一万打企画
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それは休日の昼下がり。
両親は共働きで家に一人ななまえは心地よい陽射しの中、ソファで読書をしながらのんびりと過ごしていた。
本の中の世界では事件が起こったりして忙しそうなのに、現実ではこんなにも平和なんだなぁ。
なんてそんなことをぼんやりと考えていた時のことだ。
玄関の方で、音がした。
泥棒か、と思ったなまえはすぐさま短い人生だった。来世ではせめて20までは生きたい。と考え、念仏を唱え始めた。
扉の向こうで音がする。床の軋む音。もうすぐそこまで来ている。
平和とはいつの世も短いものだ、とどこかで聞いたことがあるような気がするが、正しくその通りだったよ、と誰に言うでもなく考えた時、扉が開く。
「…………」
「え、太宰?」
扉が開き、そこにいたのは数日ぶりな太宰だった。
無表情でこちらを見ている姿からは何を考えているかはよく分からない。が、何となく少し不機嫌そうだ。
太宰はなまえの呼びかけに応じず、スタスタと歩き、ソファの前まで来ると隣に座った。
……かと思えば今度は上半身を横に倒し、頭をなまえの膝の上にのせた。
そう、これは世にいう膝枕なるものである。
「えっと、太宰?」
呼びかけるが返事はない。
それどころか規則正しい寝息が聞こえてくる。
少しの間、なまえは困惑するが、すぐにこの状況に慣れ、太宰の頬を人差し指でつついたり、髪の毛を触ったりして遊んだ。
「太宰髪の毛ボサボサだねー。でもちょっと気持ちいいかも。」
頭に手をのせ、撫でるように触れれば気持ちよかったのか、もっとやれとでも言うように手にすり寄ってくる。
起きてるのかと思ったがやはり寝ている。どうやら無意識だったらしい。
「太宰ったら爆睡だね。もし私が敵組織の刺客だったらどうするのさ。今頃ぶっすり刺されてるよ。」
それでいいのかマフィア幹部。と言いながらも触れる手は起こさないように優しく、表情は楽しげだ。
「平和だなぁ。」
なまえは持っていた小説を置き、静かに微笑んだ。
・
「___なんて、こともあったよねぇ。」
「あぁ、あの時か。」
探偵社事務所、いつも通りソファで寝ている太宰に今日はなまえが膝枕している。
その状況に昔のことを思い出したのか、懐かしみながら思い出話に花を開かせる。
「あの時はそれはもう大変だったよ。森さんが大量に仕事を任せてくるから五徹する羽目になるし、しかもその仕事、中也と一緒に仕事しなくちゃだし、芥川君は暴走するしでもうほんっと最悪だったのだよ!」
だから疲れ果ててこれはもうなまえの家に行くしかないって思ったよ。
と当時のことを思い出したのか、嫌そうな顔をして太宰は言う。
「中也との仕事ならいいじゃん。中也優しいよ。」
「……君、前から思ってたけどなんで中也と乱歩さんにはそんなに懐いてるの?二人も二人でなまえのこと妹みたいに扱うし。」
「悪い気しない。」
なまえの即答に太宰は拗ね、お腹に顔をぐりぐりと擦り付ける。
なまえは呆れながらも、「いいこいいこ。」と頭を撫でる。
尚、それが馬を落ち着かせるような感覚なんだと太宰は知らない。
「乱歩さんと中也はかっこいいし、頼りになるから大好き。」
「……私は!?」
「太宰は……」
ゴクリ、と唾を飲み次の言葉を体を起こして見守る。
「太宰に対する好き、と中也や乱歩さん達に向ける好き、はなんか……ちがう。」
「!それって……」
「やっぱり友達と兄の違いかな。」
なまえが最後に言葉を付け足せば太宰はガックリと肩を落とした。
「あぁ、そうだよね。君はそう簡単にはいかない子だったよね……」
「太宰?」
机に突っ伏してため息を吐く太宰は生気が抜けていた。
それをなまえは不思議そうに眺め、そして思い出したかのように「あ、でも……」と言葉を漏らす。
太宰もその言葉に引かれるように顔をあげてなまえを見た。
「数ある好きの中でも、太宰が一番好きだよ。」
なまえの言葉に太宰は目を見開き、そして思い切り抱きしめた。
「ちょ、太宰、苦しいから退いて、」
「君ってほんと罪作りだよね……!」
「え、どういう……というかほんとに苦しい、しぬしぬ、」
ヘルプ国木田さん、と思わず思ってしまったのは仕方がない。
アトガキ↓
「ストーカー夢主 番外編 太宰 甘々(探偵社編とポートマフィア編)」
でした!どうでしょうか?甘々に書けたでしょうか……前半がポートマフィア編で後半が探偵社編でした。
きっと探偵社編の時はソファでイチャついてる二人に敦くんと谷崎さんは顔を赤くし、ナオミちゃんは「ナオミも兄様とあんなことしたいですわ!」とか言ってるんだろうなぁって思います。
ポートマフィア編では仕事で疲れて無意識に夢主の元へ足が向き、気付いたら夢主の親から貰った合鍵で家に入り膝枕させる……とかだったらいいなぁって思ってます。
それで夢主は乱歩さんと中也さんのことは兄のように慕っているけど、それ以上に太宰さんに絶対的な信頼を置いていたらいいと思います。はい。
素敵なリクエストありがとうございました!
