片翼の月
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「夜羽ちゃん!」
翼と尻尾
技と技をぶつけあっていた2人だが
激しい攻防は瀬呂の夜羽を
呼ぶ声を皮切りにヒーローチームが仕掛ける
夜羽は一瞬距離を取り
獣化したままの足で瓦礫を拾い尾白に投げつけた
「んなっ」
格闘家にあるまじき行為に尾白は驚き
そしてその投げつけられた石により
一瞬スキが生まれる
それを見逃すはずもなく夜羽は
尾白の両腕を後ろ手に捕縛
しっぽが邪魔になるので前へ回り込み
正面から尾白を抱き上げ、飛び上がる
『高いところが苦手だったらごめんね!』
そう言って夜羽は飛び上がり
瀬呂の声がした方へ
蛙吹梅雨の時同様
瀬呂の貼ったテープの罠へと放り込む
そうして捕まえた
尾白を瀬呂はミノムシのように
天井からぶら下げた
少し離れたところにも
尾白同様ミノムシのように
ぶら下がった蛙吹梅雨が居た
『瀬呂くんお疲れ様〜』
「このくらいよゆーよ!」
「夜羽さん!私出来ましたわ!」
2人のいる所へ駆け寄ってくる八百万
今この瞬間初めて
この試合で3人が揃った
「何を作ったか知らないけど!
ここを狙わない手はないっしょ!
無差別放電!」
攻撃のチャンスを伺っていた
上鳴が3人集まった所で姿を現し
どんでん返しを狙い全力の放電を放つ
「残念だな上鳴!出来たってのは
創造出来た、じゃなくて
設置まで全部できた、ね!」
瀬呂はテープを使い空中へ
夜羽も八百万を抱え同じく上へ逃げる
襲い来る上鳴の放電は
誰を捉えることも無く
真っ直ぐある一点を目指して突き進んでいく
「私が避雷針の創造を
瀬呂さんがそれの設置や捕縛用罠の設置
夜羽さんがこちらの作戦を悟られぬよう
おとり兼撹乱を」
「あとは放電してキャパオーバーで
アホになった上鳴捕まえるだけってね!
なんにせよ、初試合で初勝利だな!夜羽ちゃん」
「う、うぇ〜い」
天井に吊るしていた2人を回収し
ウェーイ状態の上鳴も回収
みんなの待つモニタールームへ移動した
「みんなおかえりー!」
「うぇ〜ぃ」
「いやぁ、なかなかいい試合だったよ!
夜羽少女が囮になり、目立つように
建物内を旋回、ヴィランチームの動きを
牽制しつつ注目を集め
瀬呂少年や八百万少女への意識を分散
プロになれば敵に個性を知られているのは
前提条件だ、八百万少女の、今回のように
言葉による撹乱はいい手だった」
『今回のMVPは瀬呂くんだねー
百ちゃん守りながら罠はって
捕まえた敵を天井から吊るして
避雷針組み立てて……
あっちこっち走り回って貰っちゃった!』
「あのくらい余裕だってぇ」
夜羽から向けられる笑みに
照れ笑いする瀬呂
「ねぇ夜羽ちゃん!聞きたいんだけど
なんで蛙水さんや尾白くんをわざわざ
天井から吊るしたりしたの?
タイミングによってはそこを敵に狙われたり
するんじゃないのかなって」
瞳をランランと輝かせ
ノートとペンを走らせながら
出久が問うた
『 あぁ、だって誰がチップを持ってるか
分からないし、避雷針立ててる以上
地上に置いておけば敵もチップも
パァになっちゃう可能性あるからねぇ』
「ねるほど!避雷針は雷を集めてそれを設置された地面へ逃がす構造だ、敵を地面に残したままだと当然雷を食らう可能性とチップをダメにするリスクがついてくるからー
ぶつぶつぶつ」
葉隠
「やばぁ……夜羽ちゃんメチャ強じゃん!」
切島
「遠距離型かと思いきやあの
尾白に引けを取らない近接攻撃…漢らしいぜ!」
障子
「あんな風に足だけ獣になることもできるんだな」
芦戸
「夜羽ちゃんの得意分野は
遠距離攻撃ではなく翼を盾にも矛にもできる
攻防一体型の超接近戦闘?!」
轟
「いや、確かにあいつは無手でも強いが
それだけじゃねぇ」
「え?」
轟
「あいつは幼い頃から
剣はもちろん弓、槍、錫杖
様々な武器の使い方を叩き込まれてる」
爆豪
「おい、半分野郎なんで、そんなこと知ってっ!?」
轟
「どんなコスチュームを注文したか知らないが
これに更に武器も加わるとなると…やっかいだ」
爆豪
「きけや!」
そう一人ごちる轟の顔は
少し楽しそうで
会話にならない轟を
爆豪はイライラしながら突っかかる
ーーーー
もう少しオリジナル話続きます