ハッサクさん夢短編集
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パルデア地方にも冬が来た。一年を通して雪が残るナッペ山にある街に行くには、タクシーを使うしか無い。そのタクシーも、天候によって飛ばない事があるくらいの冬。何でポケモンの世界に季節があるんだ!! ゲームでは無かったじゃないか! ゲームの世界ではあるけれど、ここに生きている以上ゲームではないんだという現実感がひしひしと伝わってきますね。
閑話休題。
テーブルシティにあるアカデミーの中は、空調のお陰でそんなに寒くないのが救いかな……。とは言え、外で行うバトル学の授業や火を扱う為に換気扇が回る家庭科の授業は寒い。服をどれだけ着込んでも、顔が寒いのだ。
「……せんせー、不審者がいまーす」
そんな訳で、寒がりな私は今日の調理実習の為に完璧な防寒で臨んだ訳ですが。始まる前に同じ班員のペパーが手を挙げた。
その言葉に、サワロ先生の視線がこちらに向く。……と言うか、ずっとこっちを睨んでいて、ペパーの言葉に視線が鋭くなった、と言うべきかな……。
「怪しい者じゃありません! ちょっと顔面が寒いから目出し帽被って眼鏡掛けてマスク装備しただけです!!」
「……肩にミズゴロウが乗っているからもしやとは思っていたが……、本当に紫音君なのかね?」
「はい、ラクシアといつも一緒の紫音です」
「ラクシアで判別出来てなかったら、うちも通報しようかと思ってた」
「マジか」
スター団の皆やアオイちゃんの繋がりで、仲良くなったボタンちゃん。今では立派なゲーム仲間の彼女も、呆れた顔でため息を吐いた。肩にラクシア乗せてて良かった。
「寒いのは分かったから、せめて顔を出しなさい。マスク一つでも寒さはマシになろう」
「あい……」
先生に注意されては仕方がない。もそもそと装備品を外していく私が目出し帽を脱ぐと、そこにはペパーが信じられないと言いたげな顔をしていた。
「え……、お前本当に紫音だったのか!? 喋ってやっと紫音だって分かる状態なのはどうかと思うぜ!?」
「何を〜ぉ!? この顔が目に入らぬか!!」
「今は分かる。でも今の話じゃねぇだろ。黒い布で顔全体を覆っといてこの顔が〜なんてよく言うぜ! 何で誰も止めねぇんだよ!!」
「寒いなら仕方ないかなって」
「しっかりしてくれ生徒会長!」
当たり前の様に私の行動を受け入れてくれているネモちゃんがニコッと笑う。その笑顔に、ガックリと肩を落とすペパーは疲れた様にため息を吐いた。
「今は紫音の奇行にドン引きちゃんのアオイがいないから、誰も止める奴がいないんだな……」
「大丈夫、今ならペパーがツッコミしてくれる」
「ボタンまで! ……だぁー! もうっ!!」
「だが確かに、寒いとは言え少々行動が突飛だ。冷静になる様に」
「はぁい……」
サワロ先生から二回目の注意。悪ノリも過ぎるとただの迷惑行為だ。気を付けようと反省した私は、邪魔にならない場所に目出し帽を畳んで置いた。眼鏡も正直必要無いのでラクシアの頭に乗せた。カッコ良さが上がった。
最後にマスクを改めて装備すると、私の行動が終わるのを待っていたサワロ先生が大きく咳払いをした。
「さて、茶番はあったが授業を始めるとしよう。本日は前回伝えていた通り、調理実習だ。班ごとに卵を使ったメニューを作ってもらう。時間内に仕上げられる様に各々協力するように。では、開始!」
「……紫音、火を使うんだからな? ヘンな事するなよ?」
「それは前振りかな?」
「違う!」
「さすがの紫音もその辺りは大丈夫だよね?」
「大丈夫だよぉ、おねーさんに任せなさい! とりあえず、温まりたいので火を点けます」
「ダメなやつじゃん。特別にブースター貸すから、紫音は抱っこしながらレシピ読み上げよろ」
ボタンちゃんに押し付けられたブースター。はぁ〜、もふもふ炎タイプのありがたさに感動しながらも、仕事はちゃんとこなします。
進行具合を見ながら、タイミング良く次の工程を読み上げる役目を任された私は、皆と協力して何とか時間内に課題の料理を完成させる事が出来たのだった。
*
*
「……ボタンがブースターを貸したら、紫音が抱き着き魔になった」
「……死にそうな顔で解説ども」
ブースターの温かさも良いけれど、じんわり温かい人に抱き着くのもまた良し。冬の寒さの中の人肌の温もりいとおかし。
