ポートマフィア編
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「ねぇ、あそこ見て!」
「あの時のお客さんじゃない?!」
「きゃー!かっこいい!」
美形襲来の一ヶ月後、仕事に来たら先輩達が騒いでいた。……デジャブを感じる。
どうやら一ヶ月前のあのお客さんが来たようで、今度こそと女性陣は意気込んでいるが、そのお客さんは常連さんと一緒に来ていた。
二人共顔がいいもんな、そりゃ女なら争うわ。なんて思い覗いていれば、常連さんに手招きされた。元々常連さんとは仲がいいし、今常連さん達を見ていたのは私だけなので呼ばれているのかと思い、呼ばれるがままに席へ行く。
「お久しぶりです、織田作さん。」
「あぁ、久しぶりだな。ここのカレーは美味いからまた来てしまった。」
「ふふ、何度でもお越しください。今日も注文はカレーでよろしいですか?」
「あぁ。それで頼む。太宰、お前は何にする?」
前回と同じように真っ黒な装束に身を包んだ青年は太宰というらしい。珍しい名字だな、と思いつつ、「ご注文は?」と聞けば、物凄い勢いで顔をそむけられた。
え、嫌われてる?やっぱり前回のは有り難迷惑って奴だったか。流石にこんな美形に嫌われれば一応生物学上女である私も傷付くものがある。
「……コーヒーと、サンドイッチ。」
顔を逸らしたまま震えた声で注文された。
え、もしかして私この人にめちゃくちゃ恐れられてる?前回あんなにも恐ろしかったこの人が、今では体全体震えている気がする。
怖がらせてしまったか……と思いつつ、注文を承り、裏へと戻った。
・
さて、忙しいお昼時も過ぎ、店に落ち着きが戻り始めた頃。
「会計いいか?」
「あ、はーい。」
織田作さんに会計を頼まれ、レジへ行く。
「お会計、1100円となります。」
どうやら割り勘するようで、青年と織田作さんがそれぞれ自分の財布を開き、お金を取り出す。
「……はいこれ。」
先にお金を出したのは青年の方で、台に代金を置くと共に何故か高級そうなお菓子を渡された。え、何故?
「べ、別にこの間のチョコレートのお礼ってだけで、君の事なんて何とも思ってないし、好きとかそういうのじゃないから、!」
困惑する私を他所に、青年は一人錯乱し、よく見れば顔も赤い。お礼に慣れてないのかな?お礼なら遠慮なく貰うけど恥ずかしいならやらなくても良かったのに。
これ、なんて言って貰うのが正解なんだろう。
ちらりと後ろに控える織田作さんを見れば、「貰ってやってくれ。」というような視線をもらった。
「……えっと、ありがとうございます。」
こんな高級そうなお菓子を食べれる機会なんてそうそうないので、相手が嫌々そうとはいえ、少しテンションが上がってしまう。
嬉しさを隠しきれないまま笑えば、そんなに私の笑顔は見るに堪えないものだったのか、首が取れるんじゃないかというような勢いで顔を逸らし、店から出ていった。
いったい何だったんだ。
「あの時のお客さんじゃない?!」
「きゃー!かっこいい!」
美形襲来の一ヶ月後、仕事に来たら先輩達が騒いでいた。……デジャブを感じる。
どうやら一ヶ月前のあのお客さんが来たようで、今度こそと女性陣は意気込んでいるが、そのお客さんは常連さんと一緒に来ていた。
二人共顔がいいもんな、そりゃ女なら争うわ。なんて思い覗いていれば、常連さんに手招きされた。元々常連さんとは仲がいいし、今常連さん達を見ていたのは私だけなので呼ばれているのかと思い、呼ばれるがままに席へ行く。
「お久しぶりです、織田作さん。」
「あぁ、久しぶりだな。ここのカレーは美味いからまた来てしまった。」
「ふふ、何度でもお越しください。今日も注文はカレーでよろしいですか?」
「あぁ。それで頼む。太宰、お前は何にする?」
前回と同じように真っ黒な装束に身を包んだ青年は太宰というらしい。珍しい名字だな、と思いつつ、「ご注文は?」と聞けば、物凄い勢いで顔をそむけられた。
え、嫌われてる?やっぱり前回のは有り難迷惑って奴だったか。流石にこんな美形に嫌われれば一応生物学上女である私も傷付くものがある。
「……コーヒーと、サンドイッチ。」
顔を逸らしたまま震えた声で注文された。
え、もしかして私この人にめちゃくちゃ恐れられてる?前回あんなにも恐ろしかったこの人が、今では体全体震えている気がする。
怖がらせてしまったか……と思いつつ、注文を承り、裏へと戻った。
・
さて、忙しいお昼時も過ぎ、店に落ち着きが戻り始めた頃。
「会計いいか?」
「あ、はーい。」
織田作さんに会計を頼まれ、レジへ行く。
「お会計、1100円となります。」
どうやら割り勘するようで、青年と織田作さんがそれぞれ自分の財布を開き、お金を取り出す。
「……はいこれ。」
先にお金を出したのは青年の方で、台に代金を置くと共に何故か高級そうなお菓子を渡された。え、何故?
「べ、別にこの間のチョコレートのお礼ってだけで、君の事なんて何とも思ってないし、好きとかそういうのじゃないから、!」
困惑する私を他所に、青年は一人錯乱し、よく見れば顔も赤い。お礼に慣れてないのかな?お礼なら遠慮なく貰うけど恥ずかしいならやらなくても良かったのに。
これ、なんて言って貰うのが正解なんだろう。
ちらりと後ろに控える織田作さんを見れば、「貰ってやってくれ。」というような視線をもらった。
「……えっと、ありがとうございます。」
こんな高級そうなお菓子を食べれる機会なんてそうそうないので、相手が嫌々そうとはいえ、少しテンションが上がってしまう。
嬉しさを隠しきれないまま笑えば、そんなに私の笑顔は見るに堪えないものだったのか、首が取れるんじゃないかというような勢いで顔を逸らし、店から出ていった。
いったい何だったんだ。