森田村
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
田村保乃は、校内では完璧だった。
明るくて、ちょっと天然で、誰にでも優しい。
成績も悪くないし、先生からの評価も高い。
そして——
私、森田ひかるの彼女。
でも、私は気づいていた。
ほのの“裏側”に。
放課後、校舎裏を通りかかった時。
低い声、荒い言葉遣い。
見覚えのある背中。
ほの「……マジでふざけんなって言ってんだろ」
その声に、胸がきゅっとなった。
聞き間違いじゃない。
あれは、ほのの声だった。
物陰から少しだけ覗くと、制服の上着を肩に引っかけ、耳にはピアス。指には絆創膏。
壁に手をついて、男子二人を睨みつけている。
ほの「次、私のダチに何かしたら、マジで許さないから」
……完全に、ヤンキーだった。
私はその場を離れた。
頭の中がぐちゃぐちゃで
でもなぜか、怖いよりも——
悲しかった。
次の日の昼休み。
いつも通り、ほのは私の隣に座って、にこにこしながらパンを分けてくる。
ほの「ひーちゃんこれ一口食べる?」
私は、少し間を置いて言った。
ひかる「……昨日さ、校舎裏いた?」
ほのの手が、ぴたりと止まった。
ほの「え? えーっと……なんで?」
目が泳ぐ。
わかりやすい。
ほの「ヤンキーだったんだね」
その一言で、ほのの顔から血の気が引いた。
ほの「……見たんだ」
小さな声。
俯いたまま、ぎゅっとスカートを握る。
ほの「嫌われると思ってた。ひーちゃんにだけは、普通の私でいたかった」
私は、ため息をひとつついてから、ほのの手を取った。
ひかる「別に、嫌いにならないよ」
ほの「……ほんと?」
ひかる「でもね」
私は真っ直ぐ、ほのを見る。
ひかる「隠されるのは、嫌」
ほのの目に、涙が滲んだ。
ほの「ごめん……」
ひかる「守るために怒れるの、ほのらしいと思った」
そう言うと、ほのは驚いた顔で私を見て、次の瞬間、泣き笑いになった。
ほの「ひーちゃん、ずるい」
ひかる「なにが?」
ほの「そんなこと言われたら、もう隠せないじゃん」
私は少し照れながら、ほのの肩に頭を預ける。
ひかる「これからは、全部見せて」
ほの「……うん」
ヤンキーな彼女も、優しい彼女も、
全部ひっくるめて——
私は、田村保乃が好きだった。
明るくて、ちょっと天然で、誰にでも優しい。
成績も悪くないし、先生からの評価も高い。
そして——
私、森田ひかるの彼女。
でも、私は気づいていた。
ほのの“裏側”に。
放課後、校舎裏を通りかかった時。
低い声、荒い言葉遣い。
見覚えのある背中。
ほの「……マジでふざけんなって言ってんだろ」
その声に、胸がきゅっとなった。
聞き間違いじゃない。
あれは、ほのの声だった。
物陰から少しだけ覗くと、制服の上着を肩に引っかけ、耳にはピアス。指には絆創膏。
壁に手をついて、男子二人を睨みつけている。
ほの「次、私のダチに何かしたら、マジで許さないから」
……完全に、ヤンキーだった。
私はその場を離れた。
頭の中がぐちゃぐちゃで
でもなぜか、怖いよりも——
悲しかった。
次の日の昼休み。
いつも通り、ほのは私の隣に座って、にこにこしながらパンを分けてくる。
ほの「ひーちゃんこれ一口食べる?」
私は、少し間を置いて言った。
ひかる「……昨日さ、校舎裏いた?」
ほのの手が、ぴたりと止まった。
ほの「え? えーっと……なんで?」
目が泳ぐ。
わかりやすい。
ほの「ヤンキーだったんだね」
その一言で、ほのの顔から血の気が引いた。
ほの「……見たんだ」
小さな声。
俯いたまま、ぎゅっとスカートを握る。
ほの「嫌われると思ってた。ひーちゃんにだけは、普通の私でいたかった」
私は、ため息をひとつついてから、ほのの手を取った。
ひかる「別に、嫌いにならないよ」
ほの「……ほんと?」
ひかる「でもね」
私は真っ直ぐ、ほのを見る。
ひかる「隠されるのは、嫌」
ほのの目に、涙が滲んだ。
ほの「ごめん……」
ひかる「守るために怒れるの、ほのらしいと思った」
そう言うと、ほのは驚いた顔で私を見て、次の瞬間、泣き笑いになった。
ほの「ひーちゃん、ずるい」
ひかる「なにが?」
ほの「そんなこと言われたら、もう隠せないじゃん」
私は少し照れながら、ほのの肩に頭を預ける。
ひかる「これからは、全部見せて」
ほの「……うん」
ヤンキーな彼女も、優しい彼女も、
全部ひっくるめて——
私は、田村保乃が好きだった。