片翼の月
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『いやーうごいたうごいた、少し胃に
隙間ができた気がするしもう少しなにか食べようかな』
尾白
「夜羽さん…意外と大食いキャラ?」
切島
「おーい、2人ともおつかれさん!
ちょっとこっちにいいか?」
そう言って二人を手招きし
シートの上をポンポンと叩くのは切島
周りには切島の他に瀬呂と常闇、障子がいた
組手をしていた2人に切島が
スポーツ飲料のはいった
紙コップを手渡す
それを夜羽と尾白はいっきに飲み干し
瀬呂がすかさずおかわりをいれてくれる
夜羽はそれもごくごくと飲み干し
『あー!染みる、染み渡る!
これが駆け付け三杯ってやつかな』
瀬呂
「夜羽ちゃんそれ多分違う」
切島
「夜羽、漢らしい飲みっぷりだな!」
尾白
「これ、スポーツ飲料だからね?」
障子
「夜羽を呼んだのは、八咫烏警察という
組織について今一度聞いておきたいと思ったからなんだ」
障子の言葉に、まわりにいる
メンバーはこくんと頷く
それを見受け夜羽は
コップで隠れた口元をニヤリと歪めた
いい傾向だ、と
瀬呂
「とりあえず俺たちが認識してる八咫警ってさ
ヒーロー以外に対ヴィラン組織として
唯一個性の使用を国が認めてる組織…
っていうくらいなんだけど」
常闇
「天翔る個性集団…」
障子
「あぁ、みんな有翼個性っていうのもそうだな」
『大体の認識は合ってるよ〜
そうだねあと付け足すならヒーローと違って
個性を使うには条件があることかな
八咫警は資格所持者がその場に二人いないと
個性を使えない、とかね』
障子
「一人でいる時に個性を使ってはいけないのか?」
切島
「なんのためにだ?」
『うーん、一番の理由はヒーローとの差別化かな?
そうじゃないとヒーローの特別感薄れちゃうし』
尾白
「え?そんな理由?」
瀬呂
「まぁ。大人の体面って意外と重要なのかもな」
『だから私たち八咫烏警察は基本的に
追跡、伝達に1人抜けてもいいように
スリーマンセルで動くの』
常闇
「当たり前だがしっかり考えられているんだな」
切島
「じゃあさ夜羽はなんであんなに
体術とか使えるんだ?」
尾白
「そう、それ!
基礎学の時すごい虚をつかれた」
『あはは、あの時はごめんね?
えっと、 ヴィラン犯罪は屋内の方が多く
発生してるのは知ってるよね?
空中じゃなきゃ力が発揮できない、
そんなんじゃあ使い物にならないからね
相澤先生みたいに
個性に干渉されて飛べなくなる
可能性だって否めない
だから八咫烏警察は空中戦だけじゃなくて
地上でも充分戦えるように訓練してるんだよ』
尾白
「あぁ、だから半分正解」
尾白は夜羽が基礎学のときに言った
言葉を思い出す
尾白は空中戦特化型であることしか
知らなかった
まさか有翼個性の人間が
あそこまでしっかり
地上戦を想定して鍛えているとは
夢にも思わなかったからだ
障子
「では夜羽はぜ雄英に?」
『うーん、考えたんだよね
私はさ警察とヒーローがもっと連携して活動
出来ればもっとたくさんの人を救えるんじゃないかって』
切島
「確かにあれだけの機動力…
俺みたいな個性にはどうにもなんねぇ
そういう所をカバーして貰えるってのは
すげー心強いな!」
『でしょ!それにはまず
知ってもらうことだと思ったんだ
私たちもいるよ、ってことをさ』
ヒーローにもヴィラン犯罪に怯える人達にも
まずは知ってもらいたい
ここにもまた平和を築こうとする集団があることを
『あ、あと、みんな彼女欲しいって言ってたし
注目度が上がればきっと兄弟子達にも
彼女や素敵な奥さんができるはず!』
峰田
「んなっ…女子にモテるっつー
ヒーロー特権が!!?」
芦戸
「え、なになに?
八咫烏警察のおにーさんたち
彼女募集してる人多いの!?」
峰田
「うわぁぁ食いつきやがったー!」
葉隠
「事件現場で鉢合わせて一緒にヴィランを倒して…
そんでもって一目惚れなんかされちゃったら…
あー!キュンキュンしちゃう!」
耳郎
「一目惚れする方じゃなくて
される方なんだね」
『あはは、皆の実力は保証するよ
体の使い方や効率のいい飛び方
翼を失った時の戦い方も
剣術槍術弓術はもちろん
サバイバル能力、釣り技術や
ロッククライミング、緊急時の応急処置や
多対1戦闘
花札や麻雀
二日酔いの治し方
たくさんのことをみにつけてるよ』
障子
「途中からおかしいぞ」
切島
「なんなんだ八咫烏警察って笑」
八咫烏警察の話をしていたら
耳に入ったのだろう
興味を持ったクラスメイト達が
チラホラと話に参加する
蛙吹
「私、思ったことはなんでも言っちゃうの
夜羽ちゃん、あなたの個性
飛べる、って言っていたけれど
それだけじゃないわよね?」
八咫烏警察ではなく夜羽自身の個性を話題にした梅雨ちゃん
ヒーロー基礎学の時に感じた違和感を
確認したかったのだろう
『うん、そうだね!
