朝焼けの白月
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ミッドナイトが持ってきた大量のお酒
その中から紡希はアルコール度数の低い
甘めのお酒を選びちびちび飲んでた
「ほらほら、祝い酒だって言ってるでしょう
主役なんだからどんどん飲みなさいよっ」
最初は弱めの酒を飲んでいた紡希だったが
今やエンジンがかかってきたのか
ミッドナイトにつがれるままに
ゆっくりではあるが
度数を上げたお酒を煽りはじめていた
いい具合にみんなのお酒が回った頃
玄関から暑苦しい笑い声が轟いた
「ハーハハハハ!私が〜!
お近付きの印にスイーツを持ってキター!」
バーンと扉を開け放ち
瞬く間にリビングに現れた
マッスルフォームのオールマイト
ミッドナイト
「あら、オールマイトおかえりなさ~い」
しかし
マッスルフォームを維持していたのは一瞬で
直ぐにトゥルーフォームに
そして手に持っていた箱を
紡希に手渡す
マッスルフォームのオールマイトが持っていたら
分からなかったがかなり大きな箱だ
「話は聴いているよ私は八木俊典
ヒーロー名はオールマイトだよろしく」
と、丁寧に自己紹介をするオールマイト
神野の事件でトゥルーフォームが
顕になった彼は
もうどちらの姿でいようと
自己紹介など不必要なほどの有名人だ
『とても……よく知ってます
私は卯月紡希です
これからよろしくお願いしますね
オールマイト』
大きく細く骨が浮き彫りになった
それでいて力強い手と
握手を交わす
13号
「オールマイト先輩どうぞ」
13号がオールマイトへ
烏龍茶を注いだコップを差し出す
紡希の手にある
ミッドナイトによって注がれた日本酒と
オールマイトの烏龍茶が
小さくコツンと乾杯された
「改めてよろしく頼むよ
……くぅっ
私にもとうとう、後輩ができてしまった!
“先生”として私はまだまだ若輩者だが
分からないことがあれば
なんでも聞いてくれよ紡希先生!」
『ふふ……頼りにしちゃいますね?
オールマイト先生』
そこからはお酒も入りながらも
取り留めのない話を楽しんだ
次の日も学校があるため
ミッドナイト以外のみんなは
程よくお酒を楽しむ程度に呑んでいた
「紡希先生は日本酒かい?いいね
お酒は普段からよくのむのかい?」
『あぁ、いえ、お酒を呑むのは今日が初めてです』
13号
「へ?初めて?ですか」
『仕事中は飲めなかったですから〜』
そう言って紡希はミッドナイトにつがれた
お酒をちびりと呑み
すぐ隣に座る13号の頭を撫でる
13号
「うっ……仕事中は、そうかもしれませんが…」
セメントス
「仕事終わりとか休みの日とかいくらでも」
ミッドナイト
「まーたそんなこと言っちゃって!
ケロッとしてるくせに〜
次、これ飲んでみなさいよ」
『香山先輩が選んでくれるお酒美味しいです
初めて飲んだお酒全部が
先輩が選んでくれたと思うと……嬉しいです』
「紡希……こんな日が来るなんて……
昨日までは想像もできなかったわ……」
ミッドナイトと紡希が見つめ合い
歓談してる間に
頭をなでられぬよう
そそくさと避難する13号
紡希から少し離れたソファに
座るマイクの横へと避難する
13号
「白銀の髪と色白の肌に深い紅の瞳……
先輩が言っていた特徴通りの人だそれに……」
イレイザーヘッドとプレゼントマイク
先輩二人がいつも探していたという人を
13号は彼女から離れたところから眺める
「Ah〜?どうした13号」
「なんというか……想像の数倍、
お綺麗な人でした」
マイク
「おぅ、惚れんなよ……?」
おチョコに注がれた日本酒を煽りながら
マイクは色っぽく、挑発的な笑を浮かべ
13号の頭を
紡希と同じように撫でた
その妖艶なマイクの笑みに
13号は頭を撫でられながらまた固まるのだった