片翼の月
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あ、見つけた
私の片翼…
小学校低学年の夏
川のせせらぎの中で
太陽の日差しガンガンの
セミの鳴き声がうるさい
騒がしく、色濃い出会いだった
「おい、大丈夫かよ」
カラスの行水、という訳では無いが
とある森の中、川で水浴び兼
泳ぐ練習押していたら
突如頭上から、いや、
もっと近くから聞こえた男の子の声
振り返ってみると
同い年くらいのツンツンヘアーの男の子
その子が手を差し伸べてくれている
逆光でよく見えなかったけど
その子は耳が赤くなってて
とてもつり目で
ムスッとした顔をしていた
別に溺れてたわけじゃない
けどその子は私が溺れてると思って
服をびしょ濡れにしてまでここに来てくれたのだろう
溺れてないよ
勘違いだよ
そんな野暮な訂正の言葉が出ないほど
真っ直ぐにこちらにその手を伸ばして
私の目を真っ直ぐ見つめてくれてた
『…ふふ、ありがとうヒーローさん』
その手を掴むと少年は
ニカッと太陽みたいに笑った
私の片翼…
小学校低学年の夏
川のせせらぎの中で
太陽の日差しガンガンの
セミの鳴き声がうるさい
騒がしく、色濃い出会いだった
「おい、大丈夫かよ」
カラスの行水、という訳では無いが
とある森の中、川で水浴び兼
泳ぐ練習押していたら
突如頭上から、いや、
もっと近くから聞こえた男の子の声
振り返ってみると
同い年くらいのツンツンヘアーの男の子
その子が手を差し伸べてくれている
逆光でよく見えなかったけど
その子は耳が赤くなってて
とてもつり目で
ムスッとした顔をしていた
別に溺れてたわけじゃない
けどその子は私が溺れてると思って
服をびしょ濡れにしてまでここに来てくれたのだろう
溺れてないよ
勘違いだよ
そんな野暮な訂正の言葉が出ないほど
真っ直ぐにこちらにその手を伸ばして
私の目を真っ直ぐ見つめてくれてた
『…ふふ、ありがとうヒーローさん』
その手を掴むと少年は
ニカッと太陽みたいに笑った