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  • 番外編後会話小ネタ集

    20240127(土)16:53
    ①ハッサクさんに事の経緯を報告しました

    夢主「と、いう事がありました」
    ハッサク『……』
    夢「あれ? ハッサクさん? もしや電波悪い?」
    ハ『すぅ……、はぁー……。……いえ、こちらも夜分なので、途中から叫びたい気持ちをどうにか堪えていた所です。それで、最後何と?』
    夢「死にかけました」
    ハ『…………っ』
    夢「どうやら悪さしていたポケモンがゴーストタイプで、その子に気に入られて連れて行かれる所だったみたいです。その時意識は無かったので、全部アオイちゃん達からの伝聞なんですけどね。あるじま君がゲットしたので、後で図鑑とか共有してもらうつもりです」
    ハ『……なるほど、なるほど』
    夢「皆がいなかったら、危うくポケモン一匹に町一つ乗っ取られる所でしたよ、あはー」
    ハ『小生、正直に言って君を送り出した事を激しく後悔していますですよ! 何故そんなに呑気なのですか!』
    夢「皆がいるので! ……でも、乗っ取られた時は大事な皆を忘れちゃってたんですけど。帰りたいって意識しか無かったです。激しめのホームシックですね!」
    ハ『ホ"ー"ム"シ"ッ"ク"で"死"の"う"と"し"な"い"で"く"だ"さ"い"で"す"よ"!!』
    夢「はいすいません……」
    ボタン「夢主、うっさい。と言うか電話越しハッサク先生のばくおんぱで公民館揺れてる。先生も気を付けて欲しいんですけど」
    ハ『はい、すみませんです……』

    二人揃ってボタンに怒られてしまいました。

    ②ピクニックをしよう!

    夢主「ぴーくにっくぴーくにっく!」
    スグリ「こんな大人数でピクニックなんて初めてだぁ」
    ペパー「さすがに四人以上が具材を持ち寄れるパンは無いからな……。一人ずつ作った物を切り分けて食おうぜ!!」
    しま「賛成!」
    アオイ「せっかくたくさんいるんだし、誰が一番美味しいか、みたいなのやろうよ」
    ボタン「審査員は?」
    エイル「うちやるー!」
    ゼイユ「エイルは全部美味しい! しか無いでしょ!!」
    エ「そんな事無いもん」
    あるじま「どーだか。でもまぁ、せっかくだしたまには良いだろ」
    夢「じゃあ早速作ろうー!」
    〜〜〜〜〜
    夢「上手に出来ました〜! わぁ、これ美味しそう、ペパー君のだね?」
    ペ「おう! こういう勝負で負ける訳にはいかねぇからな!」
    ア「じゃあ自信満々のペパー君のサンドイッチからいざ実食!」
    夢「いただきまぁ……」
    モモワロウ「モイっ」
    全員「あっ」
    ラクシア「ごろろぁ!!」
    ア「ナイスキック!!」
    ゼ「サンドイッチは犠牲になってるけど」
    夢「サンドイッチー!!」
    ペ「ま、まだ材料はあるから! また作ってやっから!! 何ならオレの食ってもいいから!!」
    夢「グスッ……食べ物の恨みは怖いんだぞお……」
    あ「モーモーワーローウー! 餅を混入させるな!! ペパーのキョジオーンで塩漬けにしてもらうぞ!!」
    モ「モワヤー!!(ヤダー!!)」

    ③新しいポケモン

    夢主「ほんぇえ……、見慣れたポケモンと見慣れないポケモンがいる……」
    スグリ「キタカミは他とはちょっと違う生態出来てるから……」
    ヒトモシ「モシ?」「モシモシ?」
    夢「ふぁっ」
    ア「わわ、夢主ちゃんに寄って来た!」
    ス「追い払う?」
    夢「……った……」
    ア「え?」
    夢「ロウソクが喋ったー!! もしもしって! やだめちゃくちゃ可愛い!!」
    ヒ「モモシー!」
    ア「ゴーストタイプだけど……」
    夢「え。……そうなのか……」
    ス「大変だなぁ……」
    夢「でも友達になりたい……! ……あ、あの子、離れてこっち見てる子! あの子なら仲良くなれそう!!」
    ア「え、待って! ……行っちゃった……」
    ヒ「モシャー!!!」
    夢「うわっあつつつ! ごめん、急に近付いてごめんってぇ〜!!」
    ス「燃やされてんな……」
    ア「大変だなぁ……」

