朝焼けの白月
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一夜にして
多くのヒーローたちが
大打撃を受けた
〝神野の悪夢〟
オールマイトの事実上の引退
雄英は
かねてより計画していた
全寮制へと移行
1年生は
個性を伸ばしつつ
必殺技を編み出す
圧縮訓練を実施
仮免取得に向けて動いていた
「先生っ……も、無理っす」
体力切れで地面に突っ伏しているのは
今年受け持った
ヒーロー科1年A組の切島鋭児郎
その他にも常闇、蛙吹、緑谷が
捕縛布に絡まり身動き取れない状況にある
「はぁ……複数人でかかってきてこの有様か」
個性を消し
体術でねじ伏せ
捕縛布で吊し上げる
4対1の模擬戦
どんな手でも使って俺から
1本とるのが今日の課題だった
「ゴーグルの死角を狙った
つもりだったのだけれど……」
「先生の個性強すぎる……」
捕縛布から解放してやれば
地面に座り込む生徒たち
散々追いかけ、走りまわり
個性もとことん潰され
体術で投げ飛ばされ吊るし上げられ
体力ももう限界なのだろう
「はぁ、個性消すだけの個性が
強いわけねぇだろ
強い個性ってのは……」
ふと、脳裏に浮かんだのは
白銀の髪をなびかせ
色白で華奢な
ヒーロー志望には見えない
雄英生時代のクラスメイト
「フミカゲ……大丈夫か……?」
抹消の個性を消してやれば
常闇の影からダークシャドウが現れる
「そういやあいつも
ダークシャドウみてぇに……」
そのクラスメイトはいつも
自身とは対象的な
真っ黒な毛並みを持つ狐を連れていた
「先生……?」
ダークシャドウを見つめる
相澤に違和感を覚えて
緑谷が声をかける
「……なんでもねぇよ
たとえ強い個性を持っていようが
ヒーローという仕事は
強いだけで務まるものじゃない
次は死ぬ気で取りに来い」
「「ッはい!!」」
「郷愁の眼差し……」
「相澤先生、大丈夫なのかしら…」