ー死神篇ー
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「莉音、起きぃ」
「ん、おはよ...」
身体を揺すられ目覚めれば着物姿で布団の上に座る平子の姿。時計の針は始業時刻よりも随分早い。
「風呂入りぃ。飯作っとくわ」
「はぁーい」
徐々に覚醒する頭にチラリと横を見れば丁寧に畳まれた死覇装が置いてあり、今、身を包む着物は昨晩彼が着替えさせてくれたのだろう。
今更、肌を見られようと、恥ずかしがる仲でも無いが、今後気を付けなければと風呂場へと向かう。
さっさっとシャワーで済ませれば台の上には焼き魚に味噌汁。たくあんに白米と和食が並べられており食欲をそそる匂いだ。
「「いただきます」」
手を合わせお互い食事へと箸を進めつつ話すのは自隊のことだ。
「五番隊はどう?空気感変わってた?」
「真面目なやつばっかや。桃が昔の藍染みたいで口煩くてしゃーないわ。」
「桃...って。あ、雛森さんか!すごいね、真子。私なんか隊士の子、まだ把握しきれてない」
「市丸もおるんやし大丈夫やろ」
「ギンちゃんの事もあるから尚更ちゃんとしなきゃだし、吉良くんが三席になっちゃって、なんか申し訳ないし」
「下のモンの顔色は伺ったらアカンで」
「それ、真子の口癖だよね!でもその通りだよ。うん。分かってる」
他愛無い会話に食事を済ませ、始業時刻に向け支度を始める。
長い髪を今日は彼が結ってくれた。
クルクルと巻かれ、1つに纏め上げられた髪に、彼から贈られた花の髪飾り刺せば上機嫌になる。
「あんま、根詰めるなや」
「ありがとう。真子も無理しないでね」
お互い隊長羽織を着て自宅を出れば、先に見えた五番隊舎の前で彼と別れ、三番隊へと向かった。