森田ひかる
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
澤部「今回の企画はこちら〜!」
スタジオが明るくなる。
澤部『メンバーの幼少期写真 大公開!』
「うわ〜!」
「絶対かわいいやつ!」
ひかるは、内心で固まっていた。
ひかる(……やばい)
事前に聞いてはいた。
“家族から写真をもらいました”という企画。
でも。
ひかる(まさか、あれじゃないよね……)
祈るように、モニターを見る。
最初は他のメンバー。
澤部「ちっちゃ!」
土田「面影ある〜!」
笑いが起きるたび、ひかるの心臓は速くなる。
澤部「続いてはこちら!」
澤部「森田ひかるさんの幼少期写真です!」
画面が切り替わった瞬間――
ひかる「……え」
ひかるの声は、ほとんど音にならなかった。
そこに映っていたのは。
幼稚園の園庭。
ブランコ。
帽子をかぶった小さなひかる。
そして。
――隣に、ゆめ。
完全に、同じ構図。
あの日の写真。
澤部「えっ!?ちょっと待って!?二人いる!?」
スタジオが一気にざわつく。
澤部「これ……」
土田「ゆめじゃない?」
カメラが、二人を抜く。
ゆめの表情が、固まったまま動かない。
澤部「え、え、どういうこと?」
土田「偶然?」
MCが、はっきり聞いた。
澤部「森田!これ……誰??」
逃げ場は、なかった。
ひかるは、一度だけ息を吸ってから言った。
ひかる「……幼なじみです」
スタジオが、どっと沸く。
全員「えええ!?」
澤部「やっぱり!?ドラマかよ!」
ひかる「幼稚園の頃、一緒で……」
言葉は、震えなかった。
不思議なくらい、落ち着いていた。
ひかる「引っ越して、離れて……また、オーディションで会いました」
MCが、ゆめを見る。
土田「じゃあ、ゆめも?」
ゆめ「……はい」
小さく頷く。
ゆめ「同じ写真、家にあります」
スタジオが、さらにざわめく。
土田「それで今まで黙ってたの!?」
澤部「すごいな……」
土田「なんで言わなかったの?」
その質問に、ひかるは正直に答えた。
ひかる「……特別扱いって思われたくなかったし……アイドルとして、ちゃんと立ちたかったから」
次の瞬間。
澤部「真面目すぎるでしょ!」
土田「そこが森田らしいけど!」
笑いが起きた。
土田「でもさ」
MCが、少し柔らかく言う。
土田「これ、めちゃくちゃエモいね。再会系じゃん」
澤部「運命すぎる」
ひかるは、横を見る。
ゆめと、目が合う。
ほんの一瞬。
でも、もう隠す必要はなかった。
収録後、楽屋。
「ねえねえ!」
メンバーが集まってくる。
「小さい頃、どんな感じだったの?」
「ケンカとかした?」
「ひかる、泣き虫だった?」
ひかる「……ちょっと!」
ひかるが言うと、ゆめが笑う。
ゆめ「すぐ泣いてた」
ひかる「……言わなくていい!」
そのやり取りに、
「完全に幼なじみじゃん」
「もっと早く言ってよ〜!」
笑い声が広がる。
ひかるは、少し照れながら思った。
――もう、隠さなくていい。
あの写真は、過去を暴いたんじゃない。
ちゃんと、繋いでくれた。
収録が終わった日の夜。
ひかるは、ベッドの上でスマホを握りしめていた。
ひかる(……見るの、怖い)
そこさく放送直後。
タイムラインは、もう動き出しているはずだった。
ゆめ「……大丈夫?」
向かいのベッドから、ゆめが声をかける。
ひかる「……まだ、見てない」
ゆめ「一緒に見る?」
少しだけ迷って、ひかるは頷いた。
二人並んで、画面を覗く。
最初に目に入った言葉。
「尊い……」
「幼なじみで再会とか、ドラマすぎる」
「このカップリング好きだったんだよね」
「ひかるの表情、柔らかすぎて泣いた」
「ゆめと一緒の時、安心してるの分かる」
スクロールしても、スクロールしても。
否定が、ない。
