ー死神篇ー
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「あれ、みんな揃ってどうしたんですか?」
「もう大丈夫なのか?」
「うん。椿くん達もちゃんと出て来れたよ」
ガラリと開く扉の前に立つ井上の姿に、話が逸れたとラッキーに思う。
「初めまして、三番隊隊長の降谷莉音です。ひよ里やギンちゃん、乱ちゃんも沢山の人が貴方に助けてもらったみたいで、本当にありがとう!」
「えぇっ、そんな、私は何にも力になれてません。でも、もし傷付いた人がいたら助けるのは当たり前ですから、そんなお礼なんてやめてください」
「ふふっ、噂通りの良い子だね。私の事は、莉音って呼んでくれて構わないから!仲良くしてね?」
「莉音さん...。私の方こそよろしくお願いします」
※
その後、一護と織姫が帰り、少し経ち私達も浦原商店を後にした。
夜一と喜助は今は追放の件も解かれ、いつでも尸魂界に来れるらしく次は尸魂界で会う事を約束した。
先程は織姫の登場で、上手く誤魔化せたが彼の少し強張る顔に喜助との話をしなければと決め、瀞霊廷に帰ろうとする。
「俺ちょっと行きたいとこあんねん。先帰っとき」
「え...待ってるよ?」
「エエから。どんくらいかかるか分からんねん」
「うん...分かった。」
「可愛いカッコで夕飯作って待っとき。」
怒っているのだと思っていた彼が、とても穏やかな顔で頭を撫でるものだから、素直に帰った。
喜助の話はきっと素面では話せない。
帰りに寄ったお店で、彼の好きな日本酒を買い、それに合いそうな食材で料理を作っていく。
出来上がった料理を並べ、ドキドキする心を落ち着かせようと、先に1人お酒を口に含む。
焼けるように感じた喉の熱さも4.5杯目くらいから慣れたように、水みたいに飲めた。
時間にして3時間位だろうか、微かに感じた彼の霊圧に
急いで玄関へと向かい、開く扉の先の彼に飛びつく。
「真子!おかえりなしゃい!」
「なんや、酒くさっ。驚かせんなや」
「くさくない!早く一緒のもー!」
「酔っ払いやん」
平子の言う通り、いつだか彼が送ってくれた着物で出迎えれば、ダルそうな声とは裏腹に抱き上げられ、テーブルへと運ばれる。
「えらい豪華な夕飯やなァ」
「たまには、一緒のも?」
「可愛い莉音のお願いなら、しゃーないな」
「やったー!!しんじの好きなお酒もあるよ!」
「半分以上ないやんけ!飲み過ぎやアホ」
「ふふっ、わわ、まわるまわるーっ」
隣に腰を下ろした彼に笑いながら頭を撫で回されればクルクル回る視界と共に一気に酒が回る。
チビチビ飲みながら作った料理を美味しいと平らげていく彼をじーっと見つめる。
「ちょお、真子くんがイケメンやからって見過ぎやで」
「......。」
「否定しろや、恥かくやん」
「えー、しんじほんとにイケメンだもん」
「なんや、えらい素直やん。どしたん?」
「うーん、しんじが、すごく好きだなぁて思って。最近、しんじのこと怒らせてばっかで私といても楽しくないかな、とか嫌になってないかな、とか考えちゃうから」
「アホか。嫌いになる訳ないやろ」
「でも、キスケのこととか、他の人から聞きたくなかったよね?隠すつもりもなかったけど」
「知っとったで、お前等の事」
「へ...?」
「気にしすぎや。お前は俺の隣で楽しそうに笑ってれば良いん。そんな悩む程、俺のこと好きなんやな」
「...そうだよ。絶対、はなれたくない。だから、真子もぜったいはなさないで」
「こっちのセリフや」