両親は共働きで家に一人ななまえは心地よい陽射しの中、ソファで読書をしながらのんびりと過ごしていた。
本の中の世界では事件が起こったりして忙しそうなのに、現実ではこんなにも平和なんだなぁ。
なんてそんなことをぼんやりと考えていた時のことだ。
玄関の方で、音がした。
泥棒か、と思ったなまえはすぐさま短い人生だった。来世ではせめて20までは生きたい。と考え、念仏を唱え始めた。
扉の向こうで音がする。床の軋む音。もうすぐそこまで来ている。
平和とはいつの世も短いものだ、とどこかで聞いたことがあるような気がするが、正しくその通りだったよ、と誰に言うでもなく考えた時、扉が開く。
「…………」
「え、太宰?」
扉が開き、そこにいたのは数日ぶりな太宰だった。
無表情でこちらを見ている姿からは何を考えているかはよく分からない。が、何となく少し不機嫌そうだ。
太宰はなまえの呼びかけに応じず、スタスタと歩き、ソファの前まで来ると隣に座った。
……かと思えば今度は上半身を横に倒し、頭をなまえの膝の上にのせた。
そう、これは世にいう膝枕なるものである。
「えっと、太宰?」
呼びかけるが返事はない。
それどころか規則正しい寝息が聞こえてくる。
少しの間、なまえは困惑するが、すぐにこの状況に慣れ、太宰の頬を人差し指でつついたり、髪の毛を触ったりして遊んだ。
「太宰髪の毛ボサボサだねー。でもちょっと気持ちいいかも。」
頭に手をのせ、撫でるように触れれば気持ちよかったのか、もっとやれとでも言うように手にすり寄ってくる。
起きてるのかと思ったがやはり寝ている。どうやら無意識だったらしい。
「太宰ったら爆睡だね。もし私が敵組織の刺客だったらどうするのさ。今頃ぶっすり刺されてるよ。」
それでいいのかマフィア幹部。と言いながらも触れる手は起こさないように優しく、表情は楽しげだ。
「平和だなぁ。」
なまえは持っていた小説を置き、静かに微笑んだ。
・
「___なんて、こともあったよねぇ。」
「あぁ、あの時か。」
探偵社事務所、いつも通りソファで寝ている太宰に今日はなまえが膝枕している。
その状況に昔のことを思い出したのか、懐かしみながら思い出話に花を開かせる。
「あの時はそれはもう大変だったよ。森さんが大量に仕事を任せてくるから五徹する羽目になるし、しかもその仕事、中也と一緒に仕事しなくちゃだし、芥川君は暴走するしでもうほんっと最悪だったのだよ!」
だから疲れ果ててこれはもうなまえの家に行くしかないって思ったよ。
と当時のことを思い出したのか、嫌そうな顔をして太宰は言う。
「中也との仕事ならいいじゃん。中也優しいよ。」
「……君、前から思ってたけどなんで中也と乱歩さんにはそんなに懐いてるの?二人も二人でなまえのこと妹みたいに扱うし。」
「悪い気しない。」
なまえの即答に太宰は拗ね、お腹に顔をぐりぐりと擦り付ける。
なまえは呆れながらも、「いいこいいこ。」と頭を撫でる。
尚、それが馬を落ち着かせるような感覚なんだと太宰は知らない。
「乱歩さんと中也はかっこいいし、頼りになるから大好き。」
「……私は!?」
「太宰は……」
ゴクリ、と唾を飲み次の言葉を体を起こして見守る。
「太宰に対する好き、と中也や乱歩さん達に向ける好き、はなんか……ちがう。」
「!それって……」
「やっぱり友達と兄の違いかな。」
なまえが最後に言葉を付け足せば太宰はガックリと肩を落とした。
「あぁ、そうだよね。君はそう簡単にはいかない子だったよね……」
「太宰?」
机に突っ伏してため息を吐く太宰は生気が抜けていた。
それをなまえは不思議そうに眺め、そして思い出したかのように「あ、でも……」と言葉を漏らす。
太宰もその言葉に引かれるように顔をあげてなまえを見た。
「数ある好きの中でも、太宰が一番好きだよ。」
なまえの言葉に太宰は目を見開き、そして思い切り抱きしめた。
「ちょ、太宰、苦しいから退いて、」
「君ってほんと罪作りだよね……!」
「え、どういう……というかほんとに苦しい、しぬしぬ、」
ヘルプ国木田さん、と思わず思ってしまったのは仕方がない。
アトガキ↓
「ストーカー夢主 番外編 太宰 甘々(探偵社編とポートマフィア編)」
でした!どうでしょうか?甘々に書けたでしょうか……前半がポートマフィア編で後半が探偵社編でした。
きっと探偵社編の時はソファでイチャついてる二人に敦くんと谷崎さんは顔を赤くし、ナオミちゃんは「ナオミも兄様とあんなことしたいですわ!」とか言ってるんだろうなぁって思います。
ポートマフィア編では仕事で疲れて無意識に夢主の元へ足が向き、気付いたら夢主の親から貰った合鍵で家に入り膝枕させる……とかだったらいいなぁって思ってます。
それで夢主は乱歩さんと中也さんのことは兄のように慕っているけど、それ以上に太宰さんに絶対的な信頼を置いていたらいいと思います。はい。
素敵なリクエストありがとうございました!