れなかりん
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夕方のキャンパス。
中庭のベンチで、サークルの打ち合わせ。
守屋麗奈は、先輩ふたりに挟まれる位置に座っている。
距離感、完全に“分かってて”のそれ。
れな「え〜、それ難しそう……」
そう言いながら、先輩Bの袖をちょん、と引く。
れな「ね、先輩ならどうします?」
先輩B「私?こうかな」
れな「さすがぁ〜」
れなは身を乗り出し、肩が軽く触れる距離。
わざと離れない。
少し離れた場所で、それを見ている藤吉夏鈴。
手に持っていたスマホを、いつの間にか強く握っている。
かりん「……」
先輩A「れなちゃんって距離近いよね」
れな「え、そうですか?」
否定しない。
むしろ、笑って先輩Aの腕に軽く触れる。
れな「人懐っこいって言われます」
その瞬間、夏鈴の眉が露骨に動く。
かりん(言い方。触り方。全部、狙ってる。)
先輩B「恋人とかいそうだけど」
れな「どうでしょう〜?」
そう言って、首を傾ける。
答えない。目線だけ上げて、甘く笑う。
れな「いたら、嫌ですか?」
かりん「……っ」
思わず一歩、前に出かけて止まる。
先輩A「全然嫌じゃない」
れな「ふふ」
れなは楽しそうに笑って、今度は先輩Bの手元を覗き込む。
距離、ゼロに近い。
れな「それ、どうやるんですか?」
先輩B「こうやって――」
教える流れで、指が重なる。
れなは引かない。むしろ一拍遅らせてから、そっと離す。
もりやれな「ありがとうございます♡」
完全に“あざとい”。
その様子を見て、夏鈴はもう我慢しない。
ふじよしかりん「……れな」
低い声。
れなは振り返る。
一瞬だけ、状況を確認する目。
次の瞬間、何も知らない顔。
れな「かりんちゃん、どうしたの?」
かりん「話、終わった?」
れな「うん。もうちょっとだけ」
そう言って、なぜか先輩の腕に軽く寄りかかる。
“最後の一押し”。
かりん「……」
れなの腕を引く。
強くはないけど、迷いのない手。
れな「え?」
かりん「もう行くよ」
先輩たちに軽く頭を下げて、そのままれなを連れていく。
少し離れた木陰。
れな「かりん、顔こわい」
かりん「……わざとでしょ」
れな「なにが?」
かりん「触りすぎ。近づきすぎ。笑い方も」
れな「ふふ」
れなは嬉しそうに笑う。
れな「見てた?」
かりん「……全部」
れな「そっか」
一歩近づく。
れな「じゃあ、成功だ」
かりん「……は?」
れな「かりん、嫉妬してる」
かりん「してない」
れな「嘘。手、震えてる」
れなは自分の指を、夏鈴の手に絡める。
れな「他の人に触るの、嫌だった?」
かりん「……当たり前でしょ」
れな「ふふ。可愛い」
かりん「……ほんと、性格悪い」
れな「でも好きでしょ?」
かりん「……好きだから、嫌なんだよ」
その言葉に、れなの表情が一瞬だけ柔らぐ。
れな「じゃあさ」
かりん「なに」
れな「今日は、かりんにだけ触る」
そう言って、ぎゅっと腕に絡みつく。
れな「独占、していいよ」
夏鈴はため息をつきながら、れなを引き寄せた。
かりん「……最初から、そうして」
夜。
れなのアパートへ向かう帰り道。
手は繋いでいるけど、空気は静かで重い。
れなは何度も横目で夏鈴を見る。
れな「……ねぇ、かりん」
かりん「なに」
れな「今日さ、静かじゃない?」
かりん「うるさくする気ないだけ」
れな「それ、余計こわい」
夏鈴は何も言わず、歩幅を少しだけ狭める。
れなに合わせるみたいに。
アパート前に着く。
鍵を出そうとした、その時。
かりん「……今日、泊まる」
れな「え」
即答できない声。
れな「え、えっと……」
かりん「なに」
れな「急すぎない?」
かりん「急じゃない」
