朝焼けの白月
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雄英高校へ来て
初めてのヒーロー基礎学
制限なく思いっきり
個性を使えるということで
生徒はみんな勇み足だ
授業内容は
広いフィールドを使った
5対5の団体戦だった
派手な個性が飛び交い
爆風、ごう音、怒号が轟き
試合は白熱
そして卯月紡希
彼女のいるチームの試合が始まった
華奢で可憐な見た目と
自己紹介の時に唯一
自身の個性の紹介を
しなかったのも相まって
どんな戦い方をするのか注目が集まっていた
結果
彼女は試合開始からものの数分で
相手チームを完全撃破
……たったひとりでだ
しかも彼女の姿を
敵も味方も
誰一人と見ることすらなく
味方チームでさえあまりの
試合終了の速さに気が付かず
対戦相手を探し
ステージ内を走り回っていた程だ
俺はその様子を
会場外のモニタールームから見ていた
フィールドには
あらゆる角度の
中継カメラが点在する
映像を見ていた俺以外ののクラスメイトも
何が起きたのか理解が追いつかなかった
華奢な見た目で
みくびっていた訳では無い
この試合で
わかったのは
目視すら叶わない超遠距離からの
攻撃手段を持つということだけ
カメラの前にさえ
その姿を見せないクラスメイトに
俺は
勝てる気が一切しなかった