朝焼けの白月
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
芦戸
「ねぇねぇ!昨日のお昼休み!
相澤先生が女の人連れて歩いてたの!
誰か見た人いる!?!」
上鳴
「雄英生徒なら一緒に歩いてても
別に違和感なくないか?」
芦戸
「それがその人!雄英の制服着てなくてね!」
麗日
「でもサポート課の人とかも
あんま着てないんちゃう?
つなぎとかタンクトップやん?
……着ててくれたらどんなに」
芦戸
「はっ!確かにそうかも…!
でもでも!つなぎとかじゃなかったよ!
ヒーロースーツぽかった!
それになんだか親しげでね!」
葉隠
「えぇ〜!も、もしかして
相澤先生の彼女…とか!?きゃー!」
切島「でもよ、仮にそうだとして
あの相澤先生がわざわざ学校に連れてくるか?」
上鳴
「相澤先生ならぜってぇ連れてこないな〜」
砂藤
「じゃあプロヒーローか?」
緑谷
「じ、実は昨日、僕もその人見かけてさ…………」
おずおず、という感じで
出久が手を挙げ口を開いた
芦戸
「おぉ!ヒーローのことなら緑谷が1番くわしぃ___」
緑谷
「どうにも見覚えがなくて、家にあるヒーロー名鑑を過去のものを引っ張り出して色々漁ってみたんだけど、外見的特徴が一致するヒーローはやっぱり見当たらなくて
過去の雄英体育祭を遡れるだけ遡って上位入賞者はもちろんそれ以外の参加生徒も観察していってそれでも見当たらなくてさ
相澤先生みたいにアンダーグラウンド系のヒーローかもって思って少ないけどイレイザー関連の辺りを重点的に漁ってみて何も出てこなかったから今度はサポートアイテムの関係者なのかもと思ってサポートアイテム技術開発者やコスチュームデザイナー系の人たちを調べてみたんだけどーーー」
麗日
「デクくん…」
芦戸
「それでそれで!色々調べたのはわかったから!
結果的に誰かわかったの?」
ものすごく、本当にものすごく残念そうに
首を左右に振る出久
葉隠
「ええ〜収穫無しかぁ」
蛙水
「そういえば他のクラスの女の子に聞いたのだけれど
昨日プレゼントマイク先生が大号泣しながら
女性を抱きしめていたと聞いたわ
もしかしたら同じ人なのかしら?」
葉隠
「えっ!じゃあマイク先生の彼女?!
だとしてなんで大号泣…」
耳郎
「百年の恋も冷めるような大喧嘩をして
相澤先生が仲介したとか?」
麗日
「マイク先生ならありそう…オーバーだし
うるさいし」
瀬呂
「俺もちらっと見たけどすげー綺麗な人だったぜ」
峰田
「マジか!ちくしょう…
俺も見て見たかったーー!」
瀬呂
「なんか儚くて、守ってあげたくなるような感じでよー」
爆豪
「けっ、あのクソナードが調べて
見つけられねぇんじゃ
実際クソザコなんだろ」
上鳴
「てかそんな若くて綺麗な人がマイク先生の
彼女だとしたらマイク先生どんだけ…」
峰田
「爆豪!爆発させてくれ!」
血涙を流しながら
爆豪の机に張り付き
このままだとリア充を爆発させるために
爆豪のくつすらも舐めそうな勢いの峰田
爆豪
「離れろきめぇ」
ガラりと扉の開く音
話に花を咲かせていた生徒たちは
一瞬で席につき口を閉じる
相澤
「お前らな、外まで聞こえてたぞ
まぁ……マイクのことは爆破しないでやってくれ」
葉隠
「なんだぁ〜違うのか」
芦戸
「じゃあじゃあ!
もしかして相澤先生の彼女ですかー!?」
峰田
「爆豪!今だ爆はっーー」
ギンッーーと
クラスを、主に峰田を睨み
相澤はため息をつく
そして相澤が開けっ放しの扉へ
目で合図を送ると
くすくす、と
柔らかな
女性の笑い声が
生徒達の耳に届く
『こんにちは、初めまして』
「「「ああぁあーーー!!」」」
昨日、紡希を見たと言っていた生徒が
話の中心だったその人自身の登場に驚く
芦戸
「昨日の綺麗な人!!」
上鳴
「うっそ!?めっちゃ美人さんじゃん!」
麗日
「若い…!」
耳郎
「全部聞かれてた……!?はずい!」
葉隠
「はいはい!相澤先生と付き合ってるんですか!」
切島
「いやいや、いくつ歳が離れてると!?」
峰田
「先生の彼女……?若くて綺麗すぎるだろふざけんなよいつも俺の女子とのコミユニケーション邪魔ばかりするくせに先生はこんな綺麗な彼女と毎晩毎晩ブツブツブツ」
相澤
「なわけあるか何言ってんだお前ら……」
瀬呂
「じゃあ元教え子さんとかですか!」
皆学生らしく手をあげてはいるが
指名されなくても思い思いに発言し
騒ぎたてる1-Aの面々
『ふふふ…消太のクラスの生徒はみんな元気だね』
「「「しょ…っっ」」」
挙手しながら興奮気味に騒ぎ立てていた
生徒達は我らが担任相澤のことを
親しげに、更に下の名で呼ぶ事に驚き
みんな驚き沈黙してしまう
相澤
「たかが名前呼びで
なんでそんなに驚けるんだお前らは…」
『卯月紡希です
みんなよろしくね』
「ふ…」
『ふ?』
「「「不動のNo.1!!キター!!」」」
芦戸
「ええってことは相澤先生と同級生!?
上鳴
「は?同い年?嘘だろ?!」
相澤
「1回言っただけの名前をよく覚えてるなお前ら」
紡希の登場になかなか
興奮収まらぬ生徒たち
呆れながらもひと睨みで教室を
静かにさせるイレイザーヘッド
相澤
「とりあえず今日の所は
挨拶させに来ただけだ」
「「「ええ~!」」」
相澤の一言で明らかに肩を落とす生徒たち
『昨日決まったばかりなの
ごめんね?』
相澤
「心配すんな
こいつの準備が整い次第
ヒーロー基礎学等、授業にも参加させる」
「「「やったー!」」」
相澤
「まぁこいつは勉強も教えれる
その辺フラフラしてたら捕まえて色々教えて貰え」
緑谷
「フラフラって……」
爆豪
「けっ
不動のNo.1だかなんだか知らねぇが
こんなガリヒョロぶっ飛ばしてやる」
相澤
「爆豪」
爆豪
「あ゙ぁ!?」
相澤
「紡希は……強いぞ」
相澤はニヒルな笑みを浮かべ
ほんの少し、挑発するように爆豪をみた
その相澤の言葉に、眼に
何よりあの相澤の評価に
反応したのはもちろん
爆豪だけではなかった
緑谷
「あの相澤先生が、つよいって……!」
クラス中の生徒が息を飲み
紡希を見つめた
爆豪
「上等じゃねぇか」
『期待に添えるように頑張るよ
あ、私のことは下の名前で、紡希先生
って呼んでね!』
ヒラヒラと手を振ると
服の袖が少し落ち
紡希のか細い手首が顕になる
『じゃあ私、B組の子達にも挨拶に行かなきゃ』
柔らかい笑みをたたえたまま
紡希は1-Aを後にする
切島
「見た目で判断しちゃいけねーのは分かってるけど……」
尾白
「あんな細腕でどう戦うんだろうね」
相澤
「おら、ホームルーム始めるぞ
飯田号令」
飯田
「はい!!起立ー!」