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「尚、よく似合ってる!我愛羅にはもったいないぐらいだ」
大きな三面の姿見の前で、尚はテマリと支度を整えていた。
我愛羅からプロポーズを受けて半年、今日は待ちに待った結婚式。
純白のドレスに身を包み、尚ははにかんだ。
「ありがとう、なんだか緊張してきたよ」
「大丈夫だって!」
ニカッと笑うテマリに頷いて、ヴェールを飾る花を見て頬が綻ぶ。
我愛羅に聞いたことがあった。
「我愛羅、この指輪の花…何ていう花?見たことないね?」
我愛羅から贈られた結婚指輪に施された花に興味を持って聞いてみると、
我愛羅は自身の指に光る指輪を見て微笑んだ。
「これは、アデニウムという花を模しているんだ」
「アデニウム?」
「砂漠に咲く薔薇だ。今度見せてやろう」
「うん!」
そして、そのアデニウムの花を加工してヴェールにしてくれたのも我愛羅だ。
ドレスも尚のためにと真剣に選んでくれた。
我愛羅の衣装は尚が決めた物。お互いのことを思って選んだ衣装。
赤く、中心にいくにつれて淡く白い花。尚は一目で気に入った。
「さ、そろそろ時間だ。行こう」
「う、うん」
テマリに手を引かれて部屋を出て、
他国から招待した同盟国の皆がいる講堂の扉の前に我愛羅と並んで立つ。
我愛羅と組んでいる手が、緊張で震える。
「緊張しているのか?」
「う、うん…だってたくさん人がいるし、つ、つまずいたらどうしようっ」
「その時は支えてやる。が…もう少し肩の力を抜いたらどうだ?」
「だ、だって…」
すっかりアガっている尚に、我愛羅は少し屈んで、するっと優しく頬を撫でる。
「我愛羅…」
「大丈夫だ」
不思議と、その一言で尚は上がっていた肩から力が抜け、
ほっとして我愛羅の温かい手に頬を寄せる。
「うん…」
『それでは新郎新婦の入場です!』
前に向き直ると同時にゆっくりと扉が左右に開き、拍手が降り注ぐ中、二人は足を踏み出した。
大きな三面の姿見の前で、尚はテマリと支度を整えていた。
我愛羅からプロポーズを受けて半年、今日は待ちに待った結婚式。
純白のドレスに身を包み、尚ははにかんだ。
「ありがとう、なんだか緊張してきたよ」
「大丈夫だって!」
ニカッと笑うテマリに頷いて、ヴェールを飾る花を見て頬が綻ぶ。
我愛羅に聞いたことがあった。
「我愛羅、この指輪の花…何ていう花?見たことないね?」
我愛羅から贈られた結婚指輪に施された花に興味を持って聞いてみると、
我愛羅は自身の指に光る指輪を見て微笑んだ。
「これは、アデニウムという花を模しているんだ」
「アデニウム?」
「砂漠に咲く薔薇だ。今度見せてやろう」
「うん!」
そして、そのアデニウムの花を加工してヴェールにしてくれたのも我愛羅だ。
ドレスも尚のためにと真剣に選んでくれた。
我愛羅の衣装は尚が決めた物。お互いのことを思って選んだ衣装。
赤く、中心にいくにつれて淡く白い花。尚は一目で気に入った。
「さ、そろそろ時間だ。行こう」
「う、うん」
テマリに手を引かれて部屋を出て、
他国から招待した同盟国の皆がいる講堂の扉の前に我愛羅と並んで立つ。
我愛羅と組んでいる手が、緊張で震える。
「緊張しているのか?」
「う、うん…だってたくさん人がいるし、つ、つまずいたらどうしようっ」
「その時は支えてやる。が…もう少し肩の力を抜いたらどうだ?」
「だ、だって…」
すっかりアガっている尚に、我愛羅は少し屈んで、するっと優しく頬を撫でる。
「我愛羅…」
「大丈夫だ」
不思議と、その一言で尚は上がっていた肩から力が抜け、
ほっとして我愛羅の温かい手に頬を寄せる。
「うん…」
『それでは新郎新婦の入場です!』
前に向き直ると同時にゆっくりと扉が左右に開き、拍手が降り注ぐ中、二人は足を踏み出した。