れなかりん
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東京に雪が降るなんて、珍しい。
「……ほんとに降ってる」
藤吉夏鈴は、ビルの隙間から舞い落ちる白を見上げて、小さく息を吐いた。
吐く息も、少し白い。
「ね、かりんちゃん。寒くない?」
隣からかけられた声に振り向くと、守屋麗奈がマフラーに口元を埋めて立っていた。
その目は、雪よりもずっとやわらかい。
かりん「寒いけど……嫌いじゃない」
そう答えると、麗奈は少しだけ安心したように笑う。
二人は仕事終わり予定もなく、ただなんとなく一緒に歩いていた。
東京の夜はいつも通り騒がしいはずなのに、雪が音を吸い込んで、世界が少し遠くなる。
れな「東京ってさ」
麗奈がぽつりと言う。
れな「人がいっぱいいるのに、急に一人になる瞬間があるよね」
かりん「……ある」
夏鈴は頷いた。
それが“今”のことだと、二人ともわかっていた。
信号待ちの交差点。
赤い光に照らされて、雪がゆっくり落ちてくる。
れな「私ね」
麗奈は前を向いたまま続ける。
れな「この景色、かりんちゃんとじゃなきゃ見たくなかった」
胸の奥が、きゅっと鳴った。
かりん「それ、ずるい」
れな「え?」
かりん「今さらそんなこと言われたら、忘れられなくなる」
そう言ってから、夏鈴は初めて麗奈を見る。
視線がぶつかって、逃げ場がなくなる。
雪が、二人の間に降り積もる。
触れたら溶けてしまいそうな距離。
れな「じゃあ……忘れなくていいよ」
麗奈はそう言って、そっと夏鈴の手に触れた。
指先が冷たいのに、不思議とあたたかい。
れな「この雪が止むまででいいから」
夏鈴は、少し考えてから小さく笑った。
かりん「……ずっと止まなかったらどうする?」
れな「その時は」
麗奈は、指を絡める。
れな「東京ごと、好きになればいい」
雪は静かに降り続ける。
TOKYO SNOW――
それは、言葉にしなかった気持ちを、白く包み込む夜だった。
「……ほんとに降ってる」
藤吉夏鈴は、ビルの隙間から舞い落ちる白を見上げて、小さく息を吐いた。
吐く息も、少し白い。
「ね、かりんちゃん。寒くない?」
隣からかけられた声に振り向くと、守屋麗奈がマフラーに口元を埋めて立っていた。
その目は、雪よりもずっとやわらかい。
かりん「寒いけど……嫌いじゃない」
そう答えると、麗奈は少しだけ安心したように笑う。
二人は仕事終わり予定もなく、ただなんとなく一緒に歩いていた。
東京の夜はいつも通り騒がしいはずなのに、雪が音を吸い込んで、世界が少し遠くなる。
れな「東京ってさ」
麗奈がぽつりと言う。
れな「人がいっぱいいるのに、急に一人になる瞬間があるよね」
かりん「……ある」
夏鈴は頷いた。
それが“今”のことだと、二人ともわかっていた。
信号待ちの交差点。
赤い光に照らされて、雪がゆっくり落ちてくる。
れな「私ね」
麗奈は前を向いたまま続ける。
れな「この景色、かりんちゃんとじゃなきゃ見たくなかった」
胸の奥が、きゅっと鳴った。
かりん「それ、ずるい」
れな「え?」
かりん「今さらそんなこと言われたら、忘れられなくなる」
そう言ってから、夏鈴は初めて麗奈を見る。
視線がぶつかって、逃げ場がなくなる。
雪が、二人の間に降り積もる。
触れたら溶けてしまいそうな距離。
れな「じゃあ……忘れなくていいよ」
麗奈はそう言って、そっと夏鈴の手に触れた。
指先が冷たいのに、不思議とあたたかい。
れな「この雪が止むまででいいから」
夏鈴は、少し考えてから小さく笑った。
かりん「……ずっと止まなかったらどうする?」
れな「その時は」
麗奈は、指を絡める。
れな「東京ごと、好きになればいい」
雪は静かに降り続ける。
TOKYO SNOW――
それは、言葉にしなかった気持ちを、白く包み込む夜だった。