
ゆめ「どういう意味それ」
れい「なんかね」
玲は少し考える。
れい「優しいのに、ちょっと寂しい」
ゆめ「それ褒めてる?」
れい「もちろん」
玲はふっと笑った。
曲は静かに流れている。
派手でもないし、特別ドラマチックでもない。
ただ、穏やかに続いていくメロディ。
まるで。
今のこの時間みたいだった。
ゆめ「玲は?」
れい「なにが?」
ゆめ「玲っぽい曲」
れい「んー……」
玲は夜空を見上げた。
れい「考えたことないかも」
ゆめ「絶対あるでしょ」
れい「じゃあさ」
玲は少しだけ悪戯っぽく笑う。
れい「ゆめが決めて」
ゆめ「え、責任重」
歩きながら、ゆめは玲を見た。
ふわっとした髪。
静かな笑顔。
隣にいると落ち着く空気。
それを言葉にしようとして――やめた。
ゆめ「……」
れい「なに、黙った」
ゆめ「玲ってさ」
れい「うん」
ゆめ「BGMみたい」
れい「え?」
玲が目を丸くする。
れい「それどういう意味?」
ゆめ「いい意味」
れい「怪しいなあ」
ゆめ「いやほんと!気づいたら隣にいて、なんか安心して……」
ゆめ「でもいなくなったら、たぶんめちゃくちゃ寂しい」
玲の歩くスピードが少しだけ遅くなった。
れい「……それ結構嬉しいかも」
ゆめ「でしょ」
れい「でもさ」
玲が少し近づく。
れい「BGMってさ、気づかれないことも多いよ?」
ゆめ「私は気づいてる」
れい「ほんと?」
ゆめ「うん」
ゆめ「むしろ玲がいないと静かすぎる」
玲は一瞬、黙った。
そして小さく笑う。
れい「……じゃあさ」
ゆめ「なに?」
れい「これからも」
玲はイヤホンを少し押さえた。
れい「ゆめの隣で流れててもいい?」
ゆめ「うん」
れい「ずっと?」
ゆめ「うん」
ゆめ「むしろ玲以外いらないかも」
れい「それは重いって」
ゆめ「言わせたの玲」
れい「ふふ」
曲がサビに入る。
夜風がふたりの間を通り抜ける。
れい「ねえ」
ゆめ「ん?」
れい「この曲」
ゆめ「うん」
れい「今日から私たちの曲にしよ」
ゆめ「いいね」
イヤホンの向こうで音楽が流れる。
でも。
本当に聞こえているのはきっと。
ふたりで過ごす、この時間。
それはきっと、これからも続く
ふたりのBGMだった。
レッスン終わりの街は、もう人も少なくて静かだった。
イヤホンを片耳ずつ分け合って歩く。
流れているのは、ゆめの好きな曲。
大園玲は、少しだけ首を傾げて音を聞いていた。
れい「この曲さ」
ゆめ「うん?」
れい「なんかゆめっぽい」
ゆめ「どういう意味それ」
れい「なんかね」
玲は少し考える。
れい「優しいのに、ちょっと寂しい」
ゆめ「それ褒めてる?」
れい「もちろん」
玲はふっと笑った。
曲は静かに流れている。
派手でもないし、特別ドラマチックでもない。
ただ、穏やかに続いていくメロディ。
まるで。
今のこの時間みたいだった。
ゆめ「玲は?」
れい「なにが?」
ゆめ「玲っぽい曲」
れい「んー……」
玲は夜空を見上げた。
れい「考えたことないかも」
ゆめ「絶対あるでしょ」
れい「じゃあさ」
玲は少しだけ悪戯っぽく笑う。
れい「ゆめが決めて」
ゆめ「え、責任重」
歩きながら、ゆめは玲を見た。
ふわっとした髪。
静かな笑顔。
隣にいると落ち着く空気。
それを言葉にしようとして――やめた。
ゆめ「……」
れい「なに、黙った」
ゆめ「玲ってさ」
れい「うん」
ゆめ「BGMみたい」
れい「え?」
玲が目を丸くする。
れい「それどういう意味?」
ゆめ「いい意味」
れい「怪しいなあ」
ゆめ「いやほんと!気づいたら隣にいて、なんか安心して……」
ゆめ「でもいなくなったら、たぶんめちゃくちゃ寂しい」
玲の歩くスピードが少しだけ遅くなった。
れい「……それ結構嬉しいかも」
ゆめ「でしょ」
れい「でもさ」
玲が少し近づく。
れい「BGMってさ、気づかれないことも多いよ?」
ゆめ「私は気づいてる」
れい「ほんと?」
ゆめ「うん」
ゆめ「むしろ玲がいないと静かすぎる」
玲は一瞬、黙った。
そして小さく笑う。
れい「……じゃあさ」
ゆめ「なに?」
れい「これからも」
玲はイヤホンを少し押さえた。
れい「ゆめの隣で流れててもいい?」
ゆめ「うん」
れい「ずっと?」
ゆめ「うん」
ゆめ「むしろ玲以外いらないかも」
れい「それは重いって」
ゆめ「言わせたの玲」
れい「ふふ」
曲がサビに入る。
夜風がふたりの間を通り抜ける。
れい「ねえ」
ゆめ「ん?」
れい「この曲」
ゆめ「うん」
れい「今日から私たちの曲にしよ」
ゆめ「いいね」
イヤホンの向こうで音楽が流れる。
でも。
本当に聞こえているのはきっと。
ふたりで過ごす、この時間。
それはきっと、これからも続く
ふたりのBGMだった。