ー死神篇ー
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「お久しぶりっス。莉音に平子さん」
お店の前に立つ彼は、百年苦労を共にした私達の仲間だ。
「喜助!元気だった??」
「もちろん。莉音も元気そうで何よりっス。立ち話も何ですからどうぞ、中へ」
※
「おぅ!平子に降谷じゃねーか!何してんだお前等」
「お前こそ何しとんねん」
店へ入れば案内された部屋にいる一護に驚きつつ、席につく。
お茶を入れる喜助によれば何でも井上織姫の霊圧が不安定らしく、その付き添いらしい。
「織姫ちゃん、実はちゃんと会ったことないんだよね。遠目で確認するくらい」
「そうやったなァ、莉音は喜助と一緒おる方が多かったしな」
「最後の方はギンちゃんの治療してたし」
「市丸さん、助かって良かったっスね」
「うん。」
「珍しい顔触れじゃの」
「...黒猫?」
「なんじゃ、忘れてしまったのか。薄情な奴じゃ」
擦り寄り喋る黒猫が人型になれば、そこには昔、いつも一緒にいた幼馴染が立っていた。
この百年、生きている事は知っていたが、お互い会うことはなく連絡もとっていなかった。
「うそ、夜一がなんでここにいるの...?」
「久しぶりやなァ、夜一さん」
「久しぶりって真子、夜一と会ってたの?」
「たまにふらーっとココに顔出すんスよ」
「え、何それ。知らない!みんな夜一の居場所教えてくれなかったじゃん!」
「儂は一箇所に止まっておらんからな」
「俺等を尸魂界に案内してくれたのも夜一さんだよな?てか、何だよ。みんな知り合いだったのか」
「同胞みたいなもんじゃよ」
「現世にいたなら会いに来てくれれば良かったのに...」
「まぁ、そう不貞腐れるな。」
「薄情なのは夜一じゃん」
一護さえ知っていた彼女の所在について、本当に何も知らなかったのは自分だけかと落ち込む。
「アタシ達は同胞であり、昔の護廷隊の隊長っス。夜一さんと莉音が同期で幼馴染。平子さんが同僚みたいな感じっス」
「昔の隊長ってのはえらく面子が濃いんだな」
「今も昔も隊長なんか変わりもんだらけやろ」
「そうそう。同期と言えば院生時代、莉音と喜助とは恋仲じゃったな!」
「ちょっ、どんだけ昔の話よ!」
夜一の爆弾発言に、チラリと横を見れば平子からの刺さるような視線を感じる。
浦原と莉音が付き合っていたのは、当時から、私達3人しか知らない話だ。
「莉音に寄ってくる男を喜助と2人、裏でシメてたのも良い思い出じゃ」
「何それ知らない。ってかその話いいよ!」
「そうっスよ。あの頃は大変だったんスから」
「喜助も便乗しなくていいから。真子もこんな話聞きたくないよね?」
「なんや、えらい楽しそうな学生時代やん」
「...夜一のせいだ、」