疑う声も、責める言葉も、見当たらない。
ひかる「……え」
ひかるは、小さく声を漏らした。
ひかる「……全部、あったかい」
ゆめも、少し驚いた顔で画面を見ている。
ゆめ「……正直もっと荒れると思ってた」
ひかる「……私も」
胸の奥に溜まっていた緊張が、ゆっくりほどけていくのが分かった。
「この二人、前から空気感違ったよね」
「納得しかない」
「一緒に夢追ってきた幼なじみって、最強」
「公式ありがとう」
その中に、ひかるはある投稿を見つけた。
「特別な関係だけど、特別扱いしてないのが好き」
指が、止まる。
ひかる「……これ」
ひかるは、ゆめに画面を見せた。
ひかる「私たちのことちゃんと、見てくれてる」
ゆめは、静かに頷いた。
ひかる「……隠してた時間も無駄じゃなかったんだね」
ひかるは、スマホを胸に抱き寄せる。
ひかる「……怖かった」
正直な声。
ひかる「嫌われたらどうしようって。離れろって言われたらって」
ゆめは、少しだけ距離を詰めて言った。
ゆめ「でもさ好きでいてくれる人たちは私たちが思ってるより、ずっと優しかった」
ひかるは、目を伏せて、笑った。
ひかる「……うん」
翌日。
楽屋に入ると、メンバーが言った。
「昨日の反応見た?」
「平和すぎてびっくりした」
「愛されてんな〜二人」
「尊いって言葉、あんなに並ぶことある?」
ひかるは、少し照れながら答える。
ひかる「……ありがたい」
その横で、ゆめが言う。
ゆめ「これからも、今まで通りやろう!幼なじみだからって、甘えすぎない」メンバーとしてちゃんと並ぶ」
ひかる「……うん」
でも。
ステージに立つ前、暗転した袖で。
ゆめが、ひかるにだけ聞こえる声で言った。
ゆめ「……応援されてるね」
ひかる「……うん」
ゆめ「私たち」
ライトが入る。
歓声が上がる。
その中に、
“尊い”も、
“好きだった”も、
全部、含まれている気がした。
ひかるは、胸を張って前を向く。
もう、怖くない。
この関係は、祝福されている。
スタジオが明るくなる。
澤部『メンバーの幼少期写真 大公開!』
「うわ〜!」
「絶対かわいいやつ!」
ひかるは、内心で固まっていた。
ひかる(……やばい)
事前に聞いてはいた。
“家族から写真をもらいました”という企画。
でも。
ひかる(まさか、あれじゃないよね……)
祈るように、モニターを見る。
最初は他のメンバー。
澤部「ちっちゃ!」
土田「面影ある〜!」
笑いが起きるたび、ひかるの心臓は速くなる。
澤部「続いてはこちら!」
澤部「森田ひかるさんの幼少期写真です!」
画面が切り替わった瞬間――
ひかる「……え」
ひかるの声は、ほとんど音にならなかった。
そこに映っていたのは。
幼稚園の園庭。
ブランコ。
帽子をかぶった小さなひかる。
そして。
――隣に、ゆめ。
完全に、同じ構図。
あの日の写真。
澤部「えっ!?ちょっと待って!?二人いる!?」
スタジオが一気にざわつく。
澤部「これ……」
土田「ゆめじゃない?」
カメラが、二人を抜く。
ゆめの表情が、固まったまま動かない。
澤部「え、え、どういうこと?」
土田「偶然?」
MCが、はっきり聞いた。
澤部「森田!これ……誰??」
逃げ場は、なかった。
ひかるは、一度だけ息を吸ってから言った。
ひかる「……幼なじみです」
スタジオが、どっと沸く。
全員「えええ!?」
澤部「やっぱり!?ドラマかよ!」
ひかる「幼稚園の頃、一緒で……」
言葉は、震えなかった。
不思議なくらい、落ち着いていた。
ひかる「引っ越して、離れて……また、オーディションで会いました」
MCが、ゆめを見る。
土田「じゃあ、ゆめも?」
ゆめ「……はい」
小さく頷く。
ゆめ「同じ写真、家にあります」
スタジオが、さらにざわめく。
土田「それで今まで黙ってたの!?」
澤部「すごいな……」