    ヒトモシを怒らせてしまいました。

    ④ジムチャレンジしようかな

    夢主「……って事があってさ……。ジムチャレンジとかしようかなって……」
    ボタン「だからちょっと焦げてるんだ……」
    ネモ「え! 夢主も興味あるの!?」
    夢「興味あるって言うか……、ポケモンと仲良くなる為にはジムバッジあった方がいいかなぁ、っていう理由」
    ペパー「え、勉強は大丈夫なのか?」
    夢「何とか皆の背中が見えてきたし、気分転換の意味でもパルデア回るのも悪くないかなって」
    あるじま「いいと思うぞ。ジムバッジ持ってれば、変な奴に絡まれる可能性も下がるしな」
    ボ「代わりにネモにタゲられるけどね」
    ネ「チャンピオンが増える〜! チャンピオンになったらバトルしようね!!」
    夢「え? チャンピオンにはならないよ」
    ネ「え? ……え!?」
    夢「バッジさえ揃えばポケモンと仲良くなりやすくなるだろうし。チャンピオンには興味無いし」
    あ「……ここで残念なお知らせだ。パルデアでは、チャンピオンにならないとすべてのポケモンが言う事を聞いてくれない」
    ぺ「え? そんな話無むぐっ!?」
    あ「いい子だからちょっと静かにしとけ」
    夢「えぇー!? そうなの? うーん、じゃあ頑張らなきゃなぁ……」
    あ「あと、本気のハッサクセンセを正面から見られる」
    夢「えっ、そんなの……! そんなの、惚れてしまうじゃないか!!」
    ボ「いや今も惚れてるでしょ。惚れ直すんでしょ」
    夢「えへへ」
    ぺ「ジムチャレンジ突破するのは当たり前ちゃんみたいだな……」
    夢「一緒にやる?」
    ぺ「やらない(もうやってんのは知らないみてーだな……)」
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  • ハッサクさん夢主 in キタカミ②

    20230924(日)19:59
     翌朝。寝不足の目をショボショボさせながら集合場所に行くと、もう皆集まっていた。慌てて列の端っこに並ぶと、ブライア先生と公民館の管理人さんの話が始まる。
     オリエンテーリング。キタカミの里に伝わる話が記された看板を巡って、写真を撮る簡単なお仕事だ。
    「俺はこのお馬鹿と組みます」
    「お馬鹿だとぉ!」
     二人一組になって……、という話になった途端、私の手首を掴んであるじま君が手を挙げた。私としては、せっかくならブルーベリー学園の可愛い子と組みたかったんですけど!?
    「奇行種を見張る役目が必要だろ?」
    「キコーシュだとぉ!?」
    「パルデアからのお客様の方が多いからね……。どうしても同じ学園のペアが出来ると思っていたんだ」
    「俺達は年長者なんで。他校とペアを組むのは年下に任せますよ」
    「あーん私だって可愛い子と……」
    「じゃ、早速行くぞー」
    「そんなぁー!」
     半ば引き摺られる様に公民館前から移動させられた。アオイちゃんすら苦笑いだったぞ!
    「せっかくなんだし、年長者だって若くて可愛い子と組みたいんですけど!!」
    「はーい紫音さんはここに来た目的を忘れないようにしましょうねー」
    「……」
    「おいマジかよ」
    「べっ……、別にやべっ忘れてたなんて思ってないし!」
    「忘れてたんだな」
    「あはー」
    「あはーじゃないだろ……」
    笑って誤魔化してみたけど、あるじま君の眉間がきゅっとシワを刻んだ。そう、別に忘れた訳じゃない。ちょっと考える事が多くて余裕が無かっただけ!
    「ちゃんとハッサク先生にも到着の電話入れたか?」
    「あ、それなら時差があるっぽいからメッセージ入れといたよ!」
    「……ま、それならいいか」
    「そんな事よりだよ! オリエンテーリングの為の看板の場所! 聞かずにこっち来ちゃったじゃん! どうするの?」
    「それなら、せっかくだしRPG的に行こうと思ってる」
    「ほぉ。つまり?」
    「人に聞いてだいたいの場所に当たりを付けて、周辺の探索。二手に分かれて探せば、うまく行けば明日には終わるだろ」
    「ほへぇ、RPG的〜!」
    「ついでに言えば、紫音と組めば別行動も楽だと思った」
    「あれ? 見張りは?」
    「方便」
    「ダシにされたって事!?」
    「そう怒んなって。紫音……、というよりカロンも、男の俺といるより良いだろ」
    「そうかも。……そうかも?」
    「じゃ、そう言う事で」
     ヒラヒラと手を振って、あるじま君は村の人に看板の場所を聞き出す為歩き出した。田舎町に馴染んでいくその姿を見ながら、私はぼんやりと空を見る。
     今は午前中。今から探しに行けば、近い場所にある看板なら夕方までには見付けられるはず。日が暮れる前には帰らなきゃいけない。
    「……どこに?」
     何で帰らなきゃいけないって思ったんだろう。はて、と首を傾げていた私は、あるじま君が私を探す声にハッと意識を引き戻した。
    「あのハネッコ……! もう風に飛ばされたのかよ……」
    「おーい、紫音さんはここだよー」
    「……は? うわっいたのか」
    「失礼な!」
     目の前にいるのに。私そんなに小さくないぞ!
    「そう言えば、モノズ連れて来てるか確認忘れたと思って戻ってきたんだよ」
    「あー、モノズはね。キタカミは寒冷地だから風邪を引いちゃうらしくて……」
    「マジか。じゃあポチエナ捕まえねぇとな。ナンパ出来なかったら、日が暮れる前に公民館に戻れよ。ここら辺灯りが少ないからな」
    「……あ、そういう事か」
    「自分の体質だろ。ぼーっとするなよ」
    「あはー、ごめんごめん!」
     そっか、帰らなきゃって思ったのは自分の体質の事があるからだ。ハッサクさんからも、くれぐれも気を付けてくださいですよ、って何度も言われてたんだった。
    「気を付けまーす!」
     これで、今日のやる事は決まった。看板の場所を聞き出す。看板を探す道中でポチエナを捕まえる。捕まえられればそれで良し! もし私の手持ちになってくれる子がいなかったら帰ろう。
    「あっ、あるじま君待ってー! せめて同じ看板探してたなんて事にならない様に聞き込みは一緒にしようよ!」
    「はいはい」
    追記
    思ったより筆が乗ってめちゃくちゃ長くなってしまったので、単発話として後日短編にまとめます……
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  • ハッサクさん夢主 in キタカミ①

