れなかりん
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目が覚めると、れなの腕の中だった。
顔を上げようとすると、すぐに引き寄せられる。
かりん「……ん」
れな「起きた?」
かりん「まだ……」
そう言って、かりんは額をれなの鎖骨に押しつける。
普段ならありえない距離。
れな「珍しいね、こんなにくっついてくるの」
かりん「……今日は、こうする」
れな「命令形だ」
かりん「いいでしょ」
腕に力を入れて、さらに抱きつく。
れなの服を握る手が、離れない。
れな「はいはい」
かりん「……れな、動かないで」
れな「動かない動かない」
満足したみたいに、かりんは小さく息を吐いた。
外に出る予定だったけど、結局ソファから動いていない。
れな「買い物行かなくていいの?」
かりん「あとで」
れな「さっきも聞いた」
かりん「……今はやだ」
かりんはれなの隣に座ったまま、肩に頭を預ける。
れな「ねぇ、重くない?」
かりん「重いならどかす?」
れな「どかさない」
かりん「じゃあこのまま」
そのまま、れなの指をそっと掴む。
れな「手まで……」
かりん「離したくない」
れな「今日は素直すぎない?」
かりん「……きょうだけ」
その言い方がずるくて、れなは何も言えなくなる。
キッチンでれなが料理をしていると、背中にぴとっとくっついてくる。
れな「ちょ、危ない」
かりん「ここにいる」
れな「包丁持ってるんだけど」
かりん「じゃあ……」
少しだけ距離を取って、袖を掴む。
かりん「これならいい?」
れな「可愛すぎてどうしていいかわからない」
かりん「……言わなくていい」
れな「言いたくなるんだって」
かりんは少し照れたように、顔を伏せた。
ベッドに並んで横になる。
電気を消しても、距離は近いまま。
かりん「……れな」
れな「なに?」
かりん「今日、楽しかった」
れな「それはよかった」
かりん「……また、こういう日あってもいい?」
れな「もちろん」
少し間があって、かりんが小さく言う。
かりん「……じゃあ、今日は」
れな「うん」
かりん「このまま寝る」
れな「はいはい」
れなの腕に、すっぽり収まって、かりんは目を閉じる。
翌日
朝。
れなが目を覚ますと、隣はもう空いている。
キッチンから、カップを置く音。
れな「おはよ……」
かりん「おはよう」
いつもの声、いつもの距離。
れな「ねぇ、昨日さ――」
かりん「忘れて」
れな「即答!?」
かりん「……ああいうのは、例外」
れな「一日ずっと例外だったけど」
かりん「もう終わり」
コーヒーを飲みながら、何事もなかった顔。
でも、出かける前。
靴を履きながら、れなの服の裾を一瞬だけ引く。
かりん「……ありがと」
れな「え」
もう離れている。
れな「……ずるいなあ」
かりん「なにが」
れな「なんでもない」
藤吉夏鈴は、またいつもの藤吉夏鈴に戻った。
でも、れなは知っている。
あの一日分の甘さが、ちゃんと本物だったことを。