きょうだいが欲しい!
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「じゃあさ!じゃあさ!帰ったらとうちゃんたちに頼んでみようってばさ!」
砂山にトンネルを作ろうと、三人が三か所から腕を入れて掘り進めていると、ボルトの声がした。
「でもよ、そもそも子供ってどうやって出来んだ?」
「え?…うーん」
シカダイの疑問に、ボルトが押し黙る。
「あ、ボク知ってるよ!」
「マジで!?」
「うん、前にかあさまに聞いたら教えてくれた」
「なんて?」
砂場に寝そべる姿勢のまま会話する三人。
「えっとね、赤ちゃんはみんな、もともと神様のいるお空の国にいて、
そこからボクらのことを見てるんだって。それで、赤ちゃんが『ここの家の子になりたい』って
神様にお願いしたら、神様がおかあさんのお腹に赤ちゃんを送ってくれるんだって」
『へえーすげぇ!』
ボルトとシカダイが同時に感嘆の声を上げた。
「んじゃあさ、今からアピールしとけばいいてことか」
「うん、ボクも最近、かあさまの薬草たちのお世話とか、
とうさまのサボテンのお世話とか、いろいろお手伝いしてアピールしてるんだ。
『ボクの家は、とうさまもかあさまも優しいし、楽しいよ』って」
「おー守羅すげぇじゃん!」
「えへへ」
「じゃあオヤジたちに頼んでみるか」
「おう!」
「うん!」
その言葉と同時に、三人のトンネルが繋がった。
「あ!守羅とシカダイみっけ!」
「はははっこれボルトの手でしょ?」
「はぁ、意外と長かったな…メンドクセー」
と言いながらも、三人の小さな手は仲良く重なり合っていた。
「つながったってばさー!」
バタバタと手足を動かして喜びを表現するボルト。動く度に砂山から砂が微かに崩れ落ちて来る。
「っおいボルト!あんまりあばれんなよ、砂が崩れて…」
――ズザアァァァ!
「うわあぁっ!?」
「うお!守羅!?」
「やべぇ!守羅が砂に埋まった!!」
ボルトの反対側にいた守羅の頭上から砂山が崩れて、守羅の上半身を呑み込んだ。
慌てて飛び起きたボルトとシカダイが、必死に手で砂を掘って守羅を助け出そうとする。
「たーすーけーてーッ!」
「守羅ーだいじょうぶかー!?」
「今出してやるからなー!!」
ジタバタと足をバタつかせる守羅を、なんとか救出して三人は揃って奈良家に帰って来た。
『ただいまー』
「お帰り…って何でお前達そんな砂まみれなんだ!?」
「砂遊びしてて…」
「何やったんだ…三人共先に風呂に入って来い!」
帰って早々にテマリに風呂場に放り込まれる三人であった。
砂山にトンネルを作ろうと、三人が三か所から腕を入れて掘り進めていると、ボルトの声がした。
「でもよ、そもそも子供ってどうやって出来んだ?」
「え?…うーん」
シカダイの疑問に、ボルトが押し黙る。
「あ、ボク知ってるよ!」
「マジで!?」
「うん、前にかあさまに聞いたら教えてくれた」
「なんて?」
砂場に寝そべる姿勢のまま会話する三人。
「えっとね、赤ちゃんはみんな、もともと神様のいるお空の国にいて、
そこからボクらのことを見てるんだって。それで、赤ちゃんが『ここの家の子になりたい』って
神様にお願いしたら、神様がおかあさんのお腹に赤ちゃんを送ってくれるんだって」
『へえーすげぇ!』
ボルトとシカダイが同時に感嘆の声を上げた。
「んじゃあさ、今からアピールしとけばいいてことか」
「うん、ボクも最近、かあさまの薬草たちのお世話とか、
とうさまのサボテンのお世話とか、いろいろお手伝いしてアピールしてるんだ。
『ボクの家は、とうさまもかあさまも優しいし、楽しいよ』って」
「おー守羅すげぇじゃん!」
「えへへ」
「じゃあオヤジたちに頼んでみるか」
「おう!」
「うん!」
その言葉と同時に、三人のトンネルが繋がった。
「あ!守羅とシカダイみっけ!」
「はははっこれボルトの手でしょ?」
「はぁ、意外と長かったな…メンドクセー」
と言いながらも、三人の小さな手は仲良く重なり合っていた。
「つながったってばさー!」
バタバタと手足を動かして喜びを表現するボルト。動く度に砂山から砂が微かに崩れ落ちて来る。
「っおいボルト!あんまりあばれんなよ、砂が崩れて…」
――ズザアァァァ!
「うわあぁっ!?」
「うお!守羅!?」
「やべぇ!守羅が砂に埋まった!!」
ボルトの反対側にいた守羅の頭上から砂山が崩れて、守羅の上半身を呑み込んだ。
慌てて飛び起きたボルトとシカダイが、必死に手で砂を掘って守羅を助け出そうとする。
「たーすーけーてーッ!」
「守羅ーだいじょうぶかー!?」
「今出してやるからなー!!」
ジタバタと足をバタつかせる守羅を、なんとか救出して三人は揃って奈良家に帰って来た。
『ただいまー』
「お帰り…って何でお前達そんな砂まみれなんだ!?」
「砂遊びしてて…」
「何やったんだ…三人共先に風呂に入って来い!」
帰って早々にテマリに風呂場に放り込まれる三人であった。