    20230924(日)19:48
    「ああ、もう帰れないんだな」


     ずっと考えてた。私は、どうしてここにいるんだろうって。
     フカマル先輩に起こされる前。いったい何をしていたのかさっぱり思い出せない。ゲームしてたのは覚えてるんだけど、どこでゲームしてたのか、それまで何をしてたのか、全然分からない。
     ……もしかしたら。そう、もしかしたら、私はベッドの中で重篤な状態なのかもしれない。そんな状態で幸せな夢を見ているのかもしれないって。
     でも、パルデアにいる間はそんな事無いだろうって思えた。だって、夢の景色は少しでも知らないと夢に見れないから。
     知ってるポケモンはいる。でも、知らないポケモンの方が多い説明が付かない。想像で新しいポケモンを作っちゃいました、なんて可能性もあるけど、私ってこんなに想像力豊かだったかな、とちょっと首を傾げてしまう。
     それに何より、こっちに来てから出来た友達の説明ができない。
     主人公の兄妹になりたい。ポケモンと話せるようになりたい。そんな私の願いが叶ったのだとしても、夢なんだから全部私で済ませて欲しい。別人格にする必要なんて無いんじゃない?
     だから、これは夢じゃなくて。私はちゃんとここにいるんだって信じてた。──キタカミの里に来るまでは。
    「ポケモンがいる……」
     あまりにも馴染んだ風景に、あまりにも馴染みの無い生き物が生きてる。
    それは、ずっと"こうだったらいいな"って思ってた事だったのに。いざ目の前にすると、私は動けなくなった。
    「おい、人が多いんだから少し発言に気を付けろ」
    「……はっ」
     あるじま君にそう言われるまで、ほんの少しの時間しか無かったはず。けど、その短い時間で私の意識が少しだけ歪んだ。
    「……、センセー。こっちも体調不良者がいまーす」
    「え!? それは大変だ。移動時間も長かったからね……。誰か元気な子がいてくれるといいんだけど……」
    「あ、わたしまだ元気です」
    「お願い出来るかな……? この先の公民館に管理人さんがいるから、私達の到着と体調不良者がいる事を伝えてほしい」
    「分かりました!」
     アオイちゃんが元気良く走り出して行く。
     ……棚田。あぜ道、アスファルト。その少し奥に見える田舎町。走って行くアオイちゃんにビックリして道を空けるイトマルとウパー。軽快な走りに、何事かとヘイガニが顔を覗かせる。
     全部知ってる。みんな知ってる。なのに、現実感が無い。
    「……、何で今になって……」
    「……紫音ちゃん、大丈夫? 水は飲めそう?」
    「……しまちゃん……、ありがと……。たひゅかる……」
    「座りっぱなしがよくなかったのかもね。アオイちゃんが戻るまで、簡単なストレッチしてみよっか」
    「そうします……」
     隣に座って、足首ストレッチのお手本を見せてくれるしまちゃんに倣って、同じ動きを試す。……かかとを地面に付けてるはずなのに、何故かふわふわした感覚が抜けない。そのせいで、勢い良く地面に足をぶつけてしまった。
    「ふふ、アスファルトは蹴らなくていいよ」
    「にへへ、座りっぱなしで元気が余ってるからなのかもしれない」
    「楽しみな気持ちが空回りしてるのかもね! 私も新しいポケモンに会えるの楽しみだから!」
    「そだね!」
    「うん、パルデアにいないポケモンもちらほらいるからね。オリエンテーリングも含めて、このキタカミでの数日は楽しい体験になると思うよ」
    「はーい!!」
     ブライア先生の言葉に皆が元気に返事をする。バスに酔った男子生徒も、酔いが落ち着いてきたのか笑顔を浮かべていた。
    「……そうだね……、そうだね!」
     元気良く返事を絞り出した頃になって、やっとアスファルトに打ち付けたかかとが痛みを訴え始める。痛い。痛いけど、何とか立ち上がって皆と一緒に歩き始めた。