普段からもこもこしているボタンちゃんの背中に抱き着くと、ジタバタ抵抗されたので嫌われたくない私は大人しく離れる。でも寒いので、ペパーのベストの隙間に手を突っ込んだ。
「ぎゃー!!」
「うう〜、寒いぞ〜!!」
「うわ。止めた方が良くない?」
「紫音! バトルしたら体も温まるよ!」
「温まるまで寒いじゃないですかー! やだー!!」
「それはそう!」
「もっと頑張って生徒会長」
「離れろー! 人の体温奪うな! そういう所がトラブルちゃんだって言うんだ!」
「寒いんだもん!!」
ペパーもジタバタするので、仕方なく解放する。残っている熱源はネモちゃんな訳だけど……、目をキラキラさせてバトルしたら温まるよと熱弁するだけで抱き着かせてはくれない。
ジリジリと睨み合っていると、ペタペタと駆け寄ってくる足音が聞こえた直後、膝裏にチョップが叩き込まれた。そんな事をされたら、膝からカクンと崩れ落ちる。
「うわっ……!?」
「おっと。……こら、君達。人通りのある往来であまり騒いではいけませんですよ」
「ハッサクさ……、先生!」
崩れ落ちた私の膝が地面にぶつかる前に、後ろから長い腕がお腹に回された。ひょいっと抱えられて、無事に元の姿勢に戻った私が振り返ると、フカフカとお怒りのフカマル先輩とハッサクさんが並んでいる。
やれやれ、とため息を吐くハッサクさんは、私を見下ろして少しだけ顔をしかめた。
「仲が良いのは結構ですが、友人との適切な距離感を測る事も忘れない様に」
「あーあ、紫音怒られた」
「不本意」
「廊下であまり固まってはいけませんよ。通行の妨げになりますからね。ほら、次の教室に向かいましょう」
「はい! ……とは言え、次の時間選択授業取ってないから空いてるし……。ねぇ、やっぱりグラウンド行こうよ! バトルして温まろ!!」
「うぇ〜……、やる気に満ち溢れてるぅ……。お手柔らかにね……?」
「任せて! 全力でやって温まろうね!!」
「おぅ、温まってこい!」
「さすがネモ。頑張れ〜!!」
「あれ? これは私への手助け無い感じかな?」
バトルすれば温まる。その善意とバトルへの期待に満ち溢れているネモちゃんに手を取られて、無理に振り払うのも気が引ける。楽しそうな彼女に引っ張られるがまま、私はグラウンドへ走り始めた。
廊下を走ってはいけませんですよ、と言うハッサクさんの言葉に振り返る余裕も無く、私はそのままネモちゃんに連行される事になった。
手持ちのポケモンを回復したり、入れ替えたりするだけの短いインターバルを挟みながら、バトルする事数時間。……気付けば昼授業の生徒達の帰宅を促すアナウンスが流れる時間になっていた。そんな長時間付き合わされれば、いくら寒がりの私でも身体が温まってくる。
誘ってきたネモちゃんに至っては、頬が赤くなるくらい温まっているみたいだ。……むしろ暑そう。
「まだ最終進化まで行ってない子もいるのに、こんなに楽しいバトル出来るなんて!! ちゃんとジム巡りしようよ! そして紫音もチャンピオンになろっ!! 本気でバトルしよう!!」
「あー……、勉強に余裕が出来たらね。今は授業に追い付くのに必死だから」
「そっか……。じゃあ待ってるね!!」
「…………あはー」
遠回しなお断りだったんだけど……。日本的な言い回しは効果が無いらしい、と心のノートに刻み込んで、私は曖昧に笑った。
「アオイもあるじまも、ブルーベリー学園に行ってるし、学校最強大会も開かれないしで最近ちゃんとバトル出来なくて……。今日は紫音が付き合ってくれて嬉しかった」
「……むぅ」
ネモちゃんがバトルが大好きなのは皆知ってる。そんな彼女にそう言われてしまったら、嫌だって簡単に首を振るなんて出来なくなってしまう。
「……分かったよぉ……。私だってパルデアの知らないポケモン見れるから、バトル自体は嫌いじゃないし……」
「紫音……!」
「だからね、今度のバトルは、強いだけじゃなくてネモちゃんが可愛いと思うポケモン見せて。そのポケモンが揃ったらバトルしよう」
「分かった! 約束だからね!! そしたら紫音も同じ条件でバトルしよっ!!」
「お? これ選択肢間違えたかも」
時既に遅し。目をランランに輝かせたネモちゃんを前にして、前言撤回するのは良心が咎める。
それに、バトルよりコンテストが好きと言うだけの話なので、バトルもそれなりに嗜む。新しい子達との出会いを考えれば、同じ条件でバトルするのも悪くない。
「……先に言っとくけどね」
「うん!」
「私、ポケモンと仲良くなってから仲間にするタイプのトレーナーだから、時間掛かるかもってのは覚えといてね」
