黒の時代
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
チューヤいわく、オサムは仕事のサボり魔。
よく“将来あんなにはなるなよ”とチューヤは言っていた。
そんなオサムは、
「この書類首領に提出しといて。」
「はい。」
今日はきちんとイスにすわっておしごとをしていた。
いつもはわたしといっしょにベッドに入って、ぎゅってしながら、ふかふかのお布団の中でおひるねしてるけど、今日はオサムのまわりをバタバタといそがしそうに動いている黒い人たちをみて、それはムリそうだなって思った。
けれど、オサムがいないと眠れないし、オサムがいないとわたしはなんにもできないからやることも無くて、少しだけ開いた扉の隙間からオサムをぬすみ見る。
むずかしいことがたくさん書いてある書類とにらめっこして、とってもたいくつそうなオサム。
下を向いてるからかおが見えないな、と思っていると「……なまえ、入っておいで。」と声を掛けられた。
オサムは下を向いていて、一度もこっちを見ていなかったのになんで分かったんだろう、と思いつつ、言われたとおりへやに入る。
けれどへやの中に入ってもオサムはかまってくれなくて、しじもしてくれないからやることがない。
何をしたらいいのかも分からず、当たりを見回すとちょうどオサムのしごと姿が見れる位置に寝台があるのに気付いて寝台に飛び乗る。
ふかふかで体がしずむ高級寝台。
気持ちよくてついねちゃいそうになるけど、目をこすって、いつでもオサムにかまってもらえるようにオサムを見続けた。
「……」
どのくらいの間オサムを見てたのか、とけいの読めないわたしにはわかんないけど、たくさんの時間がたったとき、
オサムはもっていたペンをおいて寝台でねているわたしのとなりにねころがった。
先にねていたわたしは押しつぶされそうになって、なんとかよけようとしたけど、それよりも先にオサムがねころがってくしゃくしゃになった髪をなでてくれた。
「……オサム?」
「君、視線がうるさいんだけど。」
「しせん?」
「こっち見すぎ。仕事になんない。」
オサムはため息を吐いて、疲れたように言う。むいしきでずっと見ちゃってたらしい……
あきれられてしまった……。わるいこのわたしはオサムにきらわれてしまっただろうか……
「……ごめんなさい。」
けれどわたしを檻から出してくれたオサムにきらわれるのだけはぜったいに嫌で、私のせいでお仕事ができなかったらしいから謝る。
けれど、オサムのライオンみたいな鋭い目は消えなかった。
「何がごめんなさいなの?ハッキリ言ってくれる?君はなんに対しての謝罪をしているんだい?」
いつの間にかなでる手も止まって、うでもガッチリと掴まれているからにげることはできなかった。
「……オサムをずっと見てて、おしごとのじゃましたこと。」
目からながれそうななみだをおさえてふるえる声でそう言うとオサムは少しだけ満足そうだった。
「へぇ、じゃぁなんで私をずっと見つめていたんだい?」
「……オサムのおしごとが終わればかまってもらえると思ったから。……ごめんなさい。」
どんどん悪いことをした気になって、下を向くけど、オサムは徐々にごきげんになって、楽しそうな声もきこえる。
「ふふっ、ちゃんと謝れていい子だね。……君は私に構って欲しくてずっと見つめていたのだね?」
「……うん。」
「“愛する”私に構って欲しくてそうしたんだね?」
コクリと頷くとオサムは“いい子だ”とまた撫でてくれた。
「なまえ、愛する者に気持ちを告げる時にすること、教えただろう?」
「やってご覧。」とオサムは目を閉じた。
拾ってもらってから教えてもらって、今までずっとしてきたこと。
「うん、わたしできるよ。」
そう言ってわたしは証拠を見せるようにオサムに接吻した。
これは“あいするものに気持ちを伝えるためのこうい”で、私はオサムにしかやってはいけないことらしい。
「ふふっ、よく出来たね。95点。」
「どうやったら100点になる?」
そう聞くとオサムは「いつもの、言ってくれたらかな。」と言ったから毎日のように言っていることばを言った。
「あいしてるよ、オサム。」
わたしの言葉にオサムはわるい顔をしたけど、その後すぐに、「私も愛してるよ。」と接吻してくれた。
