ほのれい
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夜は、いつもより静かだった。
コンビニ帰りの袋が、二人の間で揺れる。
特別な用事があるわけじゃない。
ただ、帰る方向が同じで、「じゃあ一緒に」と言うのが癖になっていただけ。
それが、心地よくて、でもどこか物足りない。
れい「今日も、このまま帰る?」
ほの「うん」
短いやりとり。
答えはいつも同じ。
歩幅も、距離も、変わらない。
手が触れそうで、触れない。
ほのは、空を見上げた。
星も月も見えない、曖昧な夜。
ほの「ねえ」
れい「なに?」
ほの「私たちってさ……」
言いかけて、言葉を飲み込む。
れい「……なに?」
促す声は優しい。
だから余計に、踏み込めない。
ほの「なんでもない」
れい「そう?」
少しだけ、寂しそうな声。
二人の関係は、熱くもなく、冷たくもない。
ちょうどいい温度で、壊れない代わりに、進まない。
れい「最近さ」
ほの「うん」
れい「この時間、好きなんだよね」
ほのの胸が、静かに揺れた。
ほの「……私も」
れい「でも」
一拍、間が空く。
れい「これ以上は、変わらない気もする」
その言葉が、胸に落ちる。
ほの「それって……」
れい「嫌って意味じゃないよ」
れいは笑う。
いつもの、優しい笑顔。
れい「このままでも、楽だから」
楽。
その言葉が、少しだけ苦しい。
ほのは立ち止まった。
ほの「私は……」
れい「?」
ほの「このままが、ちょうどいいって言われるの、あんまり好きじゃない」
風が吹いて、髪が揺れる。
れい「……ごめん」
ほの「謝らないで」
ほのは一歩、近づく。
ほの「私、ぬるいの、苦手なんだ」
れい「ほの……」
ほの「好きなら好きって言いたいし……曖昧なら、ちゃんと終わらせたい」
心臓が、うるさい。
れいはしばらく黙っていたが、やがて、小さく息を吐いた。
れい「ずるいよ」
ほの「なにが?」
れい「そんな顔で言われたら、逃げられない」
視線が絡む。
れい「私も、同じだった」
ほの「……え?」
れい「壊したくなくて、温度下げてただけ」
少し、照れたように笑う。
れい「でも、本当は」
一歩、距離を詰める。
れい「ちゃんと、熱くなりたかった」
ほのの目が、揺れる。
ほの「……遅いよ」
れい「うん」
れい「でも、今ならまだ間に合う?」
ほのは、迷わず頷いた。
ほの「ぬるいままは、嫌」
二人の距離が、静かにゼロになる。
この関係は、触れた瞬間、少しだけ温度を上げた。
それが恋かどうか、答えはまだ出ていない。
でも、もう戻れないところまで、ちゃんと踏み出していた。
コンビニ帰りの袋が、二人の間で揺れる。
特別な用事があるわけじゃない。
ただ、帰る方向が同じで、「じゃあ一緒に」と言うのが癖になっていただけ。
それが、心地よくて、でもどこか物足りない。
れい「今日も、このまま帰る?」
ほの「うん」
短いやりとり。
答えはいつも同じ。
歩幅も、距離も、変わらない。
手が触れそうで、触れない。
ほのは、空を見上げた。
星も月も見えない、曖昧な夜。
ほの「ねえ」
れい「なに?」
ほの「私たちってさ……」
言いかけて、言葉を飲み込む。
れい「……なに?」
促す声は優しい。
だから余計に、踏み込めない。
ほの「なんでもない」
れい「そう?」
少しだけ、寂しそうな声。
二人の関係は、熱くもなく、冷たくもない。
ちょうどいい温度で、壊れない代わりに、進まない。
れい「最近さ」
ほの「うん」
れい「この時間、好きなんだよね」
ほのの胸が、静かに揺れた。
ほの「……私も」
れい「でも」
一拍、間が空く。
れい「これ以上は、変わらない気もする」
その言葉が、胸に落ちる。
ほの「それって……」
れい「嫌って意味じゃないよ」
れいは笑う。
いつもの、優しい笑顔。
れい「このままでも、楽だから」
楽。
その言葉が、少しだけ苦しい。
ほのは立ち止まった。
ほの「私は……」
れい「?」
ほの「このままが、ちょうどいいって言われるの、あんまり好きじゃない」
風が吹いて、髪が揺れる。
れい「……ごめん」
ほの「謝らないで」
ほのは一歩、近づく。
ほの「私、ぬるいの、苦手なんだ」
れい「ほの……」
ほの「好きなら好きって言いたいし……曖昧なら、ちゃんと終わらせたい」
心臓が、うるさい。
れいはしばらく黙っていたが、やがて、小さく息を吐いた。
れい「ずるいよ」
ほの「なにが?」
れい「そんな顔で言われたら、逃げられない」
視線が絡む。
れい「私も、同じだった」
ほの「……え?」
れい「壊したくなくて、温度下げてただけ」
少し、照れたように笑う。
れい「でも、本当は」
一歩、距離を詰める。
れい「ちゃんと、熱くなりたかった」
ほのの目が、揺れる。
ほの「……遅いよ」
れい「うん」
れい「でも、今ならまだ間に合う?」
ほのは、迷わず頷いた。
ほの「ぬるいままは、嫌」
二人の距離が、静かにゼロになる。
この関係は、触れた瞬間、少しだけ温度を上げた。
それが恋かどうか、答えはまだ出ていない。
でも、もう戻れないところまで、ちゃんと踏み出していた。
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