片翼の月
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女子の輪も恋愛話から2転3転話題が変わっていき
男子も混じえて
別々の話題に花咲かす
女子もみんながちりじりになって行ったので
夜羽は
勝己、瀬呂、切島、上鳴と固まっている
グループの元へ
『ねぇねぇ上鳴君』
「え?俺?」
旧知の中の勝己に声をかける
もんだと思っていた上鳴は
素っ頓狂な声を上げる
『うん、この前のお誘いは有効なのかな〜て?』
「この前のお誘い……?」
『うん、ヒーロー基礎学の時の』
そう言われ上鳴はつい先日行った
基礎学を思い返す
そして自分で言った言葉を脳内で再生する
〝ごめんね夜羽ちゃん!
今度なにかご馳走するからー! 〟
ご馳走するからーー
するからーー
からーー
「超!有効!」
『本当?良かった〜』
切島
「な、なんつー急展開……」
瀬呂
「くそ、今は上鳴の軽さが羨ましい」
上鳴
「いいよいいよ!夜羽ちゃんの好きな物
食べいこうぜ、何好きなん?」
「……焼き鳥だろ」
『うん!焼き鳥大好き!』
切島
「え?……焼き鳥?」
瀬呂
「そ、そうか夜羽ちゃんも人間だもんな
そう、焼き鳥……ね唐揚げあんな大量なのも驚いたけどさ…」
上鳴
「さすがに高校生2人で焼き鳥はな……」
瀬呂
「食べものがダメなら
どっか行ってみたいところは?」
上鳴
「あ、最近綺麗になった海浜公園とか!」
『あー、ごめんね海はまだ行けないんだァ』
苦い笑みを浮かべ申し訳なさそうに
頬をかく夜羽
「「「(…まだ?)」」」
「お前海行ったことなんかあったんか」
『うん、昔1回だけね』
それ以上は何となく聞にくい
反応だったのにさすがと言うべきか
爆豪は話をそのまま続けたが
周りがいたたまれなくなり
上鳴が声を上げる
上鳴
「ま、まぁ!海はまた今度ってことで!
まだまだ夏は先だしな!
どこか他は?興味あることある?」
勝己
「昆虫採集だろ」
『もう、かっちゃん私はそれでもいいけど
さすがに上鳴君は興味無いでしょ』
瀬呂
「夜羽ちゃんはいいんだ……」
上鳴
「こ、昆虫……」
切島
「爆豪さっきから
嫉妬なんて漢らしくねぇぞー」
さすがに上鳴が可哀想になって
切島はフォローを入れる
勝己
「あ゙?んの事だ」
切島
「他のみんなより夜羽のこと知ってるからって
ひけらかすのは男らしくねーぞー」
『もう、上鳴くんと話してるんだから
かっちゃんはちゃちゃ挟まないの』
上鳴
「そうだぞかっちゃーん」
切島のフォローに
素直に喜ぶ上鳴はにやにやしながら
爆豪を肘でつつく
「っち」
周りと夜羽に釘を刺され
押し黙る勝己
上鳴
「にしてもね〜」
『あんまり深く考えなくていいよ
私山暮らしだったから
普通にその辺歩くだけでも楽しいし』
上鳴
「うーん、あ、今美味しくて可愛いって
話題のパンケーキの店があってよ」
『 パンケーキ?』
上鳴
「そうそう、その辺ぶらぶらして
昼にパンケーキ、それで行こう
プリンもうまいらしーぞ」
『えっ!プリン?』
パンケーキにはさほど食いつかなかった
夜羽がプリンと聞いて瞳が輝く
上鳴
「お、もしかしてプリン好き?」
『うん!』
上鳴
「じゃあそこに決まりだな!」
瀬呂
「うわ、普通に羨ましい」
上鳴
「いよっしゃあー!
後でやっぱり行かないとかなしだかんな!
夜羽ちゃん!」
『あはは、そんなに喜ぶ?』
上鳴
「そりゃ可愛いことデート出来たら喜ぶっしょ!」
上鳴の何気なく言った一言に
ボッっと音がなりそうなほど
一気に赤面した夜羽
「何赤くなっとんじゃ」
『へ…?』
切島
「大丈夫か?!真っ赤だぞ?」
心配する切島に夜羽は
パタパタと両手を降って大丈夫と
伝える
『なんか、可愛いって
言われ慣れてないから…むず痒くて』
瀬呂
「たかが上鳴の可愛いに
ここまで赤面するとは…」
上鳴
「たかがってなに!?」
『あはは、上鳴君は可愛いって
言い慣れてるもんね』
上鳴
「ちょ、夜羽ちゃんやめて!
俺が節操なしみたいな!」
「あってんだろ」
そんなやり取りをしながらも未だ
照れ照れ頬を染めている夜羽に
その近くで話を聞いていた面々は
ほのぼのしたとかしないとか