ー死神篇ー
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「あら、莉音!遅いじゃない!」
「乱ちゃん...阿近が迎えに来るなんて聞いてないよ」
既に、軽く出来上がっている彼女の隣に座る刺青2人組と、向かいに1人で座る白哉くんの妹さんに、初めまして。と挨拶を交わし阿近と共に席へとついた。
とりあえず、ビールを頼み乾杯すれば、初めて会う3人に、各々話始める。
「初めまして、六番隊副隊長の阿散井恋次っす。降谷隊長の話は朽木隊長から伺ってます。」
「初めまして。降谷莉音です。白哉くんとは兄弟みたいな関係なの。久しく話してないけど、どう?白哉くんと上手くやれてる?」
「はい。尊敬してます。いつか超えたい人なんで...」
「そっか...。白哉くん嬉しいだろうな。こんな出来た副隊長さんに慕われて。彼、多くは語らないけど、すごく優しい人だから。色々教えてもらいな?」
「はい!ありがとうございます。あ、俺のことは恋次って呼んでもらえば大丈夫なんで。」
「分かった。なら、私の事も莉音って呼んでくれると嬉しい」
「檜佐木修平、九番隊副隊長補佐です。莉音隊長のお話は六車隊長から少し...」
「あー!拳西とこの修平くん!私も話聞いてるよ!白のせいで副隊長補佐になったんでしょ?ごめんね、白のお世話大変でしょ、」
「とんでもありません!隊長と一緒に戦えるだけで死神になった甲斐があります。隊長は命の恩人なんで」
「良かった。百年前の、あんな小さかった子が今や副隊長だなんて...私達も負けてられないや」
「降谷隊長、初めまして。十三番隊副隊長の朽木ルキアと申します。海燕殿の親友であったと浮竹隊長より伺っていましたので、お会いできて光栄です!」
「海燕か...懐かしいな。アイツ、元気にしてた?」
「はい、とてもとてもお世話になりました。最期は誇りを守られて亡くなったのですが、心を、預けて頂きました」
「よっぽどルキアちゃんが気に入ってたんだね。誇り、か。そんなもの何も残らないのに馬鹿だなぁ。そんなことよりもう一度、会いたかったな」
「海燕殿はよく莉音さんのお話をして下さりました。昔、自分と同じ没落貴族の出で隊長になった奴がいると。誇らしげに」
「そっか。...ありがとう!ルキアちゃん、私、海燕とも仲良かったけど緋真の方が付き合い長いんだよ?」
「姉様と...」
「ルキアちゃんは緋真にそっくりね。この話はまた今度、ゆっくり話させて?」
「はい、是非お願いします!」
乱菊によって集められた彼等と自分は、関わりある子達ばかりで、最初の緊張が嘘みたいに打ち解けていった。
「そういえば、莉音の生い立ち、教えなさいよ。しっかり知らないのよね、アタシ」
「百年以上も昔だよ、興味ないでしょ。」
「あら、阿近はその頃の事知ってるんでしょ?」
「ガキの頃なんか忘れたよ」
各々で雑談をしていると、思い出したように乱菊に話を振られ、急に集まる視線に苦笑いを浮かべつつ、初めて過去を話す。
「元々、貴族の出で、白哉くんは親が決めた許嫁相手だったんだけど、不祥事で家が没落したのと同時に解消。その頃、私は霊術院に通ってて、喜助の作った遊び場でよく夜一と3人で鍛錬してた。護廷に入隊してからは十一番隊副隊長だったんだけど、十番隊の隊長副隊長の死亡で隊長に任命されて、藍染の裏切りまでは十番隊隊長やってたよ。喜助を通して仮面の軍勢や市丸、阿近と仲良くなって、夜一繋がりで志波家、海燕とも仲良くなった。緋真は白哉くんの恋人だったから話す機会も多かったよ」
「莉音が十番隊隊長だったのは知ってたけど、アンタ相当顔広いのね」
「まぁ、ギンちゃんが天才少年って騒がれて、阿近がまだ可愛い子供だった頃から隊長やってたし。ね?阿近」
「ババアになったんだな」
「あ、酷い」
「隊長の許嫁って」
「新任で十一隊副隊長ってどんだけ強いんだよ」
「浦原と同期だったなんて」
「ま、昔の話だし、没落貴族って舐められたくなくていつも必死だっただけだよ。」
弾む話にお酒のペースが上がり、深夜帯に入れば潰れた恋次とルキアは机に倒れ、阿近は帰宅し、修平と乱菊と3人の話題と言えば今回、尸魂界を裏切った者の事だった。