田村保乃
夢小説設定
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ゆめは、勉強の合間にスマホを開いた。
ほののストーリー。
大学の友達数人と、カフェ。
その中のひとり。
ほのの肩に、自然に腕を回して笑っている女の子。
距離が近い。
近すぎる。
胸がざわつく。
コメント欄。
【ほのちゃん今日も可愛い〜】
【今度また飲み行こ!】
ゆめの指が止まる。
“また”。
また、会ってるんだ。
自分は参考書とにらめっこしているのに。
ほのは、どんどん世界を広げていく。
机に突っ伏す。
息が浅い。
受験まで、あと2週間。
なのに、頭に入らない。
気づいたら、電話をかけていた。
ゆめ「もしもし」
ほの『ゆめ?どうしたの〜?』
明るい声。
それが、今は刺さる。
ゆめ「今日さ」
ほの『うん?』
ゆめ「ストーリー見た」
ほの『あー、今日の?』
ゆめ「距離、近くない?」
ほの『え?』
ゆめ「肩、触ってたよね」
ほの『あれは普通だよ。大学ってあんな感じだし』
普通。
その言葉で、何かが切れた。
ゆめ「普通ってなに」
ほの『ゆめ?』
ゆめ「わたしにとっては普通じゃない」
声が震える。
ゆめ「ほの、楽しそうだった」
ほの『楽しいよ。でも』
ゆめ「わたしはさ!」
言葉が止まらない。
ゆめ「受験前で、余裕なくて、ずっと不安で」
涙が落ちる。
ゆめ「なのに、ほのはどんどん知らない人と笑ってて」
ゆめ「わたし、置いてかれるの怖い」
ほの『ゆめ』
ゆめ「わたしだけ、必死でさ」
嗚咽が混じる。
ゆめ「重いよね」
ほの『違う』
即答だった。
ゆめ「でも、ほのはもう大学生で」
ほの『ゆめ』
ゆめゆめ「わたしまだ制服で」
ほの『ゆめ、聞いて』
少し強い声。
ゆめの呼吸が止まる。
ほの『今日の子、サークルの子。でも』
ゆめ「でも?」
ほの『わたしが一番好きなのは、ゆめ』
ほの『肩触られたくらいで揺らぐなら、とっくに揺らいでる』
ゆめの涙が止まらない。
ほの『ゆめが受験で戦ってるの、知ってる』
ゆめ「……うん」
ほの『今、ゆめが不安なのは当然だよ』
少し柔らかくなる声。
ほの『でもね』
ゆめ「なに」
ほの『わたしの未来に、ゆめはいないって思ったこと一回もない』
その言葉が、胸に落ちる。
ゆめ「ほんとに?」
ほの『ほんと』
ゆめ「……好き?」
ほの『好き。大好き』
ゆめは息を吐く。
ゆめ「わたし、余裕なくてごめん」
ほの『いいよ』
ゆめ「ほの取られるの嫌」
ほの『取られない』
少し間。
ほの『受験終わったらさ』
ゆめ「うん」
ほの『いっぱい甘えて』
ゆめは泣きながら笑う。
ゆめ「終わったら、絶対抱きしめて」
ほの『今すぐでもいいけど』
ゆめ「だめ。今は頑張る」
ほのが少し笑う。
ほの『それでこそ、ゆめ』
電話を切ったあと。
ゆめは参考書を開く。
不安は消えない。
でも、支えはある。
ほのの未来に、自分がいると信じられるなら。
あと2週間、戦える。
ほののストーリー。
大学の友達数人と、カフェ。
その中のひとり。
ほのの肩に、自然に腕を回して笑っている女の子。
距離が近い。
近すぎる。
胸がざわつく。
コメント欄。
【ほのちゃん今日も可愛い〜】
【今度また飲み行こ!】
ゆめの指が止まる。
“また”。
また、会ってるんだ。
自分は参考書とにらめっこしているのに。
ほのは、どんどん世界を広げていく。
机に突っ伏す。
息が浅い。
受験まで、あと2週間。
なのに、頭に入らない。
気づいたら、電話をかけていた。
ゆめ「もしもし」
ほの『ゆめ?どうしたの〜?』
明るい声。
それが、今は刺さる。
ゆめ「今日さ」
ほの『うん?』
ゆめ「ストーリー見た」
ほの『あー、今日の?』
ゆめ「距離、近くない?」
ほの『え?』
ゆめ「肩、触ってたよね」
ほの『あれは普通だよ。大学ってあんな感じだし』
普通。
その言葉で、何かが切れた。
ゆめ「普通ってなに」
ほの『ゆめ?』
ゆめ「わたしにとっては普通じゃない」
声が震える。
ゆめ「ほの、楽しそうだった」
ほの『楽しいよ。でも』
ゆめ「わたしはさ!」
言葉が止まらない。
ゆめ「受験前で、余裕なくて、ずっと不安で」
涙が落ちる。
ゆめ「なのに、ほのはどんどん知らない人と笑ってて」
ゆめ「わたし、置いてかれるの怖い」
ほの『ゆめ』
ゆめ「わたしだけ、必死でさ」
嗚咽が混じる。
ゆめ「重いよね」
ほの『違う』
即答だった。
ゆめ「でも、ほのはもう大学生で」
ほの『ゆめ』
ゆめゆめ「わたしまだ制服で」
ほの『ゆめ、聞いて』
少し強い声。
ゆめの呼吸が止まる。
ほの『今日の子、サークルの子。でも』
ゆめ「でも?」
ほの『わたしが一番好きなのは、ゆめ』
ほの『肩触られたくらいで揺らぐなら、とっくに揺らいでる』
ゆめの涙が止まらない。
ほの『ゆめが受験で戦ってるの、知ってる』
ゆめ「……うん」
ほの『今、ゆめが不安なのは当然だよ』
少し柔らかくなる声。
ほの『でもね』
ゆめ「なに」
ほの『わたしの未来に、ゆめはいないって思ったこと一回もない』
その言葉が、胸に落ちる。
ゆめ「ほんとに?」
ほの『ほんと』
ゆめ「……好き?」
ほの『好き。大好き』
ゆめは息を吐く。
ゆめ「わたし、余裕なくてごめん」
ほの『いいよ』
ゆめ「ほの取られるの嫌」
ほの『取られない』
少し間。
ほの『受験終わったらさ』
ゆめ「うん」
ほの『いっぱい甘えて』
ゆめは泣きながら笑う。
ゆめ「終わったら、絶対抱きしめて」
ほの『今すぐでもいいけど』
ゆめ「だめ。今は頑張る」
ほのが少し笑う。
ほの『それでこそ、ゆめ』
電話を切ったあと。
ゆめは参考書を開く。
不安は消えない。
でも、支えはある。
ほのの未来に、自分がいると信じられるなら。
あと2週間、戦える。