いのまり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
まりのは、ベンチに座って腕組み。
まりの「……なぁ井上」
井上「(ビクッ)な、なに?」
まりの「今、私のこと見て0.5秒で目逸らしたやろ」
井上「いや見てない見てない!風見てた!」
まりの「風に目ぇついてんの初めて聞いたわ」
井上は、カバンを持ち直して一歩下がる。
井上「いやその…偶然やって!」
まりの「偶然が毎日続いてんねん。それもう運命やなくて回避行動や」
井上「言い方が怖い!」
まりのはため息。
まりの「なぁ、なんで避けんの?」
井上「避けてへんって!」
まりの「じゃあ昨日、私が近づいた瞬間“あっトイレ!”って言って走ってったん誰や」
井上「それは…生理現象や!」
まりの「心の方がな」
井上「いやさぁ!まりのが私のこと好きなん、知ってるし!」
まりの「知ってるんかい」
井上「知ってるから気まずいやろ!」
まりの「いや普通に嬉しいが?」
井上「感情の仕組みどうなってんの!?」
まりのは淡々と。
まりの「私はな、井上が好き。それだけ。以上。追加料金なし」
井上「重くないのが逆に重いわ!」
井上は頭を抱える。
井上「私こういうの慣れてへんねん!」
まりの「嘘つけ。ノリツッコミの回転数で人生渡ってきたやろ」
井上「恋愛と漫才は別ジャンルや!」
まりの「でも逃げ方はボケてる」
井上「褒めてないよな!?」
まりの「なぁ」
井上「……なに」
まひの「別に今すぐどうこうせぇ言うてへん
避けるんだけやめて」
井上はちらっとまりのの方を見る。
井上「……そんなん言われたら余計意識するやん」
まりの「それが恋の第一段階や」
井上「勝手に進めんな!」
まりのはニヤッと笑った。
まりの「でもさ、避けながら毎日私のとこ来てる時点でもう負けてんで」
井上「……うるさいわ……今日だけやからな」
まりの「なにが」
井上「一緒に帰るん」
まりのは一瞬だけ目を見開いて、すぐ平常運転。
まりの「了解。逃げたら大阪城まで追いかける」
井上「スケールでかいわ!」
二人並んで歩き出す。
距離は近い。
会話はうるさい。
井上「なぁまりの」
まりの「ん?」
井上「……嫌いやったら、こんな喋らん」
まりの「知ってる」
井上「……あーもう、ほんま調子狂うわ」
まりの「それ、褒め言葉として受け取っとく」
今日も答えは出ない。
でも逃げる距離は、少しだけ短くなった。
——関西人の恋は、だいたいこんな始まり方や。
end.
まりの「……なぁ井上」
井上「(ビクッ)な、なに?」
まりの「今、私のこと見て0.5秒で目逸らしたやろ」
井上「いや見てない見てない!風見てた!」
まりの「風に目ぇついてんの初めて聞いたわ」
井上は、カバンを持ち直して一歩下がる。
井上「いやその…偶然やって!」
まりの「偶然が毎日続いてんねん。それもう運命やなくて回避行動や」
井上「言い方が怖い!」
まりのはため息。
まりの「なぁ、なんで避けんの?」
井上「避けてへんって!」
まりの「じゃあ昨日、私が近づいた瞬間“あっトイレ!”って言って走ってったん誰や」
井上「それは…生理現象や!」
まりの「心の方がな」
井上「いやさぁ!まりのが私のこと好きなん、知ってるし!」
まりの「知ってるんかい」
井上「知ってるから気まずいやろ!」
まりの「いや普通に嬉しいが?」
井上「感情の仕組みどうなってんの!?」
まりのは淡々と。
まりの「私はな、井上が好き。それだけ。以上。追加料金なし」
井上「重くないのが逆に重いわ!」
井上は頭を抱える。
井上「私こういうの慣れてへんねん!」
まりの「嘘つけ。ノリツッコミの回転数で人生渡ってきたやろ」
井上「恋愛と漫才は別ジャンルや!」
まりの「でも逃げ方はボケてる」
井上「褒めてないよな!?」
まりの「なぁ」
井上「……なに」
まひの「別に今すぐどうこうせぇ言うてへん
避けるんだけやめて」
井上はちらっとまりのの方を見る。
井上「……そんなん言われたら余計意識するやん」
まりの「それが恋の第一段階や」
井上「勝手に進めんな!」
まりのはニヤッと笑った。
まりの「でもさ、避けながら毎日私のとこ来てる時点でもう負けてんで」
井上「……うるさいわ……今日だけやからな」
まりの「なにが」
井上「一緒に帰るん」
まりのは一瞬だけ目を見開いて、すぐ平常運転。
まりの「了解。逃げたら大阪城まで追いかける」
井上「スケールでかいわ!」
二人並んで歩き出す。
距離は近い。
会話はうるさい。
井上「なぁまりの」
まりの「ん?」
井上「……嫌いやったら、こんな喋らん」
まりの「知ってる」
井上「……あーもう、ほんま調子狂うわ」
まりの「それ、褒め言葉として受け取っとく」
今日も答えは出ない。
でも逃げる距離は、少しだけ短くなった。
——関西人の恋は、だいたいこんな始まり方や。
end.