森田村
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田村保乃は、森田ひかるが“危険”な存在だということを、ずっと前から分かっていた。
小さくて、無邪気そうで、でも人の心の隙を見抜く目をしている。
それなのに。
ひかる「ほの〜、一緒に帰ろ」
その一言で、今日も簡単について行ってしまう。
⸻
最近のひかるは、やけに距離が近い。
肩が触れるほど並んで歩いたかと思えば、次の日にはほとんど話しかけてこない。
ほの「……昨日はあんなに喋ったのに」
保乃がそう思っていると、ひかるは何事もなかったように他のメンバーと笑っている。
ほの(私だけ、意識してるみたいやん)
その事実が、じわじわと胸を締めつけた。
ある日、練習後の控室。
ひかるは保乃の隣に座り、スマホを覗き込んでくる。
ひかる「ねぇほの、今度休みの日なにするの?」
ほの「まだ決めてへんけど……」
ひかる「ふーん」
それだけ言って、ひかるは立ち上がる。
ひかる「誰かと遊ぶなら、ちゃんと教えてね」
軽い口調なのに、なぜか命令みたいだった。
その夜、保乃は一人で考え込む。
ほの(なんで、ひーちゃんに予定を報告せなあかんの)
答えは分かっている。
分かっているのに、認めたくなかった。
数日後。
ひかるは急に素っ気なくなった。
話しかけても短い返事。
目もあまり合わせてくれない。
耐えきれなくなったのは、保乃のほうだった。
ほの「ひーちゃん、なんか怒ってる?」
そう聞くと、ひかるは一瞬だけ驚いた顔をしてから、視線を逸らす。
ひかる「別に」
ほの「……嘘やん」
沈黙。
その後、ひかるはぽつりと言った。
ひかる「ほのってさ、私がいなくても平気そう」
その言葉に、胸が痛くなる。
ほの「そんなことない」
ひかる「じゃあ、なんで困らないの?」
ひかるの声は静かだけど、確かに揺れていた。
その日から、保乃は逃げられなくなった。
ひかるの一挙一動が気になる。
笑っていると安心して、冷たくされると眠れなくなる。
ほの(ああ、もう……)
完全に、ひかるのペースだった。
ひかる「ねぇほの」
夜、人気のない廊下で呼び止められる。
ひかる「私さ分かっててやってた」
ひかるは真っ直ぐに見上げてくる。
ひかる「ほのが、私のことで悩むの」
ほの「……やっぱり」
ひかる「でもね」
ひかるは一歩近づく。
ひかる「それでも離れなかったの、ほのでしょ?」
何も言い返せなかった。
ひかる「もてあそばれてるって思ってる?」
ほの「……思ってる」
正直に答えると、ひかるは小さく笑う。
ひかる「それでも好き?」
心臓がうるさい。
ほの「……好きやよ」
その瞬間、ひかるの表情が柔らかく崩れた。
ひかる「じゃあ、もう逃がさない」
そっと手を取られる。
ひかる「私、ほののこと好き。中途半端な気持ちじゃない」
保乃は深く息を吸って、覚悟を決める。
ほの「……私も。振り回されてるの、分かってたけど、それでも好き」
ひかるは満足そうに微笑んだ。
ひかる「やっと言った」
帰り道、指を絡めて歩く二人。
ほの「ねぇひーちゃん」
ひかる「なに?」
ほの「私、最初から捕まってたん?」
ひかる「うん。かなり前から」
悪びれもせず言うひかるに、保乃は苦笑する。
ほの「ほんま、ずるい」
ひかる「でも今は、私の彼女でしょ?」
その言葉に、胸があたたかくなる。
小さくて、無邪気そうで、でも人の心の隙を見抜く目をしている。
それなのに。
ひかる「ほの〜、一緒に帰ろ」
その一言で、今日も簡単について行ってしまう。
⸻
最近のひかるは、やけに距離が近い。
肩が触れるほど並んで歩いたかと思えば、次の日にはほとんど話しかけてこない。
ほの「……昨日はあんなに喋ったのに」
保乃がそう思っていると、ひかるは何事もなかったように他のメンバーと笑っている。
ほの(私だけ、意識してるみたいやん)
その事実が、じわじわと胸を締めつけた。
ある日、練習後の控室。
ひかるは保乃の隣に座り、スマホを覗き込んでくる。
ひかる「ねぇほの、今度休みの日なにするの?」
ほの「まだ決めてへんけど……」
ひかる「ふーん」
それだけ言って、ひかるは立ち上がる。
ひかる「誰かと遊ぶなら、ちゃんと教えてね」
軽い口調なのに、なぜか命令みたいだった。
その夜、保乃は一人で考え込む。
ほの(なんで、ひーちゃんに予定を報告せなあかんの)
答えは分かっている。
分かっているのに、認めたくなかった。
数日後。
ひかるは急に素っ気なくなった。
話しかけても短い返事。
目もあまり合わせてくれない。
耐えきれなくなったのは、保乃のほうだった。
ほの「ひーちゃん、なんか怒ってる?」
そう聞くと、ひかるは一瞬だけ驚いた顔をしてから、視線を逸らす。
ひかる「別に」
ほの「……嘘やん」
沈黙。
その後、ひかるはぽつりと言った。
ひかる「ほのってさ、私がいなくても平気そう」
その言葉に、胸が痛くなる。
ほの「そんなことない」
ひかる「じゃあ、なんで困らないの?」
ひかるの声は静かだけど、確かに揺れていた。
その日から、保乃は逃げられなくなった。
ひかるの一挙一動が気になる。
笑っていると安心して、冷たくされると眠れなくなる。
ほの(ああ、もう……)
完全に、ひかるのペースだった。
ひかる「ねぇほの」
夜、人気のない廊下で呼び止められる。
ひかる「私さ分かっててやってた」
ひかるは真っ直ぐに見上げてくる。
ひかる「ほのが、私のことで悩むの」
ほの「……やっぱり」
ひかる「でもね」
ひかるは一歩近づく。
ひかる「それでも離れなかったの、ほのでしょ?」
何も言い返せなかった。
ひかる「もてあそばれてるって思ってる?」
ほの「……思ってる」
正直に答えると、ひかるは小さく笑う。
ひかる「それでも好き?」
心臓がうるさい。
ほの「……好きやよ」
その瞬間、ひかるの表情が柔らかく崩れた。
ひかる「じゃあ、もう逃がさない」
そっと手を取られる。
ひかる「私、ほののこと好き。中途半端な気持ちじゃない」
保乃は深く息を吸って、覚悟を決める。
ほの「……私も。振り回されてるの、分かってたけど、それでも好き」
ひかるは満足そうに微笑んだ。
ひかる「やっと言った」
帰り道、指を絡めて歩く二人。
ほの「ねぇひーちゃん」
ひかる「なに?」
ほの「私、最初から捕まってたん?」
ひかる「うん。かなり前から」
悪びれもせず言うひかるに、保乃は苦笑する。
ほの「ほんま、ずるい」
ひかる「でも今は、私の彼女でしょ?」
その言葉に、胸があたたかくなる。