私が代わろうその役目
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「あなたさえ居なければ!!」
「何であいつじゃなくお前が生きてるんだ!」
「あの子に近づいちゃダメだよ。」
『ごめんなさい。』
最悪の夢見で起きた。しかもまだペルソナ3の世界にいるらしい。
まだ太陽が登り切ってない時間だ。こんな早朝に目が覚めたし気晴らしにランニングでもしながら周辺を散策する事にする。
昨日見つけたいつものランニングウェアに着替える。ランニングウェアと言ってもTシャツにジャージだ、しっかりしたものではない。
玄関に向かうと銀髪の少年…もとい明彦さんが居た。
『おはようございます。』
「ん?おはよう。」
『はじめまして、昨日からこの寮に入りました、2年の雪村玲です。』
「ああ、美鶴が言ってた…。3年の真田明彦だ。これからトレーニングがあるから、失礼する。」
そう言って颯爽と居なくなる明彦さん。
イケメンだった…。これで戦闘狂じゃなきゃ私も落ちてただろうに。
『私も行こうっと。』
小一時間ほど走ってなんとなく寮周辺は理解した。やっぱり朝の空気は澄んでいて良い。
シャワーを浴びて、部屋に戻って学校に行く準備を始めた。
月光館学園は服装が緩いので私も着崩して行こうと思う。
リボンは理君とお揃いが良いので男子のを着ける、サイドに編み上げのあるコルセットをして、今日はまだ寒いから上からカーディガンを着る。
軽く化粧をして完成したところで部屋にノック音が響いた。
「ゆかりです。玲起きてるー?」
ドアを開けるといつもの調子のゆかりちゃんが立ってた。
「おはよう、眠れた?」
『おはよう、まあまあかな。』
「慣れない環境だから仕方ないよね。先輩に2人を案内しろって頼まれちゃったから、結城君のところに行こ。」
『わかった、ありがとう!』
理君と合流して学校に向かった。モノレールから見える海が綺麗で、ワクワクしてきた。
クラスは理君達と一緒の2ーF、席は後ろの方だった。流石のマンモス校だしひと学年のクラス数も多いから別にされると思ってたけど…これはトリップ特典って事で良いのかな?
「俺、友近健二。隣同士、1年間よろしくな」
『私は雪村玲。こっちこそよろしくー!転校してきたばかりだから色々教えてくれるとありがたい。』
「あ、そーなんだ。何でも聞いてー。てか今朝、岳羽さんと結城と一緒に登校してきたんだろ? えー、なになに、3人はどういう関係なん?」
『どういう関係って…寮が一緒だから、岳羽さんが案内してくれたんだよ。結城くんも私も昨日の夜に到着したところだからね。土地勘もないし。』
「へぇ。どっちかが結城と付き合ってるわけじゃねーの?」
『えー、昨日の今日でそれはないでしょ!』
「はは! それもそっか!」
友近君マジで良い子だな、健全な男子高校生って感じがする。元気でよろしい。
今日の日程が終わって下校時間になった。イヤホンを装着してさっさと帰ろうとしている理君に声をかける。
『結城君、良かったら一緒に帰らない?』
「…いいよ。」
『やった。帰りに駅前の商店街、寄ってみようよ!今朝ランニングしてたら見つけたんだ。美味しそうなパン屋さんとかあってさ。』
こんな風に普通の平和な日常が何もしなくても続けば良いのにね。運命って残酷だよな。私がこの世界に来た意味あるのかな。私はこの世界で何か変えられるんだろうか?
