ー死神篇ー
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その後も何度か平子や拳西、白に会い、吉良ともきちんと話して仲良くしている。吉良にとって、三席だろうが副隊長だろうが仕事に対しての気持ちは変わらないようだ。
隊員達も割と直ぐ受け入れて話しかけてくれるし、市丸が隊長だった頃よりも仕事が早いと他隊の隊長さんにも褒めてもらえた。
「これ、届けてくるね!」
「いってらっしゃーい」
普段、隊主室に篭りっぱなしの莉音も十番隊行きの書類だけは必ず自ら届けていた。
甘味処に寄ってお茶請けを買い、松本の霊圧を探る。
ーー今日は、八番隊かー
「乱ちゃん、十番隊いこ!あ、またお酒飲んでる」
「あら、莉音じゃない」
「やァ、莉音ちゃん」
彼女の元へ向かえば、真昼間から京楽と酒を飲んでいるでわないか。
飲み仲間が沢山いる彼女は、日番谷の目を盗んではこうして仕事中に酒を飲む。
「乱ちゃん、またお酒?仕事中だよ!京楽さんも、七緒に報告しますよ?」
「もー。莉音は相変わらず堅いわね!」
「ははは、僕はおいたまするよ」
広げられた酒瓶をしまい瞬歩で去った彼を横目に松本の前へと座る。
「飲みたいなら、終業後にしよ?ね?」
「仕方ないわねぇ、今夜また飲み直すか...。そーだ!いいこと思いついた!」
「うわ、びっくりした。」
「今夜、飲みましょ!莉音の歓迎会!」
「えー、随分急だね。乱ちゃんの飲み友、まだ全然知らないよ」
「みんな噂の女隊長に会いたいのよ」
「何、噂ってこわいこわい!」
「もーいいから今夜飲むの!代わりに今から隊舎戻って速攻で書類終わらせる!莉音も手伝って!」
有無を言わせず連れて行かれた十番隊舎で、驚く日番谷に事情を説明し、怒鳴る彼にお詫びのお茶菓子を渡し、本来三番隊へと提出する書類の全てに目を通し印鑑を押していく。
謝る日番谷を他所に後は各隊に配るだけだと言う彼女達と別れ、半刻ほどで業務が終了するから、そしたら迎えに来てくれるとのことだったので自隊へと戻った。
「ただいま」
「えらい、遅かったなァ」
「莉音ちゃん、おかえり」
「あれ、真子?...どしたの?」
執務室のソファーには珍しく平子が座っており、不思議に思い近寄れば、差し出された三番隊宛の書類に急いで目を通す。
「ごめんね、待たせちゃって」
「気にせんとき」
判を押した書類を渡しても帰らない彼は、サボりついでに来た様だ。
※
「あ、そうだ。今日、飲み会行ってくるね」
「...なんや珍しいなァ」
「乱ちゃんと約束しちゃって」
「ま、たまには息抜きしてき。潰れんよう気をつけるんやで」
「さすがに大丈夫だよ」
「ほんなら頃合い見て迎えいったるわ」
「え、ほんと?それは嬉しい!」
「じゃあ、コレ、もらっとくで」
「うん。お願いします」
書類をヒラヒラとさせ出て行く彼と別れ、残りの仕事へと目を向けた。