れなの手首を軽く掴む。
逃げられない強さ。
かりん「ずっと我慢してた」
もりやれな「……」
かりん「他の人に触られて、笑って」
れな「それは……」
かりん「確認したいだけ」
れなの顎に指を添える。
夜の外灯の下、視線が逸らせない。
かりん「今日くらい、私のって」
れな「……かりん」
珍しく、れなの声が小さい。
れな「それ、ずるい」
かりん「どっちが」
れな「そんな顔で言われたら、断りにくい」
かりん「断る?」
れな「……」
れなは視線を下に落とす。
れな「だって、私」
かりん「なに」
れな「今日は、そういうつもりじゃ……」
夏鈴の目が、すっと細くなる。
かりん「そういうつもり?」
れな「ち、違っ……!」
慌てて首を振る。
れな「そういう意味じゃなくて!」
かりん「じゃあ、何が困るの」
れなは一瞬黙ってから、観念したみたいに言う。
れな「部屋、散らかってるし」
かりん「気にしない」
れな「着替えも……」
かりん「借りる」
れな「……」
完全に逃げ道を潰されて、れなの耳が赤くなる。
れな「……かりん、今日ちょっと強い」
かりん「れなが煽った」
れな「……反省は、してる」
かりん「遅い」
そう言いながらも、声は少し柔らぐ。
かりん「大丈夫」
れな「なにが」
かりん「優しくするから」
一拍おいて。
ふじよしかりん「あと、帰したくないだけ」
れなはしばらく夏鈴を見つめてから、ため息をつく。
れな「……ほんと、独占欲強」
かりん「今夜だけじゃない」
れな「……」
鍵を回す音が、やけに大きく響く。
れな「……泊まるなら」
かりん「うん」
れな「今日は私、煽らないから」
夏鈴は少しだけ口角を上げる。
かりん「信用してない」
ドアが開く。
れな「……ばつ、悪い」
かりん「自業自得」
そのまま、夏鈴は自然に中へ入っていく。
れなは後ろで小さく呟いた。
れな「……今日は、私の負けだ」
ドアが閉まる。
夜は、まだ終わらない。
中庭のベンチで、サークルの打ち合わせ。
守屋麗奈は、先輩ふたりに挟まれる位置に座っている。
距離感、完全に“分かってて”のそれ。
れな「え〜、それ難しそう……」
そう言いながら、先輩Bの袖をちょん、と引く。
れな「ね、先輩ならどうします?」
先輩B「私?こうかな」
れな「さすがぁ〜」
れなは身を乗り出し、肩が軽く触れる距離。
わざと離れない。
少し離れた場所で、それを見ている藤吉夏鈴。
手に持っていたスマホを、いつの間にか強く握っている。
かりん「……」
先輩A「れなちゃんって距離近いよね」
れな「え、そうですか?」
否定しない。
むしろ、笑って先輩Aの腕に軽く触れる。
れな「人懐っこいって言われます」
その瞬間、夏鈴の眉が露骨に動く。
かりん(言い方。触り方。全部、狙ってる。)
先輩B「恋人とかいそうだけど」
れな「どうでしょう〜?」
そう言って、首を傾ける。
答えない。目線だけ上げて、甘く笑う。
れな「いたら、嫌ですか?」
かりん「……っ」
思わず一歩、前に出かけて止まる。
先輩A「全然嫌じゃない」
れな「ふふ」
れなは楽しそうに笑って、今度は先輩Bの手元を覗き込む。
距離、ゼロに近い。
れな「それ、どうやるんですか?」
先輩B「こうやって――」
教える流れで、指が重なる。
れなは引かない。むしろ一拍遅らせてから、そっと離す。
もりやれな「ありがとうございます♡」
完全に“あざとい”。
その様子を見て、夏鈴はもう我慢しない。
ふじよしかりん「……れな」
低い声。
れなは振り返る。
一瞬だけ、状況を確認する目。
次の瞬間、何も知らない顔。
れな「かりんちゃん、どうしたの?」
かりん「話、終わった?」
れな「うん。もうちょっとだけ」
そう言って、なぜか先輩の腕に軽く寄りかかる。
