朝焼けの白月
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1-Aにひょっこり顔を出した
プレゼントマイクが中にいた生徒に声をかける
「Heyリスナー!イレイザー見てねぇか?」
「相澤先生ですか?」
「見てないですね~」
「Ah~?どこいったんだアイツ」
午後の会議が迫るお昼過ぎ
どこか寝袋で寝てると思っていた
イレイザーが見つからないのだ
「ミッドナイト!
イレイザーの奴見てねぇすか?」
「相澤くん?いないの?」
ミッドナイトと2人
姿の見えない相澤を探し回る
よく居る寝袋スポット
更衣室、トイレ
職員寮の部屋etc……
散々探し回った挙句に
見つけたのは
資料室のテーブルの下で
眠るように
気絶していた姿ーーー
「おい!イレイザーどうした!!?」
「落ち着いて山田くん
気絶してるだけみたい……
急いでリカバリーガールの元へ
連れていきましょう!」
慌てて保健室へ運び込み
リカバリーガールに見てもらう
幸いにも相澤はすぐに目を覚ました
「ここは……」
「過労だとよ
イレイザーてめぇ……いつから寝てねぇ?」
「マイクか、悪いな手間かけた
ミッドナイトもすいません」
「いいえ私は……」
「おい、答えろよ……!
昼は学校、夜は教員寮にまで仕事持ち帰って
深夜には市中をパトロール
そんなんじゃ倒れるにきまってるだろぉが」
「だがら合理的に寝れるよう寝袋をーー」
「そんなんじゃ休まんねぇだろ!」
言葉をかぶせて相澤の言葉を否定する
「だったらお前だって雄英の後に
夜遅くから夜明けまで
ラジオやってるだろ
……誰に〝その声〟
聞かせようと必死なんだ?」
「辞めなさい2人とも!」
言い合いに怒気を帯び始めた2人を窘め
ミッドナイトは大きくため息をつく
このふたりがなんのために必死なのかなんて
聞かずとも分かりきっている
卯月紡希
彼女を見つけ出すためだ
2人が諦めきれず
彼女を探し続ける原因
それはミッドナイトの漏らした情報にあった
公安にある
活動中のヒーロー名簿の一覧
個人情報が記載されてるため
公にされていないし
閲覧できる人物も限られている
ミッドナイトは1度だけ
それを閲覧する機会があり
その時に見つけたのだ
卯月紡希の名前を
それは
10数年音沙汰のない彼女の
ヒーロー免許が更新されていることを指す
しかしなぜ
ヒーローとして活動しているのなら
なぜ彼女から未だに連絡が無いのか
彼らの前に姿を表さないのか
なにか個性事故にあったのか
それとも連絡すら取れないほどの
大怪我を負ってしまったのか
…死亡が確認されていないから
消されていないのか
直接近くにいた公安の者に聞いても
卯月紡希について
知らないの一点張りだった
彼ら2人に話すべきかは悩んだ
それでも黙っていることなんか出来ずに
話してしまった中途半端な情報が
彼らの諦めを悪くさせる
先輩として
プロヒーローとして
きっと生きてると慰めることも
もう時間がたちすぎた、諦めろとも言えない
屋上で〝4人〟仲良く過ごしてきた時を
見守っていたから
「ねぇ紡希
あんた今どこでなにしてんの」