     困った事になった。
     村の中にも普通にポケモンがいる。屋根の上にロコン。塀の上にホーホー。ウリムーとお散歩しているおじさん。田舎の村に、ポケモンが当たり前みたいに存在している。……みたい、じゃなくて当たり前なんだろうけど。
    「……訳分かんなくなってきた……」
     あまりにも日本的。日本的な景色の中にポケモン。いよいよ夢と現実の境目が分かんなくなってきた。
    「うん、一回寝よ。そうしよう!」
     疲れてるからいろいろ考えるんだ! そう思って、振り分けられた部屋で早速布団に潜り込む。この近くにはどんポケモンがいるんだろう。そう言えば、バス停の近くにはポチエナもいたなぁ。夢の中とは言え、田舎にありがちな野犬ポジションなのかも!
     ……あれ。夢の中って眠れるんだっけ? いやいや、いつも眠ってるんだから眠れるはず! いつも通り目を閉じて、深呼吸して……。目を開けたら病室だった、ってなったらどうしよう。ううん、目を開けられたらまだいい。これが夢の終わりだったら? 全部終わっちゃったら?
    「……うぅ、それは嫌だ」
     もそもそと起き上がる。私のお腹の上でウトウトしてたラクシアは、布団に落っこちて不満そうに鳴いているけど、今の私はちょっとそれに応える余裕が無い。
    「……うん……。私、起きる前何してたんだっけ……」
     日本にいた。それは間違いない。
     友達はいた? どこに住んでたっけ。……どんな家に住んでたっけ?
    「……思い出せない……」
     何なら両親の顔も思い出せない。あれ? 私、何でここにいるんだっけ?
     ハッサクさん達に説明したのは、ただの方便だ。だって、私がいた世界にポケモンいないから。
     ……だけど、今いるこのキタカミにはポケモンがいる。私がよく知ってる田舎町に。知ってる風景に、知ってるポケモン。その中に知らないポケモンが少し。私の想像力が補える範囲になったって言われてもおかしくない。
    「はは、寝たら終わったりして。もしかしたら、もう夢が覚めそうなのかな」
     それならせめて、夢が終わるまでは起きていたい。最後まで楽しんでいたかった。
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  • 昔の手持ち(ハッサクさんと夢主)

