探偵社編
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____神とは無情なものである。
私がこの現状に抱いた感想はそれだった。
「ぇ、ぇえっと!?すすす、すみません、!!?僕御二方がそういう関係だとは知らなくて……!!?本当にすみません!!大丈夫です!!僕見てません、!見てませんから……!!」
座っている太宰に跨り頭を撫でる私、向かいあっているのをいいことに胸元に顔を埋める太宰、恐らく国木田さんの命で太宰を迎えに来たのだろう敦君
敦君は来てすぐに勘違いして目を隠し、出て行こうとする。待って、行くならこの木偶連れてって。
「そうだよ、敦君。私達はつい先日付き合い始めたのだよ!睦みあう恋人同士の邪魔をするのは感心しないなぁ。」
「そうですよね!すみません!!」
「何適当なこと言ってんだ、包帯剥ぐぞ。」
適当なこと言う嘘製造機の頭を殴り、離れようとするが腕を腰に回され動けない。敦君、「ひぇっ」じゃないから。助けて。
「離せセクハラ大魔王。」
「大丈夫。私がスキンシップするのはなまえだけだから。」
「何も大丈夫じゃないんだけど。あとさり気にスキンシップっていい感じに言わない。これは立派なセクハラです。」
えぇー、といいながら腹にグリグリと頭を擦り付けるこいつは邪魔で仕方ない。
「太宰、敦君迎えに来たし行ってこい。邪魔だし。」
「はぁー、なまえってば酷いや。こんなにも私が君と離れたくないと全身を使って表現しているのに。」
「ただ仕事に行きたくないだけだろ。」
しかしこのままでは拙い。そろそろ家を出なければ大学の講義に間に合わない。
「……太宰、もしちゃんと仕事に行くなら、」
「なぁーに、一緒に心中でもしてれるの?」
「それはしない。……今日は泊まってもいいよ。」
条件を言えば太宰と敦君はバッと顔を上げ、驚愕の顔でこちらを見ている。……いや、太宰は分かるけどなんで敦君も?
「……え、いいの、」
「どうせいつも勝手に忍び込んで泊まってるんだからそう変わりないでしょ。」
鍵は欠かさず毎日閉めているはずなのに気付けばいつの間にか家にいるのだ。……そろそろここの家賃払わせようかな。
「で、どうするの?」
「さて、敦君。社に戻ろうか。今日も世のため人のため正義のため、我々は身を粉にして働こうではないか!」
「よし、いってらっしゃい。」
いつもとほとんど変わりないのにこれでやる気が出たらしい。言うことは嘘くさいが私から離れたので良しとしよう。
「……ぇ、ぇええ!?い、いいんですか!!?そんなあっさり……」
「いいよ。そんな普段と変わらないし。」
「で、でも太宰さんはなまえさんに異性としての好意がありますし、本人の許可ありと無しじゃぁ色々と気持ち的な面が違うんじゃ……」
「?異性としての好意は無いでしょ。」
「……え、?」
彼奴が私に異性としての好意?無いな。ただの遊び道具にしか思われてなさそう。
「で、でもあんなに引っ付かれてますし……」
「犬が飼い主に懐いているようなものでしょ。」
えぇー、嘘だろ……って顔で敦君に見られ、何故か太宰は顔を覆い天を仰いでいるが構っている暇はない。
無くても問題ないだろうが太宰に家の合鍵を渡し、家を出る。
「戸締りよろしく。」
後ろで「はぁー……手強い。」って声が聞こえたが、講義の時間が迫っていた私はそれに構わず走った。
私がこの現状に抱いた感想はそれだった。
「ぇ、ぇえっと!?すすす、すみません、!!?僕御二方がそういう関係だとは知らなくて……!!?本当にすみません!!大丈夫です!!僕見てません、!見てませんから……!!」
座っている太宰に跨り頭を撫でる私、向かいあっているのをいいことに胸元に顔を埋める太宰、恐らく国木田さんの命で太宰を迎えに来たのだろう敦君
敦君は来てすぐに勘違いして目を隠し、出て行こうとする。待って、行くならこの木偶連れてって。
「そうだよ、敦君。私達はつい先日付き合い始めたのだよ!睦みあう恋人同士の邪魔をするのは感心しないなぁ。」
「そうですよね!すみません!!」
「何適当なこと言ってんだ、包帯剥ぐぞ。」
適当なこと言う嘘製造機の頭を殴り、離れようとするが腕を腰に回され動けない。敦君、「ひぇっ」じゃないから。助けて。
「離せセクハラ大魔王。」
「大丈夫。私がスキンシップするのはなまえだけだから。」
「何も大丈夫じゃないんだけど。あとさり気にスキンシップっていい感じに言わない。これは立派なセクハラです。」
えぇー、といいながら腹にグリグリと頭を擦り付けるこいつは邪魔で仕方ない。
「太宰、敦君迎えに来たし行ってこい。邪魔だし。」
「はぁー、なまえってば酷いや。こんなにも私が君と離れたくないと全身を使って表現しているのに。」
「ただ仕事に行きたくないだけだろ。」
しかしこのままでは拙い。そろそろ家を出なければ大学の講義に間に合わない。
「……太宰、もしちゃんと仕事に行くなら、」
「なぁーに、一緒に心中でもしてれるの?」
「それはしない。……今日は泊まってもいいよ。」
条件を言えば太宰と敦君はバッと顔を上げ、驚愕の顔でこちらを見ている。……いや、太宰は分かるけどなんで敦君も?
「……え、いいの、」
「どうせいつも勝手に忍び込んで泊まってるんだからそう変わりないでしょ。」
鍵は欠かさず毎日閉めているはずなのに気付けばいつの間にか家にいるのだ。……そろそろここの家賃払わせようかな。
「で、どうするの?」
「さて、敦君。社に戻ろうか。今日も世のため人のため正義のため、我々は身を粉にして働こうではないか!」
「よし、いってらっしゃい。」
いつもとほとんど変わりないのにこれでやる気が出たらしい。言うことは嘘くさいが私から離れたので良しとしよう。
「……ぇ、ぇええ!?い、いいんですか!!?そんなあっさり……」
「いいよ。そんな普段と変わらないし。」
「で、でも太宰さんはなまえさんに異性としての好意がありますし、本人の許可ありと無しじゃぁ色々と気持ち的な面が違うんじゃ……」
「?異性としての好意は無いでしょ。」
「……え、?」
彼奴が私に異性としての好意?無いな。ただの遊び道具にしか思われてなさそう。
「で、でもあんなに引っ付かれてますし……」
「犬が飼い主に懐いているようなものでしょ。」
えぇー、嘘だろ……って顔で敦君に見られ、何故か太宰は顔を覆い天を仰いでいるが構っている暇はない。
無くても問題ないだろうが太宰に家の合鍵を渡し、家を出る。
「戸締りよろしく。」
後ろで「はぁー……手強い。」って声が聞こえたが、講義の時間が迫っていた私はそれに構わず走った。