片翼の月 弍
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体育祭当日
ここは1-A控え室
クラスメイト達と入場までの時間を過ごしていた
「緑谷」
「轟くん…?どうしたの?」
「客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う」
「へ?!うん…」
「お前オールマイトに目ぇかけられてるよな。別にそこを詮索するつもりはねーが…俺はお前に勝つぞ」
クラス最強と謳われる焦凍から
出久への宣戦布告
昨日のあの一件から焦凍は誰とも会話せず
夜羽とは会話どころか目すら合わせていない
そんな彼が出久へ
険しい表情を向けながらの宣戦布告
怨嗟に燃えるその瞳は
出久を通して何を見ているのだろうか
「僕だって…遅れをとるわけにはいかないんだ
僕の本気で獲りに行く!」
「…おぉ」
『焦凍』
出久への宣戦布告を終えた焦凍の名を呼ぶ
焦凍はちらりと夜羽の姿を見て
すぐ横へ目をそらした
『私も、貴方と闘いたい』
「……オレはお前とは闘いたくねぇ
……闘えねぇ」
夜羽の言葉に焦凍は
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ
そう吐き捨てた
それでも夜羽は
そらされた焦凍の瞳を
じっと見つめるが
結局、一度も目が合うことはなく
1-Aに会場への
入場指示がかかってしまった
いよいよ
多くの思惑が入り交じり
波乱にまみれた
体育祭が始まる