「任せて! その間に色んな子育てとくから!!」
「ははっ、今度は何連戦待ってるんだろう」
ネモちゃんのあまりにも元気な答えに、思わず乾いた笑いを浮かべてしまった。……勉強の合間を見付けてトレーナー業、頑張ります。
閑話休題。
テーブルシティにあるアカデミーの中は、空調のお陰でそんなに寒くないのが救いかな……。とは言え、外で行うバトル学の授業や火を扱う為に換気扇が回る家庭科の授業は寒い。服をどれだけ着込んでも、顔が寒いのだ。
「……せんせー、不審者がいまーす」
そんな訳で、寒がりな私は今日の調理実習の為に完璧な防寒で臨んだ訳ですが。始まる前に同じ班員のペパーが手を挙げた。
その言葉に、サワロ先生の視線がこちらに向く。……と言うか、ずっとこっちを睨んでいて、ペパーの言葉に視線が鋭くなった、と言うべきかな……。
「怪しい者じゃありません! ちょっと顔面が寒いから目出し帽被って眼鏡掛けてマスク装備しただけです!!」
「……肩にミズゴロウが乗っているからもしやとは思っていたが……、本当に紫音君なのかね?」
「はい、ラクシアといつも一緒の紫音です」
「ラクシアで判別出来てなかったら、うちも通報しようかと思ってた」
「マジか」
スター団の皆やアオイちゃんの繋がりで、仲良くなったボタンちゃん。今では立派なゲーム仲間の彼女も、呆れた顔でため息を吐いた。肩にラクシア乗せてて良かった。
「寒いのは分かったから、せめて顔を出しなさい。マスク一つでも寒さはマシになろう」
「あい……」
先生に注意されては仕方がない。もそもそと装備品を外していく私が目出し帽を脱ぐと、そこにはペパーが信じられないと言いたげな顔をしていた。
「え……、お前本当に紫音だったのか!? 喋ってやっと紫音だって分かる状態なのはどうかと思うぜ!?」
「何を〜ぉ!? この顔が目に入らぬか!!」
「今は分かる。でも今の話じゃねぇだろ。黒い布で顔全体を覆っといてこの顔が〜なんてよく言うぜ! 何で誰も止めねぇんだよ!!」
「寒いなら仕方ないかなって」
「しっかりしてくれ生徒会長!」
当たり前の様に私の行動を受け入れてくれているネモちゃんがニコッと笑う。その笑顔に、ガックリと肩を落とすペパーは疲れた様にため息を吐いた。
「今は紫音の奇行にドン引きちゃんのアオイがいないから、誰も止める奴がいないんだな……」
「大丈夫、今ならペパーがツッコミしてくれる」
「ボタンまで! ……だぁー! もうっ!!」
「だが確かに、寒いとは言え少々行動が突飛だ。冷静になる様に」
「はぁい……」
サワロ先生から二回目の注意。悪ノリも過ぎるとただの迷惑行為だ。気を付けようと反省した私は、邪魔にならない場所に目出し帽を畳んで置いた。眼鏡も正直必要無いのでラクシアの頭に乗せた。カッコ良さが上がった。
最後にマスクを改めて装備すると、私の行動が終わるのを待っていたサワロ先生が大きく咳払いをした。
「さて、茶番はあったが授業を始めるとしよう。本日は前回伝えていた通り、調理実習だ。班ごとに卵を使ったメニューを作ってもらう。時間内に仕上げられる様に各々協力するように。では、開始!」
「……紫音、火を使うんだからな? ヘンな事するなよ?」
「それは前振りかな?」
「違う!」
「さすがの紫音もその辺りは大丈夫だよね?」
「大丈夫だよぉ、おねーさんに任せなさい! とりあえず、温まりたいので火を点けます」
「ダメなやつじゃん。特別にブースター貸すから、紫音は抱っこしながらレシピ読み上げよろ」
ボタンちゃんに押し付けられたブースター。はぁ〜、もふもふ炎タイプのありがたさに感動しながらも、仕事はちゃんとこなします。
進行具合を見ながら、タイミング良く次の工程を読み上げる役目を任された私は、皆と協力して何とか時間内に課題の料理を完成させる事が出来たのだった。
*
*
「……ボタンがブースターを貸したら、紫音が抱き着き魔になった」
「……死にそうな顔で解説ども」
ブースターの温かさも良いけれど、じんわり温かい人に抱き着くのもまた良し。冬の寒さの中の人肌の温もりいとおかし。
普段からもこもこしているボタンちゃんの背中に抱き着くと、ジタバタ抵抗されたので嫌われたくない私は大人しく離れる。でも寒いので、ペパーのベストの隙間に手を突っ込んだ。
「ぎゃー!!」
「うう〜、寒いぞ〜!!」
「うわ。止めた方が良くない?」
「紫音! バトルしたら体も温まるよ!」
「温まるまで寒いじゃないですかー! やだー!!」
