探偵社編
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目の前には今日も美味しそうに完成した朝食が二人分。
……何故私は二人分も作ってしまうのだろう。
私は普通に大学に通い、一人暮らしをしている一般人、のはず。自殺愛好家の恋人が出来た覚えも迷惑噴出機と二人暮しを始めた覚えもない。
それなのになんだかんだ毎日二人分の朝食を作り、夕飯も二人分作ってしまうのはこの木偶が毎朝寝室に忍び込み、朝食を強請り、「国木田君が来る前に行くね〜」と家を出て、夜になると此処に帰ってくるせいだろう。
おかしいな。なんで彼奴私ん家を我が家のように出入りしてんだよ。今だって朝食が出来るのを待つ間人のクッションに沈みながらテレビ見てるし。神経図太すぎか。
しかし世の中は不公平だ。そんな図太い神経に腹は立つが、顔がいいだけに日光に照らされながらクッションに凭れる姿は絵になる。神経の太さを感じさせない。写真を撮って世の女性に配れば儲けられそうだ。
顔がいいのは面接で長所として言えるのでは?と思いつつもテレビを見るのをやめ、クッションに顔を埋めている変態の元へ向かった。匂いを嗅ぐな。
・
「で、いつもの事だけどどうやって家に不法侵入したの?」
朝食を取りながら今まで触れてこなかった部分に触れる。
あぁ、今日も米は美味い。私はパンより米派だ。
「ふふっ、私にかかれば鍵のかかった部屋を開けるなんて簡単だよ。」
自信ありげ見せられたものは一つの針金。
……こいつ、そろそろ本当に警察に突き出そうかな……
頭が良くて、器用な人間がストーカー……
一番なってはいけない厄介な部類の人間がストーカーになってしまったとは……しかも対象は私とか人生詰んでるのかな。
「それよりもわたしぃ、蟹が食べたァい。」
「朝から蟹ってそんなの嫌。朝は米がいい。」
朝は米しか受け付けない。
ここで朝食を取る以上反論は認めません。
「米好きだねぇ。」
「好き。」
「私は?」
「……嫌いじゃない。」
何となく、恥ずかしくなってそっぽ向けばいつの間にか近くに来ていた太宰に優しく包み込まれていた。言っとくけど友愛って意味だから!
「なまえは本当に可愛いねぇ。」
「……言っとくけど、好きでもないから。」
勘違いしないよう言えば、ハイハイ。という駄々を捏ねる子供を宥めるような声が聞こえた。
ムカついたから思いきり脛のあたりを蹴ってやれば、簡単に躱されてしまった。
……ほんとムカつく。
お前みたいな変態ストーカーはタンスの角に足の小指強打して骨折すればいい。
……何故私は二人分も作ってしまうのだろう。
私は普通に大学に通い、一人暮らしをしている一般人、のはず。自殺愛好家の恋人が出来た覚えも迷惑噴出機と二人暮しを始めた覚えもない。
それなのになんだかんだ毎日二人分の朝食を作り、夕飯も二人分作ってしまうのはこの木偶が毎朝寝室に忍び込み、朝食を強請り、「国木田君が来る前に行くね〜」と家を出て、夜になると此処に帰ってくるせいだろう。
おかしいな。なんで彼奴私ん家を我が家のように出入りしてんだよ。今だって朝食が出来るのを待つ間人のクッションに沈みながらテレビ見てるし。神経図太すぎか。
しかし世の中は不公平だ。そんな図太い神経に腹は立つが、顔がいいだけに日光に照らされながらクッションに凭れる姿は絵になる。神経の太さを感じさせない。写真を撮って世の女性に配れば儲けられそうだ。
顔がいいのは面接で長所として言えるのでは?と思いつつもテレビを見るのをやめ、クッションに顔を埋めている変態の元へ向かった。匂いを嗅ぐな。
・
「で、いつもの事だけどどうやって家に不法侵入したの?」
朝食を取りながら今まで触れてこなかった部分に触れる。
あぁ、今日も米は美味い。私はパンより米派だ。
「ふふっ、私にかかれば鍵のかかった部屋を開けるなんて簡単だよ。」
自信ありげ見せられたものは一つの針金。
……こいつ、そろそろ本当に警察に突き出そうかな……
頭が良くて、器用な人間がストーカー……
一番なってはいけない厄介な部類の人間がストーカーになってしまったとは……しかも対象は私とか人生詰んでるのかな。
「それよりもわたしぃ、蟹が食べたァい。」
「朝から蟹ってそんなの嫌。朝は米がいい。」
朝は米しか受け付けない。
ここで朝食を取る以上反論は認めません。
「米好きだねぇ。」
「好き。」
「私は?」
「……嫌いじゃない。」
何となく、恥ずかしくなってそっぽ向けばいつの間にか近くに来ていた太宰に優しく包み込まれていた。言っとくけど友愛って意味だから!
「なまえは本当に可愛いねぇ。」
「……言っとくけど、好きでもないから。」
勘違いしないよう言えば、ハイハイ。という駄々を捏ねる子供を宥めるような声が聞こえた。
ムカついたから思いきり脛のあたりを蹴ってやれば、簡単に躱されてしまった。
……ほんとムカつく。
お前みたいな変態ストーカーはタンスの角に足の小指強打して骨折すればいい。