“最後の一押し”。
かりん「……」
れなの腕を引く。
強くはないけど、迷いのない手。
れな「え?」
かりん「もう行くよ」
先輩たちに軽く頭を下げて、そのままれなを連れていく。
少し離れた木陰。
れな「かりん、顔こわい」
かりん「……わざとでしょ」
れな「なにが?」
かりん「触りすぎ。近づきすぎ。笑い方も」
れな「ふふ」
れなは嬉しそうに笑う。
れな「見てた?」
かりん「……全部」
れな「そっか」
一歩近づく。
れな「じゃあ、成功だ」
かりん「……は?」
れな「かりん、嫉妬してる」
かりん「してない」
れな「嘘。手、震えてる」
れなは自分の指を、夏鈴の手に絡める。
れな「他の人に触るの、嫌だった?」
かりん「……当たり前でしょ」
れな「ふふ。可愛い」
かりん「……ほんと、性格悪い」
れな「でも好きでしょ?」
かりん「……好きだから、嫌なんだよ」
その言葉に、れなの表情が一瞬だけ柔らぐ。
れな「じゃあさ」
かりん「なに」
れな「今日は、かりんにだけ触る」
そう言って、ぎゅっと腕に絡みつく。
れな「独占、していいよ」
夏鈴はため息をつきながら、れなを引き寄せた。
かりん「……最初から、そうして」
夜。
れなのアパートへ向かう帰り道。
手は繋いでいるけど、空気は静かで重い。
れなは何度も横目で夏鈴を見る。
れな「……ねぇ、かりん」
かりん「なに」
れな「今日さ、静かじゃない?」
かりん「うるさくする気ないだけ」
れな「それ、余計こわい」
夏鈴は何も言わず、歩幅を少しだけ狭める。
れなに合わせるみたいに。
アパート前に着く。
鍵を出そうとした、その時。
かりん「……今日、泊まる」
れな「え」
即答できない声。
れな「え、えっと……」
かりん「なに」
れな「急すぎない?」
かりん「急じゃない」
れなの手首を軽く掴む。
逃げられない強さ。
かりん「ずっと我慢してた」
もりやれな「……」
かりん「他の人に触られて、笑って」
れな「それは……」
かりん「確認したいだけ」
れなの顎に指を添える。
夜の外灯の下、視線が逸らせない。
かりん「今日くらい、私のって」
れな「……かりん」
珍しく、れなの声が小さい。
れな「それ、ずるい」
かりん「どっちが」
れな「そんな顔で言われたら、断りにくい」
かりん「断る?」
れな「……」
れなは視線を下に落とす。
れな「だって、私」
かりん「なに」
れな「今日は、そういうつもりじゃ……」
夏鈴の目が、すっと細くなる。
かりん「そういうつもり?」
れな「ち、違っ……!」
慌てて首を振る。
れな「そういう意味じゃなくて!」
かりん「じゃあ、何が困るの」
れなは一瞬黙ってから、観念したみたいに言う。
れな「部屋、散らかってるし」
かりん「気にしない」
れな「着替えも……」
かりん「借りる」
れな「……」
完全に逃げ道を潰されて、れなの耳が赤くなる。
れな「……かりん、今日ちょっと強い」
かりん「れなが煽った」
れな「……反省は、してる」
かりん「遅い」
そう言いながらも、声は少し柔らぐ。
かりん「大丈夫」
れな「なにが」
かりん「優しくするから」
一拍おいて。
ふじよしかりん「あと、帰したくないだけ」
れなはしばらく夏鈴を見つめてから、ため息をつく。
れな「……ほんと、独占欲強」
かりん「今夜だけじゃない」
れな「……」
鍵を回す音が、やけに大きく響く。
れな「……泊まるなら」
かりん「うん」
れな「今日は私、煽らないから」
夏鈴は少しだけ口角を上げる。
かりん「信用してない」
ドアが開く。
れな「……ばつ、悪い」
かりん「自業自得」
そのまま、夏鈴は自然に中へ入っていく。
れなは後ろで小さく呟いた。
れな「……今日は、私の負けだ」
ドアが閉まる。
夜は、まだ終わらない。