入間さんの車に乗っていると、私はふと思い出して助手席にいる毒島さんに声を掛けた。

「あ、そうだ…毒島さん」
「うん？」

毒島さんがシート越しに私に視線を向ける。運転しながらミラー越しに入間さんも視線を向けている。

「ごうほうろりって何ですか？」
「うん…？」
「は″あぁッ！？」
「ン″ゴフォッ！？　ゲホッゲホッ！！　ぅえ″…っ」

――キキィィィッ！！

毒島さんはきょとんとしていて、隣で不機嫌にタバコを吸っていた青棺さんはむせて、
入間さんは驚いたのかブレーキを踏み込んだ。
急停止した車内で、入間さんが後ろにいる青棺さんに鋭い視線を向ける。

「おいゴラァ！　左馬刻ィ！！　テメェ尚さんを何処に連れてったんだ！？　ア″ァ″！？」
「何処も連れてって無ぇわッ！！！　オイ！！　尚ッお前もうソレ忘れろ！！！」
「ふむ…合法とは、法規にかなっていること。ロリと言うと…Lolitaを指すのだろうから…」
「あああああッ理鶯も真剣に答えなくて良いんだよ！！」
「小さくて可愛らしい女性という意味ですよー！？」
「そうなんですか。分かりました」
「なるほど、そういう事か。確かには小さくて可愛らしいな」
「「はあぁ……」」

気になっていた事が分かったのでスッキリして良かったです。
なんだか入間さんと青棺さんはぐったりしていましたが…。