朝焼けの白月
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「卯月のやつ、なんでショータの時は
棄権したんだろーな!!」
学校の屋上で
弁当片手に白雲が問う
「聞きたいのはこっちだ」
「しっかし完全無敗だった卯月の初黒星が
ショータなんて!おれはなんだが鼻が高いね!」
「なんかしっくり来ねぇな……」
「いーじゃねぇか!
あの卯月がお前には勝てねぇ
つったんだ!不戦勝も立派な勝利だよ!
YOU ARE THE WINNER!!!」
「卯月にはショータの凄さがわかってんだよ
きっとそうだ、ショータは強いもんな!」
うんうんと頷き
白雲は嬉しそうに顔を綻ばせている
「あれだけ他の生徒相手の
接近戦でも動けてたんだ
個性を消してたって
俺なんかじゃ危うかったろ」
「閃走寺なんて背負い投げられてやがったもんな!HAHAHA!」
なぜとこれ以上話してたって
理由なんか本人がいなければ分からない
めんどうなので話を逸らしておく
「山田はなんで負けたんだ
早打ち勝負みたいなもんだったんだろうが」
「実際、勝負も一瞬だったよな」
「いやぁ…」
珍しく歯切れが悪い
「スタートの合図と同時に」
「「同時に…?」」
「笑ったんだよ」
「はい?」
「いやぁ、あの鉄面皮がニコってよ」
「見惚れてたってことか?
つか…見間違えじゃね?」
「もしくは妄想か…」
いつも表情を崩さない彼女が
笑うところなんて
誰も想像できない
「あの距離で見間違えるわきゃねーダロ!」
「はいはい」
「Ah〜でも少し
喉が突っかかる感じもしたな」
「間違いなく原因それじゃねぇか」
「呆れて笑われたんだな
ドンマイひざし」
「おれぁ見たんだって!」
「まぁ……仮に笑ったんなら見てみたいかもな」
「綺麗な顔してるから
笑ったらもっと可愛いだろうなぁ〜!
あ、ショータそのウィンナーちょうだい」
「やらん」