    20230904(月)20:12
    「……君は、随分熱心にバトルを観戦するポケモンがいますですね?」
    「……ほ?」
     ハッサクさんにそんな事を言われたのは、学校最強大会でジニア先生がサワロ先生を撃破した時だった。
     言われて振り返ってみるけど、自分ではそんなに変わりは無い……、と思う。二人の手持ちが、私に馴染みのあるシンオウ地方までのポケモンが多いからかな……、と首を傾げていると、ハッサクさんが丁寧に指折りで数え始めた。
    「あの子と……、あのポケモンと……。ふむ。サワロ先生のポケモン達が特に分かりやすいですね。……同じシンオウ地方が主な生息地であるポケモンを何匹かお連れですが、君が特に熱心に観ているのはユキメノコです。……気付きませんでしたか?」
    「……えっ!」
    「気付いていなかったんですね……」
     そんなに熱心に観てたかなぁ……。自分じゃ分からない。けど、そう言われれば理由はすぐに思い付いた。
    「……ユキメノコは手持ちに入れてました。ウインディも」
     ユッコとウィンディア。真面目なユキメノコとやんちゃなウインディ。多分……、と言うか間違いなく先生達の手持ちを通して私と旅をしてた子達を見てたんだと思う。……うん、そりゃ熱心に観るしその子達がフィールドに出てると応援にも熱が入る。納得。
    「……その子達に会いたい、と思いますですか?」
    「……もちろん会いたいですよ。……でも、十五年以上経ってるんです。カロンが特例だっただけで、私が捕まえてきた子達は皆それぞれ今を過ごしてるだろうし……」
    「新たに捕まえる、という気持ちは無いのですか?」
    「……捕まえたとして、うっかり昔の子のニックネームで呼んだりしたらって思っちゃって……、ちょっと踏み出せないのが本音です」
    「……なるほど」
     特にユッコは呼びやすいニックネームにしてしまったせいで、うっかりが加速してしまいそう。そんなの、ポケモンに対してすっごく失礼だと思う。想像してみてほしい、自分の名前とは違う名前を呼ばれて傷付いたポケモンの顔。うーんいたたまれない……!
    「……でもハッサクさん。私が自分でも気付かなかった事によく気が付きましたね……」
    「……それはまぁ……。小生は君を見ていますですから」
    「……えっ!」
    「はい」
    「ワェ……」
     さらりととんでもない言葉を差し込まないで欲しいな! バフっと顔を真っ赤にした私を残して、ハッサクさんはどっこいせと腰を上げる。
    「少し妬いていましたが、事情を聞いて腑に落ちました。ポケモンだけだなく、小生も見ていてくださいね」
     そう笑って、ハッサクさんはバトルフィールドへと進み出て行った。あれ、ずるいと思う!!
     声にならない抗議はもちろんハッサクさんには届かない。仕方ないので、私はラクシアを膝に抱いて私の代わりに手を振ってもらう事にした。
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  • 突然の雷雨(ペパーと夢主)

