素直で従順は大変結構。…なはず
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――左馬刻 事務所
「……あ?」
銃兎のメールを見て、左馬刻は眉を寄せた。タバコを一口吸いながら電話に切り替える。
「…おう銃兎ぉ あんだよあのメール」
『何だも何も、あのままだ』
「戸籍も無ぇ、不法入国でも無ぇ…だったらアイツはどっから来たってんだ?
なんも無ぇ所から湧いて出たってのか?」
『それは俺も思った。が…無ぇもんは無ぇんだよ』
「………で、アイツの新しい戸籍は?」
『もちろん、既に手続き済みです。数ヶ月後には使える』
「そっか…まあ無ぇモンは作れば良いわな」
『まあな、疑問は残るが。で?そっちは?神宮寺寂雷と連絡ついたのか?』
「おう、いつでも診てくれるってよ」
『それは良かった。その話は彼女本人を交えて話しましょう』
「ああ、明日に会いに行くわ」
『そうですね。では後日』
ピッ…と通話を終了させて、銃兎は喫煙所でタバコを吹かす。
「フゥー…一体何者なんだ? アイツは…」
脳裏に浮かぶ弱々しい姿の尚に、疑問を抱きながら、出来れば彼女が犯罪者じゃ無い事を祈る銃兎だった…。
数日後、無事に退院して更に数日後、銃兎のマンションで暮らし始めた。
頻繁に左馬刻と理鶯が銃兎の代わりに様子を見に来る。
「おう、コレ持っとけや」
「…?」
左馬刻が差し出した物を受け取ると、白いスマホだった。
「……これは?」
「お前のだ。俺様からの退院祝いだから気にすんな」
「良いんですか?」
「おう」
「ありがとうございます」
「ん」
――ガチャ
「左馬刻も来ているのか」
「おう理鶯」
「こんにちは毒島さん」
「うむ、こんにちは。体調はどうだ?」
ひょい…と尚を抱き上げる理鶯。最初こそ驚いたが会う度に抱き上げるのでもう慣れた。
理鶯はあの公園で尚を発見し、尚を抱き上げた時、あまりに軽かった事に衝撃を受けて以来、
尚の体重の変化を確かめるために抱き上げるようになった。
「変わらずです…」
「そのようだな…」
「何度見ても異様な光景だよな」
大柄の軍人ハーフに抱き上げられて、足をプラン…とさせながら、尚は申し訳なさそうにしながら、
理鶯は体重が増えてない事を実感してしょんぼりしている様子を、左馬刻は苦笑いしながら見ていた。
「……あ?」
銃兎のメールを見て、左馬刻は眉を寄せた。タバコを一口吸いながら電話に切り替える。
「…おう銃兎ぉ あんだよあのメール」
『何だも何も、あのままだ』
「戸籍も無ぇ、不法入国でも無ぇ…だったらアイツはどっから来たってんだ?
なんも無ぇ所から湧いて出たってのか?」
『それは俺も思った。が…無ぇもんは無ぇんだよ』
「………で、アイツの新しい戸籍は?」
『もちろん、既に手続き済みです。数ヶ月後には使える』
「そっか…まあ無ぇモンは作れば良いわな」
『まあな、疑問は残るが。で?そっちは?神宮寺寂雷と連絡ついたのか?』
「おう、いつでも診てくれるってよ」
『それは良かった。その話は彼女本人を交えて話しましょう』
「ああ、明日に会いに行くわ」
『そうですね。では後日』
ピッ…と通話を終了させて、銃兎は喫煙所でタバコを吹かす。
「フゥー…一体何者なんだ? アイツは…」
脳裏に浮かぶ弱々しい姿の尚に、疑問を抱きながら、出来れば彼女が犯罪者じゃ無い事を祈る銃兎だった…。
数日後、無事に退院して更に数日後、銃兎のマンションで暮らし始めた。
頻繁に左馬刻と理鶯が銃兎の代わりに様子を見に来る。
「おう、コレ持っとけや」
「…?」
左馬刻が差し出した物を受け取ると、白いスマホだった。
「……これは?」
「お前のだ。俺様からの退院祝いだから気にすんな」
「良いんですか?」
「おう」
「ありがとうございます」
「ん」
――ガチャ
「左馬刻も来ているのか」
「おう理鶯」
「こんにちは毒島さん」
「うむ、こんにちは。体調はどうだ?」
ひょい…と尚を抱き上げる理鶯。最初こそ驚いたが会う度に抱き上げるのでもう慣れた。
理鶯はあの公園で尚を発見し、尚を抱き上げた時、あまりに軽かった事に衝撃を受けて以来、
尚の体重の変化を確かめるために抱き上げるようになった。
「変わらずです…」
「そのようだな…」
「何度見ても異様な光景だよな」
大柄の軍人ハーフに抱き上げられて、足をプラン…とさせながら、尚は申し訳なさそうにしながら、
理鶯は体重が増えてない事を実感してしょんぼりしている様子を、左馬刻は苦笑いしながら見ていた。