「それはそう!」
「もっと頑張って生徒会長」
「離れろー! 人の体温奪うな! そういう所がトラブルちゃんだって言うんだ!」
「寒いんだもん!!」
ペパーもジタバタするので、仕方なく解放する。残っている熱源はネモちゃんな訳だけど……、目をキラキラさせてバトルしたら温まるよと熱弁するだけで抱き着かせてはくれない。
ジリジリと睨み合っていると、ペタペタと駆け寄ってくる足音が聞こえた直後、膝裏にチョップが叩き込まれた。そんな事をされたら、膝からカクンと崩れ落ちる。
「うわっ……!?」
「おっと。……こら、君達。人通りのある往来であまり騒いではいけませんですよ」
「ハッサクさ……、先生!」
崩れ落ちた私の膝が地面にぶつかる前に、後ろから長い腕がお腹に回された。ひょいっと抱えられて、無事に元の姿勢に戻った私が振り返ると、フカフカとお怒りのフカマル先輩とハッサクさんが並んでいる。
やれやれ、とため息を吐くハッサクさんは、私を見下ろして少しだけ顔をしかめた。
「仲が良いのは結構ですが、友人との適切な距離感を測る事も忘れない様に」
「あーあ、紫音怒られた」
「不本意」
「廊下であまり固まってはいけませんよ。通行の妨げになりますからね。ほら、次の教室に向かいましょう」
「はい! ……とは言え、次の時間選択授業取ってないから空いてるし……。ねぇ、やっぱりグラウンド行こうよ! バトルして温まろ!!」
「うぇ〜……、やる気に満ち溢れてるぅ……。お手柔らかにね……?」
「任せて! 全力でやって温まろうね!!」
「おぅ、温まってこい!」
「さすがネモ。頑張れ〜!!」
「あれ? これは私への手助け無い感じかな?」
バトルすれば温まる。その善意とバトルへの期待に満ち溢れているネモちゃんに手を取られて、無理に振り払うのも気が引ける。楽しそうな彼女に引っ張られるがまま、私はグラウンドへ走り始めた。
廊下を走ってはいけませんですよ、と言うハッサクさんの言葉に振り返る余裕も無く、私はそのままネモちゃんに連行される事になった。
手持ちのポケモンを回復したり、入れ替えたりするだけの短いインターバルを挟みながら、バトルする事数時間。……気付けば昼授業の生徒達の帰宅を促すアナウンスが流れる時間になっていた。そんな長時間付き合わされれば、いくら寒がりの私でも身体が温まってくる。
誘ってきたネモちゃんに至っては、頬が赤くなるくらい温まっているみたいだ。……むしろ暑そう。
「まだ最終進化まで行ってない子もいるのに、こんなに楽しいバトル出来るなんて!! ちゃんとジム巡りしようよ! そして紫音もチャンピオンになろっ!! 本気でバトルしよう!!」
「あー……、勉強に余裕が出来たらね。今は授業に追い付くのに必死だから」
「そっか……。じゃあ待ってるね!!」
「…………あはー」
遠回しなお断りだったんだけど……。日本的な言い回しは効果が無いらしい、と心のノートに刻み込んで、私は曖昧に笑った。
「アオイもあるじまも、ブルーベリー学園に行ってるし、学校最強大会も開かれないしで最近ちゃんとバトル出来なくて……。今日は紫音が付き合ってくれて嬉しかった」
「……むぅ」
ネモちゃんがバトルが大好きなのは皆知ってる。そんな彼女にそう言われてしまったら、嫌だって簡単に首を振るなんて出来なくなってしまう。
「……分かったよぉ……。私だってパルデアの知らないポケモン見れるから、バトル自体は嫌いじゃないし……」
「紫音……!」
「だからね、今度のバトルは、強いだけじゃなくてネモちゃんが可愛いと思うポケモン見せて。そのポケモンが揃ったらバトルしよう」
「分かった! 約束だからね!! そしたら紫音も同じ条件でバトルしよっ!!」
「お? これ選択肢間違えたかも」
時既に遅し。目をランランに輝かせたネモちゃんを前にして、前言撤回するのは良心が咎める。
それに、バトルよりコンテストが好きと言うだけの話なので、バトルもそれなりに嗜む。新しい子達との出会いを考えれば、同じ条件でバトルするのも悪くない。
「……先に言っとくけどね」
「うん!」
「私、ポケモンと仲良くなってから仲間にするタイプのトレーナーだから、時間掛かるかもってのは覚えといてね」
「任せて! その間に色んな子育てとくから!!」
「ははっ、今度は何連戦待ってるんだろう」
ネモちゃんのあまりにも元気な答えに、思わず乾いた笑いを浮かべてしまった。……勉強の合間を見付けてトレーナー業、頑張ります。