    20230818(金)20:55
     今日は午後から雷雨となるでしょう──。
     ロトムは今朝天気予報を教えてくれたけど、実際は予想より早く空気が変わり始めた。その事に気付いたのは、もちろんわたしではなくポケモン達だけれど。
    「……ん?」
     雷雨が来る前に、牧場の仕事を終わらせようと奮闘していたわたしは、ポケモン達が何やら慌ただしくなった事に気が付いた。炎タイプのポケモンは厩舎へ。逆に、強い日差しから避難していた水タイプ達は喜んで外へ。その様子は、これは仕事の優先順位を考える必要がありそうだと感じる程の慌ただしさだった。
    「ウォッシュは後回しにしよう……」
     外に出た子は、皆濡れて帰ってくる。それなら、厩舎の掃除や点検をした方が良さそうだ。雷に怯えるポケモンへのケアもしておかなくてはならない。
     電気がショートしない様に設備点検、毛布やクッションの用意、怯えるポケモン達は、ハハコモリに世話を頼む事にしよう。
     段取りを整えて、ようやく終わりが見えてきた頃。タイミング良く遠くで雷鳴の音が響いた。
    「良かった。何とか間に合った」
     待ち望んだ雨にはしゃぐポケモン達を横目に、仕事も一段落したわたしはホッと窓際に腰掛ける。
     ……早速泥まみれになっているポチエナが見えるけれど、とりあえず今は放っておこう。ウォッシュのやり甲斐がありそうだ。
     そんな穏やかな午後を過ごすはずだったわたしの耳に、ロトムが着信を告げる声がした。
    「はい、カインです」
    『かっ、カイン!? ずびゃっ……! しゃ、シャワー貸してくれ!』
    「ペパー!?」
     何やら転んだ音が聞こえたけれど。慌てて牧場の入り口に目を向けると、ペパーとマフィティフが全力疾走していた。予想外に早く降り出した雨に降られて、彼らは雨宿りをするよりも目的地であるわたしの牧場へと急ぐ事にしたらしい。……その結果、ずぶ濡れになってしまった彼らは、到着前に連絡を入れてくれたと言う訳らしい。
    「仕方ないなぁ君たちは!!」
     そう言いながら、わたしはランクルスにシャワールームを温めるように指示する傍ら、玄関でペパー達を迎える為にタオルを何枚か手に取った。彼らの事だ。牧場を突っ切った勢いそのまま室内に飛び込んでくるだろう。衝突を回避する為が一つ、そしてそのままタオルで包む為だ。何なら、そのままシャワールームに連行もできる。
    「さて、洗うとしようか!」
    「どわっ、わぁー!!」
    「おっとと……」
     予想通り、ペパーとマフィティフが開け放った玄関に飛び込んできた。雨風がこれ以上入り込まないように、しっかり後ろ脚で扉を閉めることを忘れないマフィティフは、気が緩んだのか玄関先でその大きな体を震わせる。さながら竜巻の様に体を回転させた彼は、近くにいたペパーはもちろん、わたしも泥まみれにしてしまった。
    「バゥルルルルッ……!」
    「わっ…! ……ぷるるるる!」
    「あはは。二人とも雨に濡れて体が重いだろう? 風邪を引く前にシャワーだね」
    「オレ、自分でマフィティフも洗うからいいよ。シャワーだけ貸してくれ」
    「おや、わたしも泥に汚れてしまったのだけど」
    「……ごめんなさいっ!!」
    「いいよ。さぁ、早く済ませてしまおうか」
    「おう。……え? 何でカインも一緒に来るんだ?」
    「何故って…。わたしもシャワーを浴びるからだよ」
    「……えーっ!?」
     何に驚く事があるのだろう。腕や足にかかった泥を落とすだけなのに。
     はて、と首を傾げるわたしの疑問はさておき、今はペパーとマフィティフか風邪を引かない事が最優先。デンリュウやランクルスに、すっかり馴染みになった彼の着替えを用意しておくように頼めば、二匹は元気良く答えて家の奥へ消えていく。
    「ほ、本当に一緒に入るのか……?」
    「もちろん。シャワールームが一つしか無い事、君も知っているだろう?」
    「それは…」
    「はい、じゃあ脱いで。せっかくだし洗ってあげよう」
    「い!? いいいいいって!」
    「マフィティフのついでだ」
    「シャワー終わりのドライだけでいい!」
    「そう言っている間に、ほら体温下がっているよ。早く早く」
    「カイン〜!」
    「ほら、マフィティフは自分で湯船に浸かってるよ」
     そう言って指差した先には、ポケモン用の大きな湯船にざぶんと浸かったマフィティフ。体毛の長い彼は、しばらくお湯に浸かってもらって、汚れを浮かせなければならなかったから、自分でお湯に入ってくれたのは助かる。さすがマフィティフ、賢い。
    「きみはどうかな? 剥いでもいいのだけど」
    「うっ、ぐぬぅ……!」
    「風邪、引くよ?」
    「……ううっ」
    「さぁ、脱いで。せめて湯船に入りなさい」
    「か、カインも……、入るのか?」
    「いや、わたしは……。ああ、なるほど。……ふふふ、健全で可愛いね」
    「……はっ!?」
     こみ上げる笑いを我慢できなくて肩を震わせると、ようやくペパーも認識の違いに気が付いたらしい。顔を真っ赤にして無言で制服を脱ぎ始めた彼に、わたしはそっと聞いてみた。
    「一緒に入りたかった?」
    「ちーがーうー! そこまで子供じゃないって話!!」
    「そう? じゃあそういう事で。ペパーが温まっている間に、マフィティフを洗うから、きみはしばらく湯船にいなさい」
    「……洗うのは洗うのかよ……」
    「もちろんだとも。ふあふあのさらさらに仕上げてあげよう」
    「ぶぶぶぶぶ……」
     何やら不満を呟いたらしいが、その不満は言葉ではなく泡として消えて行った。鼻までお湯に浸かったペパーは、マフィティフを洗うわたしを恨めしそうな顔でじっと見ていた。
     ……そんなに一緒に入りたかったのだろうか。さすがに、人間二人が同じ湯船に入るのは狭いと思うのだけれど……。
     まぁ、体が温まればペパーの機嫌も直るだろう。そう呑気に考えていたわたしは、数分後、自分で洗うと手を払い除けられて途方に暮れる事になった。
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