ポートマフィア編
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「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
織田作さんと黒衣の男について話した数日後、今度は織田作さんは3人で店にやってきた。
一人はいつもと同じように夜を表すかのような真っ黒な装いの黒衣の男、二人目は丸眼鏡をかけた真面目そうな人だ。
「ほら、太宰君。頑張ってください。」
「早くしないと行ってしまうぞ。」
「ま、待って待って、心の準備が……!」
「女子高生かなんかですか、貴方は。女性の相手なら貴方の得意分野でしょう。」
「彼女は違うから!また別だから!」
二人に暖かい目で見守られながら心の準備がどうと言うのは黒衣の男。
て、私は別って女じゃないってことかな?お前が女なんて許さん!みたいな。それはそれでショック。まぁ、こんな美形なら相手なんて選び放題だろうし仕方ないか。
よくわかんないけど取り敢えず空気的に私も暖かい目で見守っといた。
「こちら、珈琲二つと熟成カレーとなります。」
何やら作戦会議とやらで3人で話し合い初めてしまったので私はその場を立ち去り、こうして料理を持って戻ってきた。
結局あれはなんだったのだろうか。
「……ねぇ、」
3人は仲が良いみたいだし、邪魔しちゃ悪いかとその場を立ち去ろうとしたが、後ろから声をかけられた。
はい、と返事をして振り返る。
「……今週の、日曜日。」
「日曜?」
「っ暇なら赤レンガ倉庫の前に12時に来て、!」
「それだけだから!」と黒衣の男は言い、背中を押す。え、何事?最近店に通ってくれるおかげで少しは会話が成り立つようになったのに。
よくわかんが、私はスタッフルームへと戻った。
流されるままスタッフルームへと戻ったのだが、黒衣の男に何故呼び出しをくらったのか。
取り敢えず行くかどうかは別として携帯を取り出し日時の確認をする。
確か今週の日曜日に12時集合だったか……うん、暇だな。友達と遊びに行く予定もなければ部活にも入っていない私は予定がない。
……行くべきなのか?でも私あの人のこと全く知らないし……
よし、まだ日付けあるし後で考えよう。
そう考え携帯をしまおうとが、ポケットに何かが入っているのに気付く。
「?」
中にあったのは一枚の紙。
そこにはメールアドレスと電話番号、あとは“太宰治”と恐らくあの人の名前が書いてあった。
いつの間に……末恐ろしいな。