朝焼けの白月
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同日のある時間
相澤と紡希はある生徒の元へ
「あ!相澤先せーー」
紡希を心操に会わせるため
相澤は紡希を訓練所へ連れてきたのだが
心操は相澤が連れている
紡希を見て 固まり言葉を探す
「えっと………彼女さんですか」
「なんでお前までそうなる」
A組の女生徒と違い恋愛脳でもなく
男子のようにあまり茶化したり
冗談を言うようなタイプではない
心操に言われ相澤は心底驚いた
「あ、いえ なんだかイレイザーの雰囲気が…」
「は?」
「空気感というか
なんか、いつもと違ったので」
「………」
まさかの言葉に驚き
相澤は心操を見つめ
次に横に並ぶ紡希を見た
「………………」
『消太はこんな顔だよね』
「顔は、そっすね
あ、おれC組の心操人使です」
昨日髭をそってていつもより小綺麗だけど
などという野暮な言葉を
心操は飲み込んだ
『私は卯月紡希
消太とは元クラスメイトだよ』
「え゙……クラスメイト……ですか?」
『あはは!素直でいい子そうだね心操くん!』
「えぇ…?」
「今日から雄英に就任する臨時教師だ
こんななりだが学生時代は戦闘面では敵無し
ビッグスリーへの打診も合ったレベルだ
そうだな…〝こいつの個性〟は
お前の個性によく似てるよ心操」
「俺の個性に…?」
「こいつは人に物を教えるのが上手い
ここでの生活に慣れてきたら
心操への指導にも当たってもらおうと考えてる」
そう言って紡希先生を紹介する
相澤先生の纏う空気も
この人の個性が俺と似ているということも
戦闘面でも指導できるほど強いと言うことも
なんだかどれも
信じられないまま
相澤先生の横に立つ紡希先生を見つめる
すると紡希先生は
急に距離を詰めてきて
俺の頭をわしゃわしゃと撫でまわす
それを相澤先生に首根っこを掴み止められ
相澤先生は紡希先生を連れ立って
またどこかへ行ってしまった
相澤先生の紡希先生へ向ける視線が
これまで見た事ないような
優しくって、どこか熱を帯びていて
紡希先生のほほえみが
相澤先生へ向いていて
「ぇ……あれで彼女じゃないの………?」
ただ一人取り残された俺は
とりあえず
まだ真新しい捕縛布を握りしめた