私が代わろうその役目
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ドォオンッ!!!!!
大きな衝撃音と共に部屋全体、いや、寮の建物全体が揺れる。疲れて制服のままベットで寝ていたが飛び起きた。何が起きてるかは予想できていたので幾分か冷静でいられている。
『そういや、今日だったわ…満月。』
とりあえずゆかりちゃんと合流したいので、部屋を出て階段に向かった。ちょうど良く下から登ってきたらしいゆかりちゃんと理君に会った。
『ゆかりちゃん!理君!』
「玲!ちょうど良かった!着いてきて!!早く!」
『わ、わかった』
ゆかりちゃんが足早に階段を登っていく。続く理君が手を差し出してくれたので、その手を握って足を進める。何気に初めて理君に触れたのでドキッとしたのは心に留めておこう。
「はぁ、はぁ…。よし、鍵も閉めたし、ここまで来たらもう大丈夫っ。」
屋上にたどり着いた3人を出迎えたのはまん丸な影時間の大きな満月。何も起きない訳もなく……
グチャ
『おっと…。』
「後は先輩達が…。」
「…あれは、何?」
『おでましだ。』
「なっ?! 嘘でしょ! ここまで登ってきたっていうの?!」
寮の外壁を登り屋上までやってきたのは、何とも形容し難いシャドウ。仮面のようなものを腕で支えて、きょろりきょろりと何かを探している。私たちを見つけると、何本もある足のようなものを使ってあっという間に目の前にやってきた。
『圧巻というか、デカすぎ…。』
ゆかりちゃんは私と理君を庇うように立ち、召喚機を額に当てている。ペルソナを上手く召喚できなかったゆかりちゃんは軽々と大型シャドウに吹っ飛ばされてしまった。
ゆかりちゃんの手を離れた召喚機が、目の前に転がっている。それに手を伸ばしたのは、隣に立つ理君だった。
『……。(ここまでは原作通り。)』
「やってみる。」
『理君なら出来るよ。私がついてる。』
「ああ。」
理君が召喚機で自身の頭を撃ち抜くと、竪琴を持った化身・オルフェウスが現れた。これが、ペルソナ…。その美しさに目を奪われていると、オルフェウスの中から棺桶を携えたタナトスが現れた。タナトスは、荒々しくシャドウを一刀両断してしまった。暴れ足りないかのように、次から次へと現れるシャドウを切り刻み、ついには拳でぐちゃぐちゃに殴り始めた。
ふと、隣に立つ彼を横目に見ると、いつもより息が荒いことに気がついた。
助けたいが私にも出来るんだろうか…。
《運命を変えるんだろう?俺を呼べば良い》
突然響く声に頭が痛くなった。
『ッ、理君、意識はある?』
「なんとか…、でも、持っていかれそうだ…ッ」
『それ・・、貸してくれる?』
「え。」
『私にも出来るみたいなんだ。』
理君から拳銃を受け取り、銃口を額に当てる。これでいいんだろ?さっきから頭の中が煩いのだ。
《さあ、引き金を引け、マイレディ》
カチリと引き金を引く
『ペルソナ。』
現れたのは暗黒の男神だった。
『……エレボス…。それが君の名前か。力を貸してくれるんだろ?一緒に運命を変えようじゃないか。』
《仰せのままに、マイレディ》
エレボスは微笑むと、何かを呟き屋上一帯を光で包んだ。光が収まると、オルフェウスだけが佇んでいた。
