朝焼けの白月
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緑谷side
仮免取得に向けて
必殺技訓練が始まってからというもの
最近では頻繁に訪れ
見慣れ始めたサポート科のある一室
完成品なのか試作品なのか
それとも失敗作なのか
様々なサポートアイテムで溢れかえるこの部屋で
見慣れたはずの一室に
今日はいつもと違う
部屋の中央に銀の後ろ姿を見つけた
その人は僕たちの入室に気がつくと
白銀の髪を揺らしながら
こちらへゆっくり振り返り
深い真紅の瞳が
僕たち3人を見据え
柔らかく微笑んだ
緑谷
「(……あれ、今の横顔どこかで……?)」
こちらに振り返る動作
そしてさっきの横顔
まっすぐこちらを見つめる深紅の瞳
唐突にどこかで見たことあるような
強い既視感 を覚えた
麗日
「えぇっ先生もう、私たちの名前……」
飯田
「恐縮です!」
『ひとまずヒーロー科の生徒みんなの資料は
一通り見させてもらったから
それに3人は、消太の教え子だから余計に、ね?
3人もパワーローダーに用事?』
飯田
「はい!以前依頼したサポートアイテム調整に!
先生はどういったご要件で!」
『私も同じような理由だよ
でも、パワーローダーは今お出かけ中らしくて』
麗日
「そっか、じゃあ私たちは……」
『せっかくだし、なにかおしゃべりしようよ
ひとりで退屈してたんだ』
申し訳程度に置いてある
来客用の椅子
その上にあった荷物やアイテムをどかし
紡希先生は僕たちに腰掛けるように促した
緑谷
「い、いいんですか!」
『うん、ただ待ってても退屈だからね
私も早くみんなと仲良くなりたいし』
何かおしゃべり
それはつまり先生の個性や
調べても出てこなかったこれまでの
プロヒーローとしての活動内容などを質問するチャンス
瞳を輝かせながら
ノートを取り出し
パワーローダー先生が現れるまで
新人教師と生徒の交流……もとい
僕、緑谷による
インタビュー攻め
が始まるのだった