きょうだいが欲しい!
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結局、守羅は奈良家で一泊し、翌日里に帰った。
――砂の里。我愛羅家 自宅。
数日後、守羅はボルトたちと言っていた事を提案するため、両親の様子を窺っていた。
そっと扉から部屋を覗くと、いつも通り、両親が仲良くリビングのソファーでくつろいでいた。
(よし!)
ぐっと意を決して、両親の側に駆け寄る。
「とうさまー! かあさまー!」
「ん?守羅。どうした?」
「守羅もココア飲む?淹れてあげようか?」
「うん!のむ!」
ちょこんと両親の間に座って、母からクマのマグカップを受け取る。
甘いココアを飲みながら、ちらっと母を見上げると、気付いた母がニコッと笑った。
「あのね、かあさま…」
「ん?」
「ボクね、その…きょうだいがほしいなぁ」
「ごふぅッ!?」
「…、………」
守羅の言葉に、尚は含んでいたココアが器官に入ったらしく、激しくむせ返り。
我愛羅はぴくりと反応を見せたが、特に動揺するでもなく、何食わぬ顔でコーヒーを飲んでいた。
「ごふッげほ!ごほッ!」
「平気か?」
「う、うん…ありがとう」
背中を擦ってくれた我愛羅に笑顔を返して、守羅を見ると、期待の眼差しでこちらを見上げていた。
「守羅、赤ちゃんが出来たらお母さん達も赤ちゃんに付きっきりになるから、
あんまり守羅のこと構ってあげられなくなるかも知れないよ?良いの?」
「いいよ!ボクも赤ちゃんのとこ行くから!」
「うーん、我愛羅…」
尚が我愛羅に視線を向けると、我愛羅は守羅の頭に手を置く。
「守羅、兄になるなら大抵のことは我慢しなければいけないぞ?
下の子に譲る事も多くなる。それでも兄になりたいのか?」
「なりたい!」
『………』
どうやら一度決めたら聞かない性格も父親に似たらしい。
我愛羅達も二人目を考えていなかった訳ではないが、予定よりも早く、その時が来て驚いたのだ。
「…じゃあ、お母さん達が神様にお願いしてみるね」
「うん!」
「守羅、今晩からしばらくはカンクロウと早めに寝るんだぞ」
「なんで?」
「ちゃんと早寝早起きが出来る事を示しておけば、しっかり者のお兄ちゃんがいると分かって、
早く赤ちゃんが来てくれるかも知れないだろう?」
「そっか!うん、分かった!」
「………」
我愛羅の思考が読めた尚が、密かに赤面する中で、守羅が無邪気に頷いた。
――砂の里。我愛羅家 自宅。
数日後、守羅はボルトたちと言っていた事を提案するため、両親の様子を窺っていた。
そっと扉から部屋を覗くと、いつも通り、両親が仲良くリビングのソファーでくつろいでいた。
(よし!)
ぐっと意を決して、両親の側に駆け寄る。
「とうさまー! かあさまー!」
「ん?守羅。どうした?」
「守羅もココア飲む?淹れてあげようか?」
「うん!のむ!」
ちょこんと両親の間に座って、母からクマのマグカップを受け取る。
甘いココアを飲みながら、ちらっと母を見上げると、気付いた母がニコッと笑った。
「あのね、かあさま…」
「ん?」
「ボクね、その…きょうだいがほしいなぁ」
「ごふぅッ!?」
「…、………」
守羅の言葉に、尚は含んでいたココアが器官に入ったらしく、激しくむせ返り。
我愛羅はぴくりと反応を見せたが、特に動揺するでもなく、何食わぬ顔でコーヒーを飲んでいた。
「ごふッげほ!ごほッ!」
「平気か?」
「う、うん…ありがとう」
背中を擦ってくれた我愛羅に笑顔を返して、守羅を見ると、期待の眼差しでこちらを見上げていた。
「守羅、赤ちゃんが出来たらお母さん達も赤ちゃんに付きっきりになるから、
あんまり守羅のこと構ってあげられなくなるかも知れないよ?良いの?」
「いいよ!ボクも赤ちゃんのとこ行くから!」
「うーん、我愛羅…」
尚が我愛羅に視線を向けると、我愛羅は守羅の頭に手を置く。
「守羅、兄になるなら大抵のことは我慢しなければいけないぞ?
下の子に譲る事も多くなる。それでも兄になりたいのか?」
「なりたい!」
『………』
どうやら一度決めたら聞かない性格も父親に似たらしい。
我愛羅達も二人目を考えていなかった訳ではないが、予定よりも早く、その時が来て驚いたのだ。
「…じゃあ、お母さん達が神様にお願いしてみるね」
「うん!」
「守羅、今晩からしばらくはカンクロウと早めに寝るんだぞ」
「なんで?」
「ちゃんと早寝早起きが出来る事を示しておけば、しっかり者のお兄ちゃんがいると分かって、
早く赤ちゃんが来てくれるかも知れないだろう?」
「そっか!うん、分かった!」
「………」
我愛羅の思考が読めた尚が、密かに赤面する中で、守羅が無邪気に頷いた。