ー死神篇ー
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終業時間に皆、帰ってしまい、1人残る隊主室で時間まで少しでも書類を進めようと報告書を見つめる。
「...またギンちゃん私用に経費使ってる、こりゃイヅルも相当苦労したんだろうな。」
経費の報告書では、市丸と書かれた領収書に、先日注意したばかりなのに。と頭を抱える。
「おい」
「ひゃい!!」
「...急に大声だすなよ」
突然かけられた声に驚き顔をあげれば、そこには百年ぶりに会う、ツノの生えた彼がいた。
「阿近が迎えに来るなんて思わなかった!」
「松本なら先に飲み始めてんぞ」
「乱ちゃん、さすがだね」
確認書類を棚にしまい、迎えにきた阿近と共に隊舎を出れば、前を歩く彼についていく。
「すでに出来上がってたりする?」
「いつものことだ」
「やだなー。阿近、隣座ってね。みんな知らないし」
「餓鬼か」
「ひどっ!それがお姉ちゃんに対する態度?」
「いつから姉貴になったんだよ」
「昔は莉音ちゃんって可愛かったのに」
「はいはい」
百年で見た目も中身も大人になった彼に寂しさを感じるも、歩く速度はゆっくりで、なんやかんやで優しいとこは変わってないようだ。
「百年振りの尸魂界はどうだよ」
「んー。変わらないよ。みんないるし」
「まだ平子隊長と付き合ってんのか」
「うん、...一応」
「一応ってなんだよ」
「もう、いいよ私の話は。阿近は?そうゆう子いないの?」
「いねーよ。時間の無駄」
「うわ、酷い言いよう...。今度ひよ里に言わなきゃ!阿近が百年で捻くれちゃった!って」
「めんどくせぇな」
暴言を吐きつつ、溢れる笑い声に嬉しくなり一緒に笑えば、見えてきた店内から聞こえる乱菊の声に、苦笑いを浮かべつつ店へ入る。