れなかりん
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かりんside.
私は、会社のロビーで足を止めた。
ガラス越しに見えたのは、
れなが誰かと並んで歩いている姿。
距離が近い。声を出して笑ってる。
それだけのことなのに、胸の奥が、静かに沈んだ。
かりん(……また、だ)
れなとは同じ会社。
部署は違うけど、帰る時間が合えば一緒に帰る。
「おつかれさま」
その一言が、当たり前みたいに続いていた。
でも、恋人だって言葉にしたことはない。
かりんは、聞けなかった。
れなも、聞かなかった。
数日後。
れな「かりんちゃん、最近帰るの早いね」
かりん「……仕事、溜まってないだけ」
れな「そっか」
それ以上、れなは聞いてこなかった。
それが少し、寂しくて。
でも、私は何も言えなかった。
ある夜、残業帰りのエレベーター前。
れなはまた、あの人と一緒だった。
かりんの視線に気づいて、れなが手を振る。
れな「かりんちゃん!お先〜」
かりん「……おつかれさま」
声が、思ったより低かった。
その帰り道、私は一人で歩いた。
かりん(聞けばいいのに)
誰といるのか。
どんな関係なのか。
でも、答えを聞くのが怖かった。
もし違ったら。
もし、自分だけが特別じゃなかったら。
数日後、れなが珍しく真剣な顔で言った。
れな「ねぇ、かりんちゃん」
かりん「……なに」
れな「私、なにかした?」
かりん「……別に」
れな「“別に”って顔じゃないよ」
沈黙が落ちる。
かりんは、視線を床に落としたまま、小さく言った。
かりん「……最近、楽しそうだから」
れな「え?」
かりん「……他の人と」
れなは一瞬きょとんとして、すぐに表情を変えた。
れな「それで避けてたの?」
かりん「……避けてない」
れな「嘘」
れなは一歩近づいて、かりんを見下ろした。
れな「ちゃんと見て。私」
かりんは、やっと顔を上げた。
れな「一緒にいたのは後輩。仕事の相談
でも、ちゃんと説明しなかった私も悪い」
少し間を置いて、れなは続ける。
れな「かりんちゃんが離れる理由が、それなら……私、嫌だよ」
胸が、きゅっと締めつけられた。
かりん「……私は」
声が震える。
かりん「聞くの、下手だから……勝手に考えて、勝手に距離とって…」
かりん「……ごめん」
れなは、困ったように笑った。
れな「ほんと不器用」
でも、れなは優しく言った。
れな「それでもさ離れないでほしかった」
れなは、そっとかりんの手を握る。
れな「私は、かりんちゃんがいい」
かりん「……私も」
夜のオフィス街。
ネオンが静かに光っていた。
言葉にしないと、伝わらない。
でも、言葉にすれば、ちゃんと届く。
かりんは、ぎゅっと手を握り返した。
れな「明日から、ちゃんと一緒に帰ろ?」
かりん「……うん」
れな「疑う前に、聞く」
かりん「……努力する」
れな「ふふ」
ふたりは並んで歩き出す。
今度は、少しだけ距離が近かった。
end
私は、会社のロビーで足を止めた。
ガラス越しに見えたのは、
れなが誰かと並んで歩いている姿。
距離が近い。声を出して笑ってる。
それだけのことなのに、胸の奥が、静かに沈んだ。
かりん(……また、だ)
れなとは同じ会社。
部署は違うけど、帰る時間が合えば一緒に帰る。
「おつかれさま」
その一言が、当たり前みたいに続いていた。
でも、恋人だって言葉にしたことはない。
かりんは、聞けなかった。
れなも、聞かなかった。
数日後。
れな「かりんちゃん、最近帰るの早いね」
かりん「……仕事、溜まってないだけ」
れな「そっか」
それ以上、れなは聞いてこなかった。
それが少し、寂しくて。
でも、私は何も言えなかった。
ある夜、残業帰りのエレベーター前。
れなはまた、あの人と一緒だった。
かりんの視線に気づいて、れなが手を振る。
れな「かりんちゃん!お先〜」
かりん「……おつかれさま」
声が、思ったより低かった。
その帰り道、私は一人で歩いた。
かりん(聞けばいいのに)
誰といるのか。
どんな関係なのか。
でも、答えを聞くのが怖かった。
もし違ったら。
もし、自分だけが特別じゃなかったら。
数日後、れなが珍しく真剣な顔で言った。
れな「ねぇ、かりんちゃん」
かりん「……なに」
れな「私、なにかした?」
かりん「……別に」
れな「“別に”って顔じゃないよ」
沈黙が落ちる。
かりんは、視線を床に落としたまま、小さく言った。
かりん「……最近、楽しそうだから」
れな「え?」
かりん「……他の人と」
れなは一瞬きょとんとして、すぐに表情を変えた。
れな「それで避けてたの?」
かりん「……避けてない」
れな「嘘」
れなは一歩近づいて、かりんを見下ろした。
れな「ちゃんと見て。私」
かりんは、やっと顔を上げた。
れな「一緒にいたのは後輩。仕事の相談
でも、ちゃんと説明しなかった私も悪い」
少し間を置いて、れなは続ける。
れな「かりんちゃんが離れる理由が、それなら……私、嫌だよ」
胸が、きゅっと締めつけられた。
かりん「……私は」
声が震える。
かりん「聞くの、下手だから……勝手に考えて、勝手に距離とって…」
かりん「……ごめん」
れなは、困ったように笑った。
れな「ほんと不器用」
でも、れなは優しく言った。
れな「それでもさ離れないでほしかった」
れなは、そっとかりんの手を握る。
れな「私は、かりんちゃんがいい」
かりん「……私も」
夜のオフィス街。
ネオンが静かに光っていた。
言葉にしないと、伝わらない。
でも、言葉にすれば、ちゃんと届く。
かりんは、ぎゅっと手を握り返した。
れな「明日から、ちゃんと一緒に帰ろ?」
かりん「……うん」
れな「疑う前に、聞く」
かりん「……努力する」
れな「ふふ」
ふたりは並んで歩き出す。
今度は、少しだけ距離が近かった。
end