もっと詳しく言うと私の個性は猛禽類だよ」
蛙吹「猛禽類……」
麗「ワシー!とかじゃなくて
猛禽類なんだね」
『うん、鷲だけじゃなくてフクロウとかの
能力も使えるからね』
切島「鷲とフクロウで
そんなに違うもんなのか?」
『うーん、例えば……ここ見てて』
そう言って指さすのは
夜羽自身の眼
ゆっくり瞼を閉じて、もう一度ひらくと
そこには芦戸三奈のような黒目になっていた
『これ、今フクロウみたいに
夜眼が効いてる状態なの』
芦戸
「わぁ!おっそろーい!」
夜羽の目を見てテンションの上がった三奈が
ハグしようと突進してくる
夜羽は大した反応もできず
三奈にそのままはね飛ばされた
「「ふぉっ」」
峰「今芦戸のがっボヨンって…
ボヨンって夜羽を突き飛ばしたぞっ……!?」
その光景を見ていた1部の男子が赤面する
もちろんいちばん興奮しているのは峰田だ
芦「うわー夜羽ごめーん!」
葉「大丈夫〜?」
『あはは、フクロウの夜眼ってさ
昼間はあんまり見えなくって』
そう言いながら起き上がる夜羽の眼は
もういつも通りの眼だ
『あとは半球睡眠とかかな?』
飯「イルカやクジラのように
脳は半分起きてて半分寝てるっていう?
フクロウにもそんな特性があったのだな!」
緑「フクロウや渡り鳥なんかにも備わってる能力だよね!」
麗「昨日カラスをばぁって操ってたのは?」
カラスを操り人を運んだり
情報収集していたのを
現場にいた誰かが動画を撮っていたのだろう
それが上がっているらしい
『カラスを従えてるのはじいちゃんの個性だよ』
緑谷
「八咫烏警察現総督の個性!
すごいなぁ現場にいなくても遠隔で
あんな大量のカラスを操れるなんて…!」
『カラスたちももう何世代にも渡って
じいちゃんに仕えてくれてるからさ
もはや私たち家族や他の八咫烏警察
隊員にも懐いてくれててね
とくに私や父さんの言うことは聞くようにって
じいちゃんにも指導されてるみたい』
そう言いながら夜羽が空に手を空に伸ばすと
1匹のワシが腕にとまった
『私が、私の個性で操れるのは
この子と、もう1匹フクロウが
いるんだけどその2匹かな〜
じいちゃんはもう数百匹以上のカラスを
何世代にも渡って従えてるから桁が違うんだよね』
緑谷
「さすが八咫烏警察総督の個性だ…!」
『私は今いま、この子達と
シンクロ率を高めているところ』
蛙吹
「シンクロ率?」
『うん、じいちゃんは
カラス達と五感や視界を共有できるの
私はまだそこまで出来ないから
たまにこの子の視界を借りることくらいな』
腕に泊まるワシの喉元を撫でると
気持ちよさはそうに目を細める
切島
「一言で猛禽類と言っても色々できるんだなぁ」
『そういえばさ、コスチュームって
みんなデザインは自分で考えたり
希望を書いたりしてるんだよね?』
緑谷
「そうだよ!みんながそれぞれ
自分の個性を活かせるように希望を書いて出してるんだ」
『ショートのあれも、希望通りなの?』
轟
「あぁ、あまり欲しい機能とかはなかったから
デザイン重視ではあったがな」
『えぇっデザイン重視であれ?
似合ってなかったよ、あの氷のゴツゴツ』
どストレートに言う夜羽に
ショートは驚き手に持っていた
おにぎりをぽとりと落とす
それを口田と戯れていた小鳥がつつく
『わざわざあんなもので隠さなくても
私は好きだよショートの赤い髪も
そのライトブルーの瞳も』
夜羽はショートに手を伸ばし
真っ赤に燃える炎のような赤い
髪をさらりとなでる
轟
「…わかった」
麗日
「わかったって何!?」
ショートの言葉に満足そうに笑う夜羽
2人の不思議な空気に
真っ赤に赤面しドギマギする
麗日と緑谷だった