土田「なんで言わなかったの?」
その質問に、ひかるは正直に答えた。
ひかる「……特別扱いって思われたくなかったし……アイドルとして、ちゃんと立ちたかったから」
次の瞬間。
澤部「真面目すぎるでしょ!」
土田「そこが森田らしいけど!」
笑いが起きた。
土田「でもさ」
MCが、少し柔らかく言う。
土田「これ、めちゃくちゃエモいね。再会系じゃん」
澤部「運命すぎる」
ひかるは、横を見る。
ゆめと、目が合う。
ほんの一瞬。
でも、もう隠す必要はなかった。
収録後、楽屋。
「ねえねえ!」
メンバーが集まってくる。
「小さい頃、どんな感じだったの?」
「ケンカとかした?」
「ひかる、泣き虫だった?」
ひかる「……ちょっと!」
ひかるが言うと、ゆめが笑う。
ゆめ「すぐ泣いてた」
ひかる「……言わなくていい!」
そのやり取りに、
「完全に幼なじみじゃん」
「もっと早く言ってよ〜!」
笑い声が広がる。
ひかるは、少し照れながら思った。
――もう、隠さなくていい。
あの写真は、過去を暴いたんじゃない。
ちゃんと、繋いでくれた。
収録が終わった日の夜。
ひかるは、ベッドの上でスマホを握りしめていた。
ひかる(……見るの、怖い)
そこさく放送直後。
タイムラインは、もう動き出しているはずだった。
ゆめ「……大丈夫?」
向かいのベッドから、ゆめが声をかける。
ひかる「……まだ、見てない」
ゆめ「一緒に見る?」
少しだけ迷って、ひかるは頷いた。
二人並んで、画面を覗く。
最初に目に入った言葉。
「尊い……」
「幼なじみで再会とか、ドラマすぎる」
「このカップリング好きだったんだよね」
「ひかるの表情、柔らかすぎて泣いた」
「ゆめと一緒の時、安心してるの分かる」
スクロールしても、スクロールしても。
否定が、ない。
疑う声も、責める言葉も、見当たらない。
ひかる「……え」
ひかるは、小さく声を漏らした。
ひかる「……全部、あったかい」
ゆめも、少し驚いた顔で画面を見ている。
ゆめ「……正直もっと荒れると思ってた」
ひかる「……私も」
胸の奥に溜まっていた緊張が、ゆっくりほどけていくのが分かった。
「この二人、前から空気感違ったよね」
「納得しかない」
「一緒に夢追ってきた幼なじみって、最強」
「公式ありがとう」
その中に、ひかるはある投稿を見つけた。
「特別な関係だけど、特別扱いしてないのが好き」
指が、止まる。
ひかる「……これ」
ひかるは、ゆめに画面を見せた。
ひかる「私たちのことちゃんと、見てくれてる」
ゆめは、静かに頷いた。
ひかる「……隠してた時間も無駄じゃなかったんだね」
ひかるは、スマホを胸に抱き寄せる。
ひかる「……怖かった」
正直な声。
ひかる「嫌われたらどうしようって。離れろって言われたらって」
ゆめは、少しだけ距離を詰めて言った。
ゆめ「でもさ好きでいてくれる人たちは私たちが思ってるより、ずっと優しかった」
ひかるは、目を伏せて、笑った。
ひかる「……うん」
翌日。
楽屋に入ると、メンバーが言った。
「昨日の反応見た?」
「平和すぎてびっくりした」
「愛されてんな〜二人」
「尊いって言葉、あんなに並ぶことある?」
ひかるは、少し照れながら答える。
ひかる「……ありがたい」
その横で、ゆめが言う。
ゆめ「これからも、今まで通りやろう!幼なじみだからって、甘えすぎない」メンバーとしてちゃんと並ぶ」
ひかる「……うん」
でも。
ステージに立つ前、暗転した袖で。
ゆめが、ひかるにだけ聞こえる声で言った。
ゆめ「……応援されてるね」
ひかる「……うん」
ゆめ「私たち」
ライトが入る。
歓声が上がる。
その中に、
“尊い”も、
“好きだった”も、
全部、含まれている気がした。
ひかるは、胸を張って前を向く。
もう、怖くない。
この関係は、祝福されている。