黒の時代
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ほら、なまえ。この捕虜が今回の君の仕事相手だ。」
たまに連れてこられる地下のゴウモンシツ。
そこで時々わたしのおしごとがある。
「やめろォ、やめてくれぇ……!」
わたしのおしごとは使い終わったゴミを片付けることだとモリサンは言っていた。
わたしのいのうりょくを使えば、かんたんにそれが終わる上、てきにきょうふも与えられて『一石二鳥』らしい。
「さァ、“君が”救済するんだ。」
モリサンはわたしのお仕事はゴミのお片付けだと言った。
けれどオサムはわたしのお仕事はほりょに救済を与えることだと言う。
今まで辛くていたいことをされ、くるしみつづけた人間がゆういつそれからにげられる方法だと。
けれど、わたしの前にはいつも“助けてくれ”と泣いているおじさんがいた。
このかおを見るといつも自分のしてる事がほんとうに救済なのか分からなくなる。
けど、
「早くやるんだ、なまえ。」
わたしがおしごとのとき、いそがしいのにいつもうしろから見守ってくれるオサムはわたしのしごとがおそくなればなるほど不機嫌になる。けれど、上手に出来たらオサムはとってもほめてくれる。
だから私は、
「……」
グシャ
人を殺した。
手に付く赤色、鼻につく匂い、バラバラになった体、染まる床になんの感情も浮かばなかった。
「よく出来たね、なまえ。約束、守ってくれて嬉しいよ。」
以前オサムとしたやくそくを守らなければわたしは浮浪者にりょうじょくされて、すてられるらしい。
わたしはわたしを檻の中から連れ出してくれたオサムにだけはすてられたくないから、わたしはすてられないためにオサムのめいれいならなんでもするんだ。
____例え、オサムのお人形さんだと言われても。