ー死神篇ー
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総隊長に結婚する主旨を話せば快く許可を頂き、四十六室の報告も請け負ってくれるようだ。
式など挙げる予定はない為、結婚報告は仲間内の食事会を開き、そこで行う事になった。
ついて来て欲しい場所があると言う彼に続けば、そこは昔、彼から告白された高台だった。
「ここから、始まったんや」
「うん。真子の髪がまだ長かったあの頃ね」
「あの時から気持ち変わらん。莉音が好きや。ずっと隣にいてくれ」
仮面の軍勢として過ごした百年はとても過酷だった。
百年の間に亡くなった大事な人の死目にも会えなかった。
けれど、その百年は1人じゃなかった。
いつも隣には当たり前に彼がいた。
死神として出会った私達が、また死神としてここに居れる事は当たり前なんかじゃない。
「あの時より、もっともっと大好きだよ。また、何かあっても、ずっと真子の隣にいさせてね」
「死んでも一緒や」
お互い、求めるように唇を重ねれば目を合わせて笑った。
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