「……おやすみ、なまえ。」
「おやすみなさい。」
そうして今日も、私達は夢の中に入る。
よく“将来あんなにはなるなよ”とチューヤは言っていた。
そんなオサムは、
「この書類首領に提出しといて。」
「はい。」
今日はきちんとイスにすわっておしごとをしていた。
いつもはわたしといっしょにベッドに入って、ぎゅってしながら、ふかふかのお布団の中でおひるねしてるけど、今日はオサムのまわりをバタバタといそがしそうに動いている黒い人たちをみて、それはムリそうだなって思った。
けれど、オサムがいないと眠れないし、オサムがいないとわたしはなんにもできないからやることも無くて、少しだけ開いた扉の隙間からオサムをぬすみ見る。
むずかしいことがたくさん書いてある書類とにらめっこして、とってもたいくつそうなオサム。
下を向いてるからかおが見えないな、と思っていると「……なまえ、入っておいで。」と声を掛けられた。
オサムは下を向いていて、一度もこっちを見ていなかったのになんで分かったんだろう、と思いつつ、言われたとおりへやに入る。
けれどへやの中に入ってもオサムはかまってくれなくて、しじもしてくれないからやることがない。
何をしたらいいのかも分からず、当たりを見回すとちょうどオサムのしごと姿が見れる位置に寝台があるのに気付いて寝台に飛び乗る。
ふかふかで体がしずむ高級寝台。
気持ちよくてついねちゃいそうになるけど、目をこすって、いつでもオサムにかまってもらえるようにオサムを見続けた。
「……」
どのくらいの間オサムを見てたのか、とけいの読めないわたしにはわかんないけど、たくさんの時間がたったとき、
オサムはもっていたペンをおいて寝台でねているわたしのとなりにねころがった。
先にねていたわたしは押しつぶされそうになって、なんとかよけようとしたけど、それよりも先にオサムがねころがってくしゃくしゃになった髪をなでてくれた。
「……オサム?」
「君、視線がうるさいんだけど。」
「しせん?」
「こっち見すぎ。仕事になんない。」
オサムはため息を吐いて、疲れたように言う。むいしきでずっと見ちゃってたらしい……
あきれられてしまった……。わるいこのわたしはオサムにきらわれてしまっただろうか……
「……ごめんなさい。」
けれどわたしを檻から出してくれたオサムにきらわれるのだけはぜったいに嫌で、私のせいでお仕事ができなかったらしいから謝る。
けれど、オサムのライオンみたいな鋭い目は消えなかった。
「何がごめんなさいなの?ハッキリ言ってくれる?君はなんに対しての謝罪をしているんだい?」
いつの間にかなでる手も止まって、うでもガッチリと掴まれているからにげることはできなかった。
「……オサムをずっと見てて、おしごとのじゃましたこと。」
目からながれそうななみだをおさえてふるえる声でそう言うとオサムは少しだけ満足そうだった。
「へぇ、じゃぁなんで私をずっと見つめていたんだい?」
「……オサムのおしごとが終わればかまってもらえると思ったから。……ごめんなさい。」
どんどん悪いことをした気になって、下を向くけど、オサムは徐々にごきげんになって、楽しそうな声もきこえる。
「ふふっ、ちゃんと謝れていい子だね。……君は私に構って欲しくてずっと見つめていたのだね?」
「……うん。」
「“愛する”私に構って欲しくてそうしたんだね?」
コクリと頷くとオサムは“いい子だ”とまた撫でてくれた。
「なまえ、愛する者に気持ちを告げる時にすること、教えただろう?」
「やってご覧。」とオサムは目を閉じた。
拾ってもらってから教えてもらって、今までずっとしてきたこと。
「うん、わたしできるよ。」
そう言ってわたしは証拠を見せるようにオサムに接吻した。
これは“あいするものに気持ちを伝えるためのこうい”で、私はオサムにしかやってはいけないことらしい。
「ふふっ、よく出来たね。95点。」
「どうやったら100点になる?」
そう聞くとオサムは「いつもの、言ってくれたらかな。」と言ったから毎日のように言っていることばを言った。
「あいしてるよ、オサム。」
わたしの言葉にオサムはわるい顔をしたけど、その後すぐに、「私も愛してるよ。」と接吻してくれた。
「……おやすみ、なまえ。」
「おやすみなさい。」
そうして今日も